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∞∞ダム日記8(ダムと自治)∞∞

2月26日

ダム日記第8回 開いてくださって有難うございます。「ダム」で検索でき
ます。

ダム日記を書き始める以前のことですが、「細川内ダム計画に反対の理由」
をアップしたことがありました。
しかし、その中に確認を怠ったまま載せてしまった情報がありました。今日
は以下に改めてその内容の大筋を掲載し、訂正およびお詫び、加筆します。

<<細川内ダム計画に反対の理由>>

徳島県那賀郡木頭村の細川内ダム建設計画に関する事実を挙げます。

 1-1、建設省のいう細川内ダムの目的
    a)  洪水調節
    b)  流水の正常な機能の維持
    c)  水道用水・工業用水などの確保

1-2、その目的に関する事実
	 a)  1976年9月11日年、木頭村は150年に一度と言われる降水に
見舞われましたが、下流域で洪水が起きた事実はありません。
  b)  流水の正常な機能の維持。これはダムができることによって、流量が
減少するので、一定の流量は維持するという意味で、ダムができた場合に必
要の生じる機能であり、目的にはあたりません。
    c)  水道用水・工業用水に対する*要望*は出ていません。
(この情報は間違え。「要請があったはずだ」という指摘を受け、尋ねまし
た所、確かにありました。以下、訂正してお詫び致します。)
この「要請」、木頭村からはもちろん出ていませんが、下流の2市(阿南市、
羽ノ浦市)2町(那賀町、小松島町)から出ていることが分かりました。
しかし、この要請というのは大変なクセモノであるという向きがありますの
で、一つの問題点の提示、という形でここに記したいと思います。

<<自治体から国への「要請」の裏>>
細川内ダムに限っては、要請してくれ、というお上(国)からの要請が自治
体に向かってあって初めて行われたものだと言われています。2市2町の水
供給事情をつきとめてまたご報告したいと思っていますが、所詮時間と労力
に限りがあり、いつになりますことやら、期待せずに待っていてください。

さて、「要請の強要」が本当だとすると、自治体は何故、他の自治体の生死
(ダムができれば木頭村は壊滅状態に陥ります)に関わるようなことなのに、
国の「要請しろ」という強要にのってしまうのでしょう?

それは一般に「三割自治」などと言われる地方自治に原因があります。
実際には小さな町村では、三割どころか一割、あるいはそれ以下、それ以外
はつまり国からの補助金によって、その町村の収支をまかなうわけです。で
すから、国に要請を出してくれ、という要請を受けて「ノー」と言うわけに
いかない。「ノー」と言えばたちまち補助金の締め付けに合って、町村の財
政が苦しくなる仕組みになっているのです。

木頭村はこの20年、こうした地方自治のひずみに屈することなく、勇気を出
して、かつまた悲壮な決意で反対してきています。

現在までに、この木頭村に賛同する向きが地元徳島県でも生まれ初めていま
す。鷲敷町、相生町、上那賀町、木沢町などです。

故郷を守りたいという人、それに賛同する周辺の人の存在に私の胸はとてつ
もなく感傷的に熱くなって「頑張れ」と声援を送ってしまいます。この感傷
につられてご協力してくださる方はいないかもしれませんが、とにかく、そ
ういう人々もいるのだ、ということをお伝えしたい。

  さて、ちなみに、この那賀川にはすでに3つのダムが存在しています。
その名称と目的は、上流から
    a)  小見野々(こみのの)ダム・・・発電のみ
    b)  長安口(ながやすぐち)ダム・・多目的ダム(洪水調節・発電・ か
んがい及び流水の正常な機能の維持)
    c)  川口(かわぐち)ダム・・・・・発電及び逆調節

木頭村の人口2,100人、 ダム反対80%(賛成とはっきりいう人はいません
が、20%には反対してよいか賛成してよいかわからない人も含まれていま
す)。
何百キロ離れていようと、村民でなかろうと、私の国の一部で起きているこ
と、許してはいけない国が犯そうとしている誤りにたまたま遭遇してしまっ
た縁で、まず、ひとつ、自分達でなんとかしようと頑張る人を応援し、ダム
計画白紙撤回まで、私も気張っていきたいと思います。

感傷的になったり、怒りをガッとぶつけたり、私見の固まりであったり、何
かと問題の多いダム日記でありますが、できるかぎり冷静に--どこが(^,^;)?
 --議論をしたいと考えています。