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∞∞ダム日記93(県と渇水)∞∞

9月26日(火)

9月、徳島「県」で渇水騒ぎが起きていました。(台風で解消)
木頭村のYさんに電話をすると、「村は大丈夫です。山の水がありますから」
下流の阿南市に電話をすると、「生活に支障はありません。24時間水は出ていま
す」

水は湧いている。生活に支障はない。川が干上がっているわけではない。
しかし、ダムは底水も取れない、と「県」は新聞を通して毎日のように報道した。


【徳島「県」が言う渇水対策】
言いたくはないが、これは不気味だ。
製紙工場2社を「ちょっと来い」と呼び付けて、「渇水じゃけぇ、お前んとこに
水はやらん」と「こっそり」ささやいただけだ。
それを「県」は「渇水対策」と呼び、その経過を毎日「渇水」「渇水」「渇水」
「取水制限」「取水制限」「操業停止」と報道させた。

もう少し、上品に説明すると(~_~メ)、9月14日、利水企業の製紙工場2社、建
設省徳島工事事務局などが県庁に赴いて、「非公開」で「那賀川水系渇水対策利
水者会議」をやった。Repeat! 「非公開」でだ。
新聞には「県河川課によると」というただし書きで、「今後雨が降らなければ、・
・・長安ダムと小見野々ダムの・・自然流量だけの運用を行ないたい」(つまり
水は一滴も使わせない)と「渇水対策案」を提示したら、企業からの反発なく了
解を得られた、と報道された。

【ビジネスウーマンの分析】
企業であれば、反発して当然だ。死活問題なのであるから。そして、反発できる
余地は二点あった。
那賀川には3つダムがある。「渇水」と「県」が騒いだのは上流の2つ。
一番下流の川口ダムは「渇水」と騒ぐ間、水は満タンだった。発電ダムだ。
上流の村に渇水はなかった。下流のダムにも渇水はなかった。
ではどこに渇水があったのか?
貯水ダムだけだ。
反発の余地1. 貯水ダムのくせに、「渇水」と分かっていて、ガンガン放流し
たからだ、ダムの操作ミスだ、という仮説が容易に成り立つ。
反発の余地2. そうでなくても、電力ダムからの転用(他の地域でこれを行なっ
ている所もある)だってできた筈だ、という投書も新聞の読者覧に出る。
ダム操作による水量の損失の数値まで、投書蘭に出る。徳島県人は意識が高い。
毎日のように、不公正な審議会への非難と是正を求める読者の声が投書蘭に載る。
(県の人間は新聞を読まないのだろうか?)
なのに2企業は黙っている。
ダム操作の過失、とか、他のダムからの転用を追及することもなく、あっさり
「損害額は億単位」などと言って、食い下がる。水は天から来るもので、誰も責
められない、と諦めているのか?毎年のことで、それを見越した操業を行なって
いるのか?
一体、密室「非公開」の「渇水対策会議」で、どんな話をしたのか?
こんな被害妄想狂ダムファイターに痛くもない腹を探られたくなかったら、堂々
と「公開」で会議をしてください!

【「被害妄想」というわけ】
どこからか、ダム必要論が飛び出すだろうな、と予感(被害妄想)をしていたか
ら、予想どおり、国会議員から(たぶん、徳島選出なんでしょうな)「渇水解消
の決め手はダム」という発言を出させて新聞にのせていらっしゃる(~_~メ)。ご丁
寧に。
時間さえあったら、面会を申し入れて、「ダムを作ったら水が湧いてくるとでも
お考えでしょうか?」と面と向かってききたいくらいでした。
えい、くそ、こちとら、忙しくて、そんなこともイチイチやっていられない。
国会議員はアンタなんだよ。もっと勉強しなさいよ!

文句を言いたい相手が沢山いる。
近頃、県やら国、そこからお金をもらって仕事をしている筈の人のやり方に頭に
来ること至極多く、キーッと目を三角にしながら仕事を続けていたら、脳味噌が
オーバーヒート。煙が出るかと思った。
氷で冷やしていたら、気持ちよくなって夕べは眠ってしまった。

本当は、海に面した所で、しょっちょう渇水の被害を受けているんだから、企業
は海水を真水に転換する技術開発=自助努力をしたらいいんだ。
国も、不要な、しかも50年しかもたない使い捨てダムを開発する暇があったら、
50年かけてでも、意味のある、本当の意味で持続可能な開発をする企業に補助金
を出せばいいのだ。細川内ダムなんて「作る」「作らせん」でもう26年も経って
いるのだぞ!
どいつもこいつも阿呆だ!
と考えている私が一番阿呆なのか、また実質的な議論をせずにこんなに長くなっ
てしまった。お休みなさい。

まさのあつこ