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ダム日記78(神話と現状)←  1995年 8月 11日  →ダム日記82(土足vs素足)

∞∞ダム日記79(審議委員会は無効)∞∞

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この日記は、徳島県木頭村の人々の「ダムは欲しくない」という声の援護射
撃のために書いてます。
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8月11日(金)
建設省は、6月30日、「ダム事業の評価システムの試行」というのを発表
しました。そして、その対象となる11のダム計画の名をあげました。(木
頭村の細川内ダムも含まれています。)

「審議委員会」を設けて、計画を「実施するか」「変更するか」「中止する
か」決定するというのです。では審議委員会で「誰が」「何を」審議するか
が事業の運命を左右します。

【何を審議するか】
審議の内容は、「事業の目的と内容」だそうです。
「事業の妥当性」とか、「環境への影響」「住民の意向」ではないようです。

【誰が審議するか】
審議するには「公正」で「客観的」「事業とは利害関係のない第三者」でな
くてはならないと考えるのが、正常です。

ところが、「ダム推進によってゼネコンからリベートを受け取るのが慣例」
と言われる知事の推薦によって委員が選定されます。
           ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
しかし、詳しく聞くと、建設省河川局長の通達で、「知事1人、都道府県議
会議員1人、関係市町村の首長2人と議会議長2人、学識経験者4人」計10
人で構成されることになっているそうです。知事の選定の前段階があるので
すね。

さて、分析してみましょう。

知事(推進)、都道府県議会議員(推進)、水没地の出る市町村(木頭村以
外は推進)と受益者である市町村(推進)。

バランスよく学識経験者に推進2人、反対2人を持ってきたとして、審議の
流れは、開かれる前に決着がついています。

10のダム事業で賛成8対反対2。自治体として反対している木頭村でさえ
賛成6対反対4です。

【問題点】
推進者が選定、設定する審議会では「反対」か「賛成」かという短絡的な議
論しかできそうにありません。水かけ論に終始するでしょう。

【代替案】
だから「推進」も「賛成」もなく、「必要か」「ダム建設の効果はあるか」
「どんな影響が出るか」を議論できる人間が委員でなければならない、と思
うのです。

治水/利水面から事業の妥当性を論じることができる「経済学者」、住民の
意向を反映させることのできる「人権問題研究者」、環境への影響を審議で
きる「動物学者と植物学者」、水没によって失うかもしれない文化を論じる
ことのできる「郷土文化研究者」などがそうです。

上記に賛同してくださる方の協力をお願いします。
建設省担当者に送る手紙のフォームを下記に添えます。
プリントアウトして80円切手を張って送付してください。また、口コミやこ
の日記の転送、FAXなどによって、一人でも多くの人にこのお願いを伝えてく
ださい。

宛名
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〒100 千代田区霞が関2-1-3
 建設省 河川局開発課長 青山俊樹様
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本文
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前略 「ダム事業の評価システムの試行」に関し、納税者として思う所があ
り、箇条書きにお便りします。

1.「ダム事業審議委員会へ意見を求める対象」として、ダム事業11ケ所を
   上げ、問題の存在することを自ら認められたことは高く評価致します。

2.しかし「意見を求める」「審議委員」が、ダム事業を推進する立場の「知
   事」によって選定されることには、大きな懸念を持ちます。

3.ですから、その代替策とし、事業の妥当性を論じることができる「経済学
   者」、住民の意向を反映させることのできる「人権問題研究者」、環境へ
   の影響を審議できる「動物学者と植物学者」、水没によって失うかもしれ
   ない文化を論じることのできる「郷土文化研究者」などを中心とし、「公
   共事業における税金の使い方」「地元住民の人権」「山と海をつなぐ川の
   生態系全体への影響」等を審議できる機関が、建設省外部に設置されるこ
   とを提案いたします。

