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ダム日記107(祝吉野川シンポ)←  1995年 10月 31日  →ダム日記110(小川町と木頭村)

∞∞ダム日記109(湖沼会議2)∞∞

10月30日(月)
106がダブっちゃったんで、今日は飛んで109。ご指摘ど〜も(~0^)/です!

今日、新しい名刺ファイルを買った。120枚入る奴で、ダム日記を書き初めてか
ら2冊目だ。なんと、ダムのことを通して、2月から120人以上に会ったことに
なる。
2日に1人誰かに会っている計算だ。嘘だろ〜!でも本当だから信じられない。
最近は、「木頭村の未来を考える会」用に名刺を作っている。でかける前に、緑
色の工作用紙に適当にプリントアウトして、電車の中ではさみで切る。本を読み
更けってその大事な作業を忘れると「どうも始めまして、ちょっと失礼しまして、
お待ちください」といきなり初対面の人の前で、紙とはさみを取り出して名刺を
切り抜くことになる。もっとひどい時は、はさみも忘れて、爪でキーっとしごい
て、ハハハ、とごまかし笑いしながら「手作り名刺です」といわでもいいことを
言ってさらにゴマカス。

湖沼会議の時も、人に会う筈ではなかったので、そうなってしまった。

【オゾン層のおじさんありがとう】
湖沼会議の休憩時間、隣に座っていたおじさんに唐突に頼まれて、アメリカ人発
表者との間の通訳をした。二人はNGOと企業の関わり(これにはそばにいたイギ
リス人発表者も口を出してきた)、代替フロンや代替エネルギーによる冷蔵庫や
自動車の話をしていたが、日本人のおじさんの方は、世界的なグループでオゾン
層問題に取り組んでいる人で、アメリカ人のおじさんは、同国で様々な住民運動
をフォローし、豊富な経験を蓄積している人であることが分かった。
別れ際になって、挨拶代わりに「私自身は木頭村という不要なダム計画問題を抱
えるニッポンの小さな村を応援しているのだ」というと、「おぉ、今日は発表の
中には入れなかったが、カナダとアメリカの国境近くで、ダム建設を止めた素晴
らしい住民運動の話がある」と教えてくれた。

【地球規模で考えて 地域で行動する】
このおじさんは、それに、発表の中で、Think Globaly,  Act Globally「地球規
模で考えて、地球規模で行動する」という概念と、Think Globaly, Act Locally
「地球規模で考えて、地域で行動する」という概念を、私の頭の中にスコン!と
投げ入れてくれた記念すべき人だ。私のいい加減な手ちぎり名刺を、老眼鏡を取
り出してニコニコ見てくださる。そうか、今度はしっかり英語の「木頭村の未来
を考える会」名刺を作ろうとひとりごちた。
今回はちぎった名刺にボールペンでATSUKO MASANOと書き添えて渡したのだ。

後日、こちらからアメリカに木頭村の情報を送り、彼にはその、ダム計画が止っ
た話を送ってもらえることになった。うぉ〜。英語ができて良かったなぁ〜と思っ
た。
私は独学で英語を修得した根性の人なのだけど、最近やっと、この根性に見合う
だけの英語の使い道がでてきた。やれやれ。変な言い方かもしれないけれど、私
はきっと木頭村の応援のために英語を勉強してきたのだ。急に運命論者になる。
もっと勉強しなくっちゃ。
ところで好奇心の強い人のために、、、このアメリカおじさんは、アラバマ大学
のパッセリーニ教授。笑顔の素敵なおじさんです。

【その他 手ちぎり名刺の行方】
ところで、オゾンおじさんではない、もう一方の隣の席には、「対策を立てても、
現行の法律があるために実施できない場合がある。したがって、環境を守るため
には法律を変えていかなければならないと思うがどうか」という素晴らしい質問
をした人が座っていた。この人が必要だ!スカウト、スカウト(何にどうスカウ
トかなんて考えてない)!「情報を交換させてください!」席に戻ってきた所を
捕まえて、名刺を交換。と、テキは一瞬にして私のE-mailアドレスに気づき「あっ
、僕これから他の分科会に行きたいと思うんで、この次の発表の内容をこのアド
レスに送ってくださいませんか?」ヤラレタ!向こうの方がウワテだった。

それから、いい質問をした一般人や発表者にニジニジと寄って賛辞を述べ、さり
げなく連絡先などを教えてもらう。セッション中にいい質問をしておくと、労せ
ずして名刺が交換できる。そういう利点がある、と気づいた。
「さっきの質問よかったですよ」などと声もかけてもらえる。

【何のための会議だったのだろう?】
さて、しかし、この「湖沼会議」一言で言わせてもらえば、「詰め込み式」で、
多くの発表者や参加者にとって、残念な構成だったと思う。何度も言うけれど墨
田区の雨水利用のような内容の濃いものが、ポスター発表の機会しか与えられず、
一方で、JICA(国際協力事業団)の専門家と自称する人が出てきたコマで、開い
た口がふさがらないほど程度の低い発表に出くわして愕然とした。
途中から入った「環境問題と国際的な技術協力」のコマだ。
そのJICA専門家と自称する発表者、第三世界での環境破壊の分析なき現状報告を
だらだら。水に浮いた死んだ魚をスライドで見せて「なんで死んだか分かりませ
んが、こうして魚が死んでいます」「(=_=;)(おっおい!国際的な技術協力は
どうした!原因解明と対策はどうした!)」
「下流はこのように汚いが、上流はとてもきれいで、こうして車が洗えるほどで
す」と二台の4WDを清流で洗っているスライド「(=_=;)(あんたねぇ〜)」
JICAはあんなことを第三世界でやっているのか!日本の恥!税金返せ!
「川で車を洗うなという教育を、その場でその人間になさらなかったのですか?
貴方は自宅の井戸やお風呂の中でオイルドロドロの車を洗うんですか?科学技術
と自然の新たな接点の急増地でのそうした細かな教育ほど、先進国にとって重要
な役目はないんではありません?」とイヤミに英語で質問してやろうと思ったら、
このスピーカー、あんまりダラダラ話したために時間切れで質問時間なし。あ〜、
も〜、歯痒い。セッションが終わったら、他の人に紛れてどの人か分からなくなっ
てしまった。キーッ!

まさのあつこ