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∞∞ダム日記33(倫理と科学)∞∞

4月19日(水)

風の強い夜です。ぴゅーぴゅーいってます。

今日を入れて3回ほど、神奈川の宮ケ瀬ダムと相模大堰問題のことを書いて
いますが、徳島の木頭村民による村民のためのダム反対運動の応援のもどう
ぞ宜しく(次回にまた「細川内ダムを作らないでください」レターをアップ
します)。お忙しい方は、読んでくださるだけで「有難うございます」です。

これは建設省や日本の政治のあり方が変化を遂げるまで続く、長く、飽くな
き戦いとなるかもしれません(大袈裟かな(^_^メ)。気長にお付き合いくだ
さい。

【科学】
さて、ではまず、宮ケ瀬ダムに関する科学的データをば。今日はややこしい
数字を避けてズバリ行きます。

「ズバリ!神奈川県の水は日量200万トン余っています。宮ケ瀬ダム(日量13
0万トン)を開発する必要性はまったくないのです.(ピリオド)。(マル)!
(エクスクラメーションマーク)どれを持ってきても自由ですが、?(クエ
スチョンマーク)だけは必要なし!」

ところが、そういう「正しいデータ」を手に入れる「努力」も「気」もなく、
神奈川県知事は、県が作った「神奈川県東部地域広域的水道整備計画」(や
たら長い名前ですね)に基づいた需水計画を鵜呑みにしてGOサインを出しま
した。

「知事」というのは、建設省や企業団が作成する計画に拘束されることなく、
独自の立場で協議、調整したうえで判断する権限があります。その権限を放
棄した。

これは、まぁ「知事として怠慢である。神奈川県費の無駄使いであるから、
補償せよ」と、簡単に言うと、そういう訴訟が、今公判中の「相模大堰建設
阻止住民訴訟」です。

知事は4月で交代ですが、それに関わらず、個人「長洲一二」として県に損
害を与えたとして、1億円を支払うように、というのが原告側の主張です。
1億円というのは、知事の退職金から払える金額だそうです。(そ、そんなに....
それじゃぁ、本当にいい仕事をしてもらわねば困る、と思いません?)

【あなたが選挙に落ちてもダムは作ってはならない】
しかし、明らかなように、ダムというのは、国にとっては単に需水のための
ものではない(良く言えば経済活性。悪く言えば政治家にとって票と金)。

そこで「経済活性策に代えてもダムを作ってはならない」という説得材料が
他にも必要になってくる。これが間違っている。それは「あなたが選挙に落
ちてもダムは作ってはならない」と同義語だからだ。おかしいのだ。しかし、
今は、それをやるしかない。

そしてジワジワと次世代につなげていくしかないのだ。
後になったら、なんであんな面倒なことを、と笑おう。

【倫理】
しかし、今しばらく、「あなたが選挙に落ちてもダム建設を阻止しなければ
ならない」理由を、科学的データだけでなく、倫理的データも使って訴えな
ければならない時代なのだ。

『「相模大堰建設阻止住民訴訟」第6回口頭弁論
 4/24(月)横浜地裁 502号法廷 午前10時開廷
 原告は「カワラノギクとタコノアシをとりまく河原の植物生態系そのもの
の保護」を、弁護団は「取水の違法性」を陳述します。報告会は11時頃か
ら港湾労働会館にて約1時間の予定
*転載:SAVE THE RIVER NEWS 号外 95.4.2より(Tさん、転載の許可ありが
とうございます)』

「人間」だけでなく「動物」も生きる権利がある。
「現代の人間」だけでなく「未来の人間」にも、自然に近い川をめでる権利
がある。
端的に言うと、これが倫理から見た「ダムを作らない理由」でしょう。

断層が走っている、地盤の悪い土地にダムを作ると、地震が起きて危険です。
これが危機感に訴える「ダムを作らない理由」でしょう。

「科学」「倫理」「危機感」どの理由に目を向けてくださっても構いません。
しかし、これはあなたが汗水流して働いたお金の、つまり、あなたの時間の
使われ方なのです。あなたの時間の使い方は、次世代へと確実に受け継がれ
ていきます。

まさのあつこ