 そのためにも、今回の試行を白紙撤回するようお願いします。

                    1995年8月 日
住所               氏名

文責「木頭村の未来を考える会」 まさのあつこID:VYC00631
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∞∞ダム日記80 サイクリスト募集∞∞

| ∞∞サイクリスト募集∞∞
| 
| 一緒に走ってくださるクレージーなサイクリストを募集します。
| 雑誌の「サイクルスポーツ」でも募集しようかなと思うのですが、とりあえず。
| 
| 場所:徳島県那賀(なか)郡木頭村(きとうそん)を流れる
|    那賀(なか)川上流沿い林道その他。
| 集合:現地/または徳島市内(現地は市内からマウンテンバイクで5時間強)
| 資格:老若男女。のらりくらり走るメンバーを思いやれる人。
|    自分のことはすべて自分で責任が持てる人。
|    輪行できる人/または輪行バッグにいれて宅急便で送れる人。
| 日時:未定。紅葉の美しい頃。2泊3日くらい(バス泊ありかも)。
| 宿泊:川原/または旅館(各自の財布の都合に合わせる)
| 予算:都内から「ケチケチ」版で2万円プラス食費/雑費。「ゆったり」版で6
| 万円くらいかな。
| 呼びかけ人:「木頭村の未来を考える会」立ち上げ人政野淳子
| 
| 興味のある方はご連絡ください。ID:VYC00431政野淳子まで。
| 
| どんな所か:「那賀川の源流」
| 夏休みの体験から言いますと、、、。谷から引いてきた用水が道(舗装)の脇に
| 滔々と流れていて、「この上は民家がないから飲んでも大丈夫」。手ですくって
| 飲んでみると、ひゃっこくて、美味しい!
| 夏まっさかりだけど、鬱蒼と森林に覆われて空気もヒンヤリ。
| 視覚、聴覚、臭覚、触覚、全開で楽しめます。
| 谷底を流れる川は清流そのもの。川底が透き通って、「えっ?川ってこんなにき
| れいだったの?これが川っていうものだったのねっ」ていう川。
| 
| お誘いの背景:折しも、その場所はダムサイト予定地。地元民曰く、「こんな所
| をダムに沈めよう言うんじゃから。信じられんでしょう。こんなきれいな所はな
| い思うんよ。見てもらったらダムに沈めちゃいけんいうことがわかる思うけどなぁ
| 」
| 「うん。沢山の人に見てもらいましょう」
| ということで、呼びかけてみることにしました。
| ダムのこと云々無しでも、サイクリスト冥利に尽きるコースであることは間違い
| ありません。
| 輪行歴5年目のワタクシ、僭越ながら、太鼓判を押します。
| 
| では。一緒に走ってくれる方、ご連絡をお待ちしています。



8月14日(月)
木頭村に行った時、バス停をひとつ間違えて降りて「まさのさ〜ん」と自転車で
追いかけていただいたのを最初に、川原でキャンプしますというと、もぎ立て野
菜やアマゴや鮎の炭焼きを「持ってけ、持ってけ」、「ダム予定地見なきゃなぁ、
とりあえずテントを立てて昼寝かなぁ」とボヤボヤとしていると、ササッと自転
車を調達して「ほな行こ!」となるし、次の日は支流のキャンプ場(美那川キャ
ンプ場。清流泳ぎ放題!オススメですぞ!)まで便乗させてもらえるように「誰
ぞに頼んどこか」だし、一事が万事、お世話になり通しで、感謝を通りこして、
相棒と反省しまくりでした。
大体、相棒は「木頭村のことなら」と私を信頼していたし、私は一端テントとシュ
ラフを入れたバックパックを担ぐと、頭の中で何を計画していようと、行き当た
りばったりの放浪者(浮浪者かな(^^)になってしまうし、アセアセ(^^;;)ごめんなさ
〜い 。

村全体に、感謝と反省の気持ちを表わすには、徳島新聞への読者のコーナーへ投
書かな、なんて思ったらウマイコト載ってくれました。「カマトト風ね」と相棒
は笑っていますが、、、こんな内容です。

【那賀川の清流何よりの財産】
夏休みを利用して、徳島の秘境とされる那賀川の上流、木頭村へと旅しました。
その清流の美しさは、写真で見てはいたものの、がっかりすることのないように、
過大な期待は避けていました。ところが、川底まで青く透き通った上流部の清流
は、まさに全身全霊で受けとめることができる!「日本の自然なんてもうすっか
り駄目」と諦めていた都会育ちの私は「守られている川がある」ことに心から感
謝しました。
そして、那賀川に残された清流は、徳島の何よりの財産であることに万が一気づ
いていない人が徳島県にいるとしたら残念でならない、とヨソ者ながら、投書を
思い付きました。
というのも、水需要が伸びていない現在、いまだに高度成長時代の20年余も前の
ダム建設計画が存在していることが不思議でならないからです。洪水調節という
目的にしても、豊かな森林に覆われたこの木頭村で、降水量の日本一を記録した
時でさえ、下流に川のはんらんは起きなかったというではありませんか。
保水力を持ち、人命を守る本当の意味の「緑のダム計画」こそ、推進されるべき
ではないでしょうか。

