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∞∞ダム日記52(結論と出発点の違い)∞∞

5月30日(火)

やれやれ。お世話になります。というのも、、、、。
先日、筑紫哲也がニュース23で「ダム建設の時代は終わった」という演説で
有名なビアード氏をインタビューしていましたが、まず、T氏が「出るよ」と
教えてくださり、その後でD氏が「見たよ」とインタビューの内容を要約して
送ってくださり、またY氏が「質問」を、そして最近環境問題に関心を持ち始
めたというK氏が「あの主張はとても新鮮だ」という感想をくださいました。
いやはや。寝ている間に、皆さん目覚めて、ウカウカしているとおいて行か
れそうです。今日はこの予期しなかった連係プレイの成果です。

まず、「ダニエルおじさんへのインタビュー」要約版の引用です。

ーーーー(-_-) (^^) (^_^)(^。^) (^o^) (^0^)ーーーー

○大型ダムの時代は終わった

  ・もともとアメリカでダム建設が盛んになったのは、ニューディール
    政策に代表される不況対策が主たる原因だった。

  ・今日では、不況対策のためにダムを作るという政策は、アメリカの
    世論にうけいれられない。その理由は、コストの問題と、自然破壊
    の問題である。

  ・ダムを作る本来の目的としては、水の安定供給、洪水対策、電力供
    給がその主たるものであるが、今日これらの問題は、ダム建設以外
    の方法によってもっと低いコストにて解決できる。

○日本の官僚と話した時の印象と日本のダム問題について

  ・重要なのは、これは競争ではないという事である。アメリカと日本、
    どちらがより多くの、より大きいダムを作ったかというコンテスト
    ではないということである。

  ・ダム建設のデメリットは、時間と金が沢山かかるということである。
    時間がかかりすぎる為、完成した時点ではすでに無くなってしまっ
    ている問題もある。われわれはそのような経験を何度もしてきた。
    我々が思うのは、他の国に、我々がしたのと同じ失敗をして欲しく
    ないということである。

  ・官僚側も、住民/市民運動側も、主張している事は日米で大きな違
    いはない。ただ、アメリカには情報開示法案がある。われわれは今
    までいろんな失敗を経験し、そのような失敗を繰り返さない為にこ
    の法案ができた。

  ・日本は、他の国と違い、世界最大の対外支援国であるという実績か
    ら、世界中が「日本がどの分野にそのお金を落としていくか」とい
    うことに非常に興味を持っている。世界中が日本の行動を注意深く
    見ている事を意識して欲しい。
ーーーー(-_-) (^^) (^_^)(^。^) (^o^) (^0^)ーーーー
           (Dさん、転用の許可有難うございました)

さて、ダニエルさんは「ダムに代わる策」で充分水がまかなえるということ
を言っているわけですが、それについていただいた「質問」です。

>水の安定供給、洪水対策、電力供給のそれぞれについて、もっと低い
>コストで解決できる方法を教えていただけませんでしょうか。和歌山県
>には、紀ノ川の水を大阪府に分水するという計画があり、そのために
>ダムを作ろうとしています。分水はしなければならないが、ダムが
>つくられるのはいやだ。
              (Yさん、転用の許可有難う)

今日は水のことだけお答えします。
ダニエルさんの言う策は(そしてこれは実践され、成功を収めているわけで
すが)、

価格により需要をコントロールすること(タダだと沢山使うが、高くすれば
抑制できる)。もう一つは水利権を整理する。

これだけ。つまりソフト面をいじり、ハード的には何もしないということで
すね。
さて、これは情報が公開されているアメリカの話。

日本の場合はまず、本当に分水の必要があるのかどうか、悲しいけれどその
辺から、調べる必要があると思います。

どれくらい前に計画のあったものなのか。もし20年も前からある計画である
とすればダニエルさんも言うように「完成した時点ではすでに無くなってし
まっている問題」であるのかもしれないのです。長良川はその典型でしたか
らね。油断をしはなならないのですよ。

「ダムを作る」という結論が最初からある計画は、これからはすべて見直し
ていく必要があると思います。

「水が必要だ」が出発点である計画は、ではどうやって水を捻出するかとい
う議論がなされるべきですしね。不十分な説明ではありますが、今日はこの
辺で。
明日も頑張りましょう!

まさのあつこ