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ダム日記45(円卓会議in長良川)←  1995年 5月 20日  →ダム日記48(希望を持って)

∞∞ダム日記46(素人集団)∞∞

5月20日(土)

長良川で天然アユの入荷量が激減している。初日の入荷量が37キロ。
去年は529キロ。これは過去最高の数字。

今年は雨が多く、水温が低いためであるという。しかし、1993年の過去最低
入荷量150キロ(1993年)の5分の1だ。
「水温が上がれば漁獲高が増える」と市場関係者は言う。
昨年から開始された長良川河口堰の試験運用が原因だという声もある。

水温の差は河口から3キロ地点で、去年が17度、今年が13度。その差4度。
オーケー。そういうことにしましょう。4度の差で、漁獲量が5分の1に減
った。

雨という自然の気まぐれで5分の1に減るのなら、河口堰のゲートを閉める
ことによって何分の1になりますか?

昨日の国会で野坂大臣の答弁
「アユの遡上が遅れているのは水温のため」
「魚道の効果はあったものと思います」
何を根拠に?
5分の1に減っているのに。。理屈に合わない。
水温が原因とみられるなら、過去最低の1993年の水温も当然、数字としてあ
げるべきでした。それくらいの科学する頭があってしかるべきでしょう。
今年と同程度の低温だと、水温以外の原因があることに認めることになりま
すね。

私には「1993年長良川河口から3キロ地点の水温」を知る術がない。
国は持っている。

情報公開のない国。
議論のない国。

その時、揶揄のこもった笑いが国会内に走った。
行き場のない怒りが突きあげる。

皆様の緊急な行動をお願いします。
電子メール経由で、以下の質問を送ってください。
送信を選び、本文(300 行まで 終了は行頭で/E) の後へ点線内をそのま
まカット&ペーストしてください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
TO:INET:sanjikan@kantei.go.jp
Sub:長良川河口堰について

参事官殿 以下を野坂建設大臣へお届け下さいますようお願い申し上げます。

野坂建設大臣

私たちの代弁者国会議員たちに代わって直接お尋ねします。
貴殿のおっしゃっていることが理解できません。以下の点をお答えください。

理解できない点。
1.何を根拠に魚道は「素晴らしい」「効果があった」とおっしゃるのか。
2.1993年長良川河口から3キロ地点の水温は何度であったか。

以上の点を明らかにする前に長良川河口堰の運用を開始するのはご遠慮願い
ます。
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【疑わしきは運用せず】
最後にさらに大臣への提案です。(ダム日記を毎回参事官邸に送っています)

大臣は、「今年は水温が低かったために漁獲高が減った」という見方をして
いらっしゃいます。しかし、堰のせいかもしれない。5月22日にゼロ(運
用しない)か100(運用する)かの最終決断をされるそうですが、それで
したら、「疑わしきは運用せず」の方針でいったらどうでしょう。根拠をあ
げます。

第一に、5月18日の長良川円卓会議共同報告によれば、円卓会議第8回【水
需給】において、
『現状認識において、建設省は水源開発の過程で供給能力が需要を上回って
いることは厳然たる事実として「余剰分の水」があることを認めた。』とあ
ります。また、
『将来の需給見通しにおいて、反対市民は「水は余っており新たに河口堰を
運用する必要はない」とし、建設省は「超先行投資として余裕を持つ必要が
ある」とし、認識の違いが示された。』とあります。

ですから、ゲートをすぐに閉めなくても、水需給に関しては誰も困る人がい
ない、ということになりますね。これは、円卓会議において、反対市民らが、
「水需給問題については愛知県・三重県・岐阜県(水の受益者)の責任者が会
議に参加すべきであると要求した」のに対し、「建設省は参加を呼びかけた
が断られたと説明した」ということからも明らかです。三県にとって、水は
問題ではないのでしょう。

困る人がいないのに急いで閉めれば、不安に脅える人が出る。

それが、第二点、防災面です。水面より低い位置に暮らすことになる地元住
民にとっては、河口堰に水をためるというのが不安であるわけです。巨大人
工構造物が地震によっていかに無残に崩壊するかを目の当たりにしたばかり
の彼らに向かって、「地震についての調査は堰事業との関連ではなく、地域
全体の問題として活断層の調査をするのが重要」(円卓会議報告から)とい
うのはなんの説明にもなりません。

これは地域エゴでもなんでもない。必要もないのに使おうとするのは、官僚
エゴ、建設省エゴではありませんか?