まさのあつこ

119/126   VYC00431  まさの            RE:開発>那賀川木頭ダム予定地のリスト
( 8)   95/08/20 00:49  057へのコメント

∞∞ダム日記81 国民は忙しいのである ∞∞

8月18日

【国民は忙しいのである】
先日、生物多様性国家戦略(原案)の説明会が、環境庁であったので行った。8
月1日に発表で、環境庁から資料を取り寄せると往復で10日かかる。
環境庁が「国民から意見を徴収します」というからしっかり目を通そうと思って
も、8月25日の締め切りまで15日しかない。
−−−−−国民は忙しいのである。
15日のうちに、くそ面白くもない(^^;;)107ページに目を通し、問題の個所を
見つけて、「ココントコのコノ戦略は、河川法のどこどこにぶち当たると効力が
ないから河川法の方を書き直せ」などという立派な意見を書きつらねようと思っ
たら、寝る暇も食べる暇もなくなって、「24時間戦ってくれる弁護士」のお友達
が必要になるのである。
−−−−−国民には金もないのである。
「国民からの意見を封じる」ために、こんなタイミングで発表したんでないかい、
という意見だってしっかり国会議員からその場で出たのである。

【戦略がちっとも戦略でないところが戦略らしい】
コトの起こりは、地球サミットで「生物多様性条約」ができたので、各国でその
条約に伴う戦略を立てよう、ということらしい。簡単に言うと「いろいろな動植
物を、保護し、利用し、利益を分配する、ための戦略」だ。
ヨソの国では、NGO(民間団体)に最初に書かせて、それを政府が修正したり、
すぐにはできないので、じっくり考えます、と戦略の提出を伸ばしたりしている。
戦略の書き方の本を出版したりして、国民への広報もバッチリの所もある。
それが、アータ、日本だけは、そんなこと考えつかなかったらしく、11の省庁が
集まって、担当事業に関わる部分のメモを作成し、環境庁に渡し、環境庁の担当
が作文をしたということだ。
それが「本当はもっとはやくしようと思ったのですが、予定より遅くできあがっ
たために」(←環境庁担当官の弁)、盆休み週末の直前の8月11日(金曜日)
の午後になって一握りの、ホントに一握りに握り潰せる程の国民に対して説明を
して、25日が締めきりだ、という。だったら、締めきり伸ばせよな。
−−−−−国民は遊びたいのである。お役人さんもだろうけど。。。

とにかく、11月に行なわれる「生物多様性条約の締結国会議」に間に合うよう
に、提出したいという。こういうのは昔から「馬鹿」正直というのだ。
おまけに、その内容は、ちっとも戦略ではない。現状報告でしかない。
後で、時間があれば、問題の個所と、意見を受け付ける窓口をアップしますので、
皆さんも意見を寄せてください。

あ。今日のタイトルは【経済教室】でした。
本日8月18日付けの日本経済新聞の【経済教室】をご覧ください。
【公共事業の在り方を見直せ】というタイトルで、島根大学教授 保母武彦氏が、

(1)「官官接待」の基底には、公共事業のあり方と、国・地方の関係にかかわ
る構造的な温床があること。
(2)地方の中央官庁への依存思考が強い一方で、国の直轄事業には、ダム開発
のように地域の実情にそぐわない無駄な投資があること。(木頭村の例を挙げて
います!!!)
(3)公共事業の実施には住民合意が必要で、計画・実施の各段階で事業の見直
しをする制度を確立すべきであること。
を考察しています。どんどん、公共事業を見直せ、という人が増えれば増えるほ
ど、国という巨人と言えども、変わらざるを得なくなる。たとえ、何年かかろう
とも変わるまで、ドアをたたき続けましょう。「叩けよ さらば 開かれん」で
したっけ。
コツコツ。コンコン。ドンドン。どんな音なら、聞いてもらえるかな? 

「木頭村の未来を考える会」まさのあつこ【只今 会員募集中 VYC00431まで】