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∞∞ダム日記2(建設省の言い分)∞∞
∞∞ダム日記2(建設省の言い分)∞∞

2月17日
開いてくださって有難うございます。「ダム日記」ダムで検索できます。末
永く宜しく。

<<建設省の言い分>>
ちょっと前後しますが、2月15日、「日本弁護士連合会」主催でフォーラ
ム「川と開発を考える」が開かれました。

米国開墾局総裁ビアード氏を含む9人のパネリストを迎えてパネルディスカ
ッション。第一の発言者は、建設省河川局開発課長 青山俊樹氏。

建設省の、それもダムを造っている張本人とも言える部署に属する人のお言
葉。期待しておりました。本やなんかで読んでいると、とんでもない理論を
ふりかざしているので、「まさかなぁ」「もう少しましなんじゃないか」
「報道って偏ってることもあるし」、と。これでやっと建設省のホンネが聞
ける、と。ところが、、、。

では、どうぞ、お読みください。一番目の発言なので、気合いを入れてノー
トを取りました。できるだけ正確に再現します。治水にかかわる論争に関し
て一言、という司会者の質問に答えたものです。

「日本の国土は38万平方キロメートル。その内、平野部が3万8千平方キロ
メートルであります。この平野部に実に人口6万人、全資産の4分の3が集
中しています。(中略)そういう国土にあって私たちは、洪水の水を貯め、
日照り時に出す必要がある。

さて、現在、日本には、高さ16メートル以上のダムが、2500個、その総貯水量
204億立方メートル。一方で、アメリカのフーバーダムはたった一個で400億
立方メートル、実に日本の2倍なのであります。日本は先進国でありながら、
ダム建設においては、後進国です。まだまだ、足りません。水道用水で比べ
ると日本は一人あたり32立方メートル、アメリカが500立方メートル、カナダ
が670立方メートル、タイが68立方メートル、イギリスが45立方メートルです」

「ホヘッ?」って感じでした。「それで?もっと他に理由があるでしょ?」
皆さんだってそう思いますよね。「日本はまだアメリカの半分にもなってい
ないから、もっと造ろう」だなんて。

この理論はちょっと驚いたので、まぁ、他にも「ダム建設」の理由付け、根
拠の主張をするのだろうと、ずっと耳をカッポジッテいたのですが、なんと、
3時間余りに渡るディスカッションの中で、3回も4回も、「フーバーダム」
「フーバーダム」「日本はまだその半分」「まだ足りない」を連呼し、引合
に出すので、他のパネリストから「青山さん、そのフーバーダムの話はやめ
たほうがいいですよ」とはっきり言われるほど。

今日、2月17日、もう一度、米国開墾局総裁の話を聞く機会があったので
すが、彼も、打ち解けた雰囲気の中で、「あの例えは一体、なんだかなぁ、
競争じゃないんだし、国によって人口も国土も需要も違うんだし、アップル
とオレンジを比較するようなもんだよなぁ。あれは不思議な理論だったよな
ぁ、ハハハ」と笑っていました。

もちろん、洪水調節の話や、去年の渇水騒ぎのことも、話の中で出ることは
できました。そのこともおいおい、どんなふうに語られたかをご報告しよう
と思います。

だけど、日本はアメリカの半分だから、まだ足りない、というのを何度も言
われたので、おそらく、このフォーラムにおいては、それが一番おっしゃり
たかったこと、「言ってこい」と上から言われたことなのだろうと思います。
いい勉強になりました。

そんな比べ方をしてはおかしい。考えることを覚えた小学生にも分かるよう
な理論をやっぱりふりかざさなくてはならない程、建設省は情報の公開に脅
えている存在になってきているのだと思います。
あと、ひと押し。そんな気がします。

でも最後のひと押しが大変なんです。署名にご協力ください。まずはそこか
らお願いします。私も、どのようにすれば、最後のひと押しの手伝いをでき
るか、考えている所です。