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∞∞ダム日記100(^○^)∞∞

10月13日(金)

3日坊主の私が初めて100回も日記を書いた。それもダムというシングル・イシュ
ーで。信じられない。恋する王子さまに手紙を書き続ける乙女のように。でも実
態は、あふれてくる怒りをぶつけずにいられなかっただけだ。誰に怒っていいか
分からない。どうしていいか分からない。どうすれば無駄なダム建設がやんでく
れるのか、どうしたらありのままの川や山を残せるのか。川や山はあるのが当た
り前なのに消えていく。何もできない自分がはがゆい。怒り。この国をもう捨て
ようかと思ったその裏返しの気持ち。水と土と緑への愛の裏返し。出会った人々
への感謝。100回はすべて私の血になり夢となった。

【タイムマシン】
昨年春、「現代」へ帰ってきました。電気もガスも水道もない暮らしのある途上
国という「過去」から。

水洗トイレを見て吐き気を催した日。
何故、かつては土へと戻った私達の汚物は、紙と一緒に、糞まみれの紙と一緒に、
グジョグジョになって水に流されなければならないのか。

スーパーの包装容器に吐き気を催した日。
何故、土から出てきた野菜が、工場で作られたプラスチックに閉じ込められて、
ビルの中で売られなければならないのか。青空市場の香と風、光。

ジャングルを裸足で歩いて水を汲みに行った日々。
死んでしまったアントニートのお通夜に行くために、真っ暗な山道を歩いていっ
た日。

地球がどんな姿をしていたかを伝えたいのです。日本がどんな姿をしていたか。
私はそれを余所の国へ行って見せてもらってきた。

相棒が時々、忘れた頃に言ってくれること。「自分のためにやってるってことを
忘れちゃ駄目だよ」そう。誰のためでもない。自分のため。伝えたい。伝えなけ
れば、焦燥感でいてもたってもいられない。

【地元での認知】
今日、徳島新聞の第一面に「ダム日記」のことが載りました。
連載「検証細川内ダム」の冒頭での紹介。「ダム建設推進派の言い分に素直な言
葉で疑問の声を上げ、木頭村の主張や、あるべき河川の姿を平易な言葉で投げか
けてきた」
そうか。そうだったのね。伝えたいことを一歩退いて、読んでもらえるように
(疲れきってそれどころじゃない時も多いけれど)書いてきたつもり。その通り
受け取ってもらえて嬉しい。
木頭村を応援したい。でも、できるかな、という言葉に「とにかく続けること」
と言った友達がいたから。いなかったら日記にならなかったかも。
ダム日記にかかわってきた皆さんに感謝。今日の所はこれにて。

楽しいお知らせは明日以降。
悲しいお知らせは、遠い木頭村を応援する間に、足元の相模川の相模大堰着工準
備のために「タコノアシ」という希少な生物の移植が行なわれてしまったこと。
生物多様性国家戦略策定が進められる中、「タコノアシ」は実験なしぶっつけ本
番に移植が行なわれる。「トキ」と「タコノアシ」の違いは何?

まさのあつこ