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ダム日記79(審議委員会は無効)←  1995年 8月 20日  →ダム日記83(こりゃ問題だぜ)

∞∞ダム日記82(土足vs素足)∞∞

8月19日(土)
【徳島県木頭村民は言う】
[我々(木頭村住民)が言っているのは、ダムを作らないでくださいって話なん
ですよ。それはどういうことかというと、土足で家に入らないで下さいっていう
ことなんですよ。土足では困る、と言っているのに、建設省や徳島県が「困ると
はなんだ、土足で入ってやると言っているのに」と無理矢理入ってこようとする
ような変な話なんですよ。そんな人がいたら、あなた家に入れますか?「なんで
土足で入いっちゃいけないんだ」と聞かれたって、「困る」としか言いようがな
いでしょ。基本的にはそれだけなんですよ。しかし、その正常な理屈が分からん、
という県や建設省が相手だから、仕方がない、科学的に理論武装するしかないで
すね。僕達も勉強しますよ」
難儀だ。皆、そう思ってる。そう思って20年以上経ってる。

【正常な理屈が分からない人の、その人たちによる、その人たちのための】
一方、審議会を作って見直すと言っているそばから、建設省細川内ダム事務所は、
流域8市町村を対象に21日から細川内ダムの治水計画の説明会をする、と発表し
ています。それも木頭村以外の市町村で。オイオイ。そりゃ一体何なんだ。
だいたい説明会をするってどういう意味なんだろう?「細川内ダムへの理解を深
めてもらうため」とあるけど、それと審議会の関わりはどうなるのでしょう? 
見直すと言っているのだから、なんのために、どうして今このタイミングで「説
明」を行なうのでしょう???
そこで反対の人は反対の意見を言えってこと? ここで、「住民の意見を聞いた」
という既成事実を作りたいわけ?
反対派の人は説明なんか聞きにいかない。意見も言わないとする。すると、「反
対の意見は出なかった」という既成事実になるのだろうか?

話は飛んで、北海道の沙流川、二風谷と平取のダムでは、18日に審議を始めると
かで、審議委員をさっさと決めてしまった。構成は、やっぱり、地元自治体関係
者6人と北海道大学名誉教授ら学識経験者4人だそうだ。
そいでもって、曰く、「住民側や自然保護団体からの意見を参考に」。だったら、
正式に審議委員に、住民や自然保護団体をちゃんと入れろ!と思いますけどね。
そうでなかったら、いつどこで、住民や自然保護団体のどういう意見を、どうい
う風に聞いて、どう参考にするのかを、公開してもらいたいもんだわさ。

木頭村の細川内ダムのための人選も行なわれて、これも上記と同じ構成。こんな、
どこを切っても同じ「金太郎飴式」審議委員を日本全国にいくつ作っても、出る
結果もやはり金太郎飴ってことは端からみて容易に想像がつく。
「知事が選出では公平な人選ができないぞ」「第三者が見直しをすべきだ」「推
進のためのお墨付きになる恐れがある」そう表明している団体や国民のなんと多
いことか。
徳島県だけを見たって、「木頭村ダム反対同志会」「那賀川を守る会」「細川内
ダム反対草の根同志会」「細川内ダムに反対する那賀川下流住民の会」「細川内
ダムを考える日和佐の会」「木頭村のダム問題を考える海南の会」「細川内ダム
建設に反対する徳島市民の会」など細川内ダム建設に反対の7団対の連絡会、そ
れに「ダム・堰にみんなの意見を反映させる県民の会」が、はっきり、「今のま
まの審議委員会ではよくない」ということを言っているのに、県は聞く耳を持っ
ていない。

住民や自然保護団体の意見を「ちっとも参考にしない」ということは、審議委員
会を始める前から、こんなに明らかではないか。

まともな感覚を持った人間が建設省の舵取りをするようになるのはいつの日にな
るのだろう。
「ダム・堰にみんなの意見を反映させる県民の会」は、学識経験者の中に、ダム・
堰問題の専門家が含まれていないことを指摘しています。素人が寄ってたかって
何を審議するっていうのか。最初から形骸化した組織を作るなんて、珍しい。

18日、県が木頭村長に審議委員会に加わるように申し入れましたが、村長は、
「県が人選を再考しない限り、就任できない。知事からの回答を待つ」と委員就
任を保留にしています。

まさのあつこ