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∞∞ダム日記56(牛丼屋の倒産)∞∞

6月5日(月)
先週2日(金)に行った長良川河口堰問題の「ききとり」という勉強会のこ
と。

環境派議員10名、議員代理の秘書6名に、学者、新聞の論説委員、反対派
市民らが経緯と新データの説明をした。

【建設省直轄の牛丼屋は倒産する】
建設省のデータの出し方は、「遅い」「少ない」「ずるい」の三拍子。
今回明らかにされたデータは三拍子が整っていたため、円卓会議にとりあげ
られることがなかった。ひとつは、「治水」という理由が嘘であると小学生
にも論破できる証拠なのである。

100年に一度と言う大雨が降っても(想定される最大出水と言って毎秒7,500
トンだそうだ)、川の水はほとんどの部分で現在の「堤防の安全ラインの下」
を流れるという建設省の最新データ(1993年)だ。安全ライン(堤防の頂上
から2メートル下)を上回るのは最大23センチ。上流29.6キロ付近のわず
かな区間でだ。新潟大学の大熊孝教授によれば、その区間の堤防を23センチ
高くする、あるいは川底を少し削るだけで、洪水は防げるのだ。

余りにも馬鹿馬鹿しい決定的な事実を今ごろ出す。科学データを隠しまくる。
自然をぶちこわす。科学でもない、自然でもない。では何なのだ。

先日、河口堰のことをあまり知らなかったという人からメールをいただいた
ので、少しだけ解説する。
知ってる人は今日はここまで。お疲れ様でした。
お休みなさい。
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長良川問題をあまり知らない人へ
【忍者ハウス建設省の長良川河口堰のカラクリ講座】
治水(洪水対策)には堤防が一番であることは誰もが知っている。
水の中に何か(たとえば堰)を建てるということは、それだけ水の抵抗を生
むことになり、危険を増すことにはなるが、直接の洪水対策にはならない。

第一、堰(ダム)というのは水を貯めるための施設なのだ。
洪水の時に河口に水を貯める馬鹿はいない。いるとしたら意固地になった建
設省くらいのものか。

NHKの報道で三重県知事が、「これで安心だ」みたいなコメントを言っていた
けど、彼は異常ですね。

では何故、「治水」と建設省が説明するか? 「河口堰を作りたいのに他に
理由がないから、そういう説明をでっちあげた」がまともな人の説明なのだ
が、忍者ハウスでは「洪水を防ぐには、川底を浚渫して川道を広げればいい」
→「川道を広げると海から塩水が上がる」→「塩水を含んだ水を使うと塩害
が起こる」→「塩害が起こらないように海の水を淡水化する必要がある」→
「河口堰で海の水をせき止める必要がある」→「河口堰を作る必要がある」
なのだ。

最初に言ったように、目的は「治水」だとすると矢印(→)は一個で済む。
「治水」→「堤防を23センチ高くしよう」だ。
そうならないのは、目的が「河口堰を作ること」だからだ。

さて、それで、問題の塩害なのだけど、もちろん、利水して始めて塩害が起
こる。その水を利用するためのパイプや用地は未確保。これから20年かかる
そうだ。そして4千億円。誰が誰に払うのかな?

忍者ハウスの理屈をこねまくったせいで、何がなんだか分からなくなってし
まったんじゃないかなぁ? 忍者ハウスの建ちゃん、塩害が起こる可能性が
ないんだから、堰を閉める必要はないんだよ。分かってるのなかぁ。
生態系に異常をきたそうという実験をやりたいなら、忍者ハウス内でやって
くれ。

本日のオマケ。先日、元政治家と話をしていたら林野庁の話になった。「癒
着」の話になったので、「林野庁がどこと癒着するんですか?」と思わず聞
いた。まだウブだったアタシは、野山を管轄する所がどこと癒着するんだろ
うと思ったのだ。すると「企業に決まっているだろ」(そんな簡単な質問を
聞きおって)と気分を害された。「癒着」と言えば「政治家と企業」。どの
業種がという意味できいたのだが「決まっているだろ」という政治家の言葉
は素人の私にはかえってショックだった。

「そうか、決まっているのか」

林野庁は林道を作るのだ。砂防ダムも作るのだ。
忍者ハウスは建設省だけじゃないらしい。

忍者ハウスどころか、化け物屋敷の迷路に入ろうとしているのか。

まさのあつこ

裏話
おそらく、出席者の中で「うわぁ、勉強になったなぁ」と思う度合いは私が
一番だったかもしれない。西野議員が「記者の方々で質問はありませんか?」
と二度くらい繰り返した。

私は聞きたいことが山ほどあったのだけど「記者」ではないし、つい先日、
他の場所で、とんでもない初歩的質問をしてヒンシュクを浴びてしまったの
で、今度はちょっと勇気がでなかった。(少し後悔)

西野議員は質問したい気持ちを読み取ってくれたかのように私の方を見て、
もう一度、ご丁寧に「記者の方で質問のある方はないですか?」という。せ
めて、その「記者の方で」という所を抜かしてくれたら「はいっ!」と手を
上げて聞いたのだけど、普段、こんな所に来るのは記者なのだな、と思った。
せっかく勉強をできるのだからもっと沢山いろんな人が来れるといいのに。