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∞∞ダム日記58(宣戦布告)∞∞

6月14日(水)
暗澹たる気持ちで、しかし、確固たる決心を持って書き始める。
             ^^^^^^
時すでに15日0時52分。マブタが上から降りてくる。しかし、もう我慢できな
い。

自分には1日24時間しか与えられておらず、仕事も生活と睡眠を確保しなが
ら、どれだけ木頭村の応援ができるだろうかと、ヨタヨタしながらここまで
きた。

しかし、村山内閣が衆議院の草川代議士に提出した「細川内ダム建設計画に
関する質問主意書」に対する回答やら、それに合わせて県が行なった陰険で
高圧的な対応を知るにつけ、はらわたがグラグラ煮え返り、ぶったおれては
元も子もないと思ってセーブしていた体力を、ぶったおれるまで使い切る覚
悟が必要であることを知った。

さっそく104に電話。徳島県庁の電話番号を元に、徳島県河川課のFAX番号
を衛士さん(つまりガードマンさん)に聞いて、宮城正義河川課長に抗議文
を送る。

村山内閣からの回答が出る昨日、示し合わせたように、河川課長、そして徳
島県議会土木委員会ら9人が木頭村に大挙して押し掛け、「ダムは治水、利
水の観点からぜひとも必要。木頭村には那賀川全体の観点からモノを考えて
ほしい」など、好き勝手かつ無知を露呈する理論を振り回すだけ振り回して
帰っていった。

先日書き損ねた質問主意書の13項目すべてをまずここに取り上げます。

【細川内ダム建設計画に関する質問主意書」
現在全国に約三百のダム建設プロジェクトがあるという。しかしその多くは
三十年から四十年前に計画されたもので、この間、国民の大型公共事業への
認識や自然環境に対する意識が変化し、計画見直しを求める声もある。よっ
て以下の質問をする。

一、現時点において見込まれる徳島県の那賀川流域に建設を計画
  している細川内ダムの完成に要する総事業費を明らかにされ
  たい。

二、細川内ダムに対し、ダム建設予定地にあたる木頭村議会は建
  設計画が表面化した二十三年前から、十回にわたって建設反対
  関連の決議を行なっているときくが、事実か。

三、現在も木頭村長および木頭村議会は、ダム建設反対の態度をと
  っているというが、二十年以上にわたりダム建設を反対してい
   る理由は何か。

四、建設省や徳島県は木頭村長や同村議会の反対を押し切って、ダ
  ム水没予定者のための生活相談と称して「ダム相談連絡書」「生
  活相談書準備所」を設立したというが事実か。またこれまでに
  同所に寄せられた相談件数をそれぞれ明らかにされたい。

五、建設省は細川内ダム建設計画で、昭和四十七年から平成四年度ま
  で実施調査費を、平成五年度からは建設事業費を計上しているが、
  各年度予算の施行状況を使途別に詳細かつ具体的に明らかにされ
  たい。またこれまでに施行された同ダム建設計画に関連する予算
  の総額を明らかにされたい。

六、建設省細川内ダム工事事務所の人員、予算規模および詳細な使途
  別予算施行状況、詳細かつ具体的な業務内容を各年度ごとに明ら
  かにされたい。

七、木頭村は昭和五十一年九月の台風十七号で、山腹崩壊など多大な
  被害を受けたと聞く。なかでも、九月十一日に同村日早で観測さ
  れた1114ミリの雨量は、1日の降水量としては日本記録になって
  いる。そこでこの台風によって那賀川下流地域で発生した河川の
  氾濫による被害状況を明らかにされたい。

八、那賀川から取水された農業用水と工業用水の量を、昭和四十七年
  から現在までそれぞれ年度ごとに明らかにされたい。

九、四国四県における電力の消費料を昭和四十七年から現在まで年度
  ごとに明らかにされたい。また昭和四十七年からこれまでに四国
  四県向けの電力が著しく供給不足に陥ったことがあれば詳細に説
  明されたい。

十、昭和四十三年に完成した那賀川流域の小見野々ダムの計画段階で
  の堆砂見込み量と、現在までの堆砂実績量を明らかにされたい。

十一、那賀川流域の久井谷で発生した地盤崩落はブナ皆伐と杉植生に
   原因があるとの指摘があるが承知しているか。

十二、徳島県と高知県をつなぐ幹線道路である国道195号線のうち、
   木頭村の折宇と西宇の間、約四キロメートルは一車線である。
   とくに、同村折宇石畳上は道幅3メートル15センチメートル
   となっており、以下、折宇石畳下の二メートル六十五センチメ
   ートル、同二メートル八十センチメートル、挧谷口下の二メー
   トル八十センチメートル、白瀬の三メートル十五センチメート
   ルなど、国道とは思えない狭さである。自動車のすれ違いが困
   難なため、村は繰り返し拡幅工事の要求をしているが、国はダ
   ムの水没予定区間であることを理由に拒否し続けている。同区
   間の一部は村の費用負担ですれ違いのための退避場所を設置し
   ているが、建設省はたとえ通行の安全上問題があっても、今後
   とも同区間の改良工事を行なうつもりはないのかどうか、見解
   を明らかにされたい。

十三、五十嵐官房長官は、大規模公共事業計画を進めるにあたって、
   その妥当性を真さする第三者機関の設置を提言しているが、そ
   の後の進捗状況を明らかにされたい

右質問する。

【40億円はどこに消えたか?】
長くなってきたので、今日は回答のうち、驚くべきというか、予想した2つ
を紹介します。

まず、一つ。まだ、実質的な調査も何も行なわれていない細川内ダム計画に、
血税からすでに40億円も使いやがって(おっと、乱暴な言葉使いに失礼!)
ます。

一体、40億円で何をしたのだ!環境アセスだってボーリング調査だってして
いない。アンタ達(おっと、また失礼)の言う「河川総合開発事業調査費」
ってなんなのだ。「実質計画調査費」ってなんなのだ。

【地獄に届きそうな底なしの大嘘と無責任】
質問の八に関する回答。「工業用水の取水量」は1991年をピークに92、93年
と「減少」。「農業用水」は「把握していない」そうである。いけ、しゃー
しゃー。

そんな状況下で、県と建設省が口をそろえて「利水が必要だ」と喚く。
徳島県にいたっては、その回答書が出される当日に、わざわざ、木頭村のダ
ム建設予定地、水没予定地に押し掛けて「ダムは必要だという考えは変わら
ない」とのたまう。

閻魔大王の舌切りハサミのチョキンチョキンという音が地獄の底から聞こえ
てくる。

いや、今まさに、閻魔大王自ら、地獄から這い出してきそうではないか。皆
で、永田町、霞が関の方向を指差して、嘘つきはあちら、と案内をして差し
上げようではないか。