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∞∞ダム日記31(地震)∞∞

4月16日(日)晴れ

前々から「そんな馬鹿な」と思って、どうも理解できなかったことが今日分
かりました。その報告です。

【ダムが地震を起こす】
前に長野へ浅川ダムの勉強に行った時に初めて聞いた言葉でした。
「ん? ダムが地震を?」
地震でダムが壊れるとかではなく、全く逆で、ダムに水を貯めることによっ
て地震が誘発される、という話なのです。その時は、私の理解を越えていた
ので、無理矢理に理解するのはやめて、放り投げておきました。すると、答
えがちゃ〜んと、今日向こうからやってきたのです。ありがたや。ありがた
や。

つまり、こういうことです。
活断層が地表に表われている所なんかがあるとする。
割れ目がパックリ空いていたりする。
その上にダムを作って水を貯めるとする。
割れ目から水がしみると、その水圧は地中で物凄いものになる。
地震が起こる、と、こういうわけなんです。

これ、架空の話ではありません。
今日勉強に行った宮ケ瀬ダムの状況そのものです。この付近には伊勢原活断
層というのが走っています。

ご多分に漏れず、このダムも「将来水が必要になるから」という理由で(*
注*現在新しい水源は必要ない。今後も水需要の増加はない。仮に必要にな
ったとしてもダムを作らず流水のまま取水するという手もある、にも関わら
ず)年内着工の準備が進められていました。

そこへ市民団体「相模大堰建設差止め訴訟を支援する会」「相模川キャンプ
インシンポジウム」らが憲法16条に基づいて「請願」を行い「待った」を
かけ、なんとか年内着工を食い止めるという、あっぱれダムファイター緊迫
のひと幕は、まさに今年の1月と2月に起きていた大活劇だったのでありま
した。

さて、そこへ持ってきて関西大震災。地震という側面から考えるとどうなの
だろう、ということで、本日の緊急ミニ・シンポを開催した模様です。(熱
心なプロの記者さんから情報をいただいてお邪魔できました。有難うござい
ました。)

さてさて、講師の方は、地質学者で生越忠(おごせすなお)先生(元和光大
教授)。物凄い情報量だったので、私の頭はまだパンクしております。
ですから、今日は、今まで疑問だった「ダムが地震を引き起こす」話のこと
だけ報告して、肝心の点は次回に。

【水が地震を引き起こす】
四つ例を挙げます。立証ができているわけではない、ということを頭にいれ
ながら読んでください。

1.黒部ダム
この付近では、地震は夜起こる。何故か?
昼は取水をするから水位が下がる。夜は水位が高いので、水圧がかかる。

2.木曽川水系の牧尾ダム
名古屋大学の飯田汲事教授が、水資源公団に実験をしてもらった。ダムに水
を貯めると群発地震が起きる。水を抜くと地震が止む。

3.長野の御岳山
ダムができて水を貯めた途端に地震が起き始め、ついに死火山だと言われて
いた御岳山が噴火までしてしまった。

4.インドのコイナダム
1967年、地震でダムサイトが壊れ、下流の180人が死んだ。この地震を分析し
た世界の地質学者の半分は、ダムができて水を貯めたことが原因で地震が起
きた、と結論づけた、のだそうです。

こうした例で世界に8例、ほぼ間違いなくダムが誘発して起きた地震、とい
うのが報告されているそうです。「立証ができているわけではない」を強調
させてもらった理由ですが....生越先生の「危険かどうか分からない場合は
作らない、というのが本当でしょうな」という結論。
私もそう思います。

さて、宮ケ瀬ダム問題の報告、次回に続きます。
余談ですが、講演後に講師の方に質問などをしていると、必ず自分は何者か、
という説明をしなくてはならなくなるのですが、「個人でニフティサーブで
木頭村を応援しています」と言うと、皆さんだいたい、ぱっと顏を明るくし
て「あ、僕も藤田村長に会いました」とか「私もこの前お会いしました」と
かいう話になり、う〜む、ダムファイター達は神出鬼没人種だな、と思った
のでした。

まさのあつこ