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∞∞ダム日記129(産みの苦しみ)∞∞
クリスマスプレゼントでパソコンを手にして、いきなりニフティに入って、いき
なりこのダム日記を開けた人へ:これは「ダム要らんわい」と20余年言い続けて
いる徳島県木頭村(きとうそん)を外野から応援する日記ですm(_ _)m。

12月27日(水)

【陣痛】
サンタじゃなんじゃと、楽しんでいるのは私だけ。
師走、木頭村は「ダム抜きの振興策」を産むための陣痛を味わっていた。
ふ−ふ−、は−は−!頑張れ!頑張れ!健康な子を生もう!

木頭村議会では6月から、ああでもない、こうでもない、というあからさまな議
論をしていた。それをマスコミの人々は、「村内の対立」とか「議会内の意識の
ずれ」などと描写する。でも、本当は、これが、健康な「議会」の姿だ。
忌憚なく本音で話をする。村会議員の一人ひとりが真剣で、様々な立場で、様々
なことを言う。私も最初は驚いた(*_*)。うひゃ〜!って思った。

6月に振興策が提案された時、議会の中で、激しい議論が巻き起こった。雇用確
保のための「第三セクターの設立」が、その柱だったのだけれど、「現実味と具
体性に欠ける」という反対意見が強かった。8月になってもまだまだ議論は続い
てまとまらず、この振興策は撤回された。ダム反対派までが反対をした、などと
マスコミは書いた。

「どうしてこんな書き方するんだろう?」と不思議だった。現実味のある計画と
なるようにきっちり議論するのは当然だ。木頭村に暮らし、木頭村のことを真剣
に考え、木頭村に骨を埋めようとする人で、これからの生活がかかっている人に
とってみれば、慎重になるのは当然だ。彼らの決定には村全体の未来がかかって
いる。責任は重大だ。
そのための「何が村のためになるか」の議論の過程を「対立」というのはどうか
な?

彼らはいまだかつで誰も産んだことのない、木頭村のための、木頭村独自の振興
策を産むのだ。これは大変なことだ。「ひーひー、はーはー」ただでさえ苦しい
陣痛なのだ。
もっと大人の目を持とう!「争い」と「議論」は違うことを認識しようよ。
反対意見をとことん戦わせても恨み合わない社会。そういう社会にしようよ。そ
ういう報道にしようよ。「愛」を原点にしようよ。

【ふーふー、はーはー】
木頭村「ダム抜き振興策」妊娠6カ月。人間ひとり生むのだって、10月10日。
木頭村人口2000人の未来をかける懐妊劇、そう簡単に産まれるわけがない。そう
簡単に目鼻がつくわけではない。

しかし「オギャー」産まれた。12月の村議会で。

【カンガルー方式】
木頭村は「ダム建設阻止条例」を作った時と同様に、真剣で、熱く、本気だった
から、難産の早産をせざるを得なかった。「ダム抜き振興策」は、自然発生的な
ものとは違い、ダムあり振興策を出してきている「徳島県への挑発となって摩擦
が強くなるだけだ」という反対意見があったほどに対処的なものかもしれない。
でも、あっぱれ!りっぱな軌跡が一歩一歩できあがっている。
  1994年に「ダム建設阻止条例」
  1995年に「ダムなし振興策」
この二つは、セットで、木頭村を支えていく柱になる。とりあえず、産んじゃっ
てから、ポケットで1グラムの赤ん坊を育てるカンガルーのようなやり方だって
ある。どんどん議論していけばいいことだ。

たしかに前途多難だと思う。徳島県が「いじわる予算」を組んでいるし。

【こんなことアリ?】
恐ろしい実態が数字で明らかになってきている。こんな情報社会に、こんなにあ
からさまに、こんなことして済むと思っているのかなぁ、と驚いてる。

数字の比較で見ると、前から兵糧攻めの傾向はあったようだけど、ダム阻止条例
成立以降、特に、木頭村への補助が減っている。1995年度分を、木頭村を「1」
として、面積、人口を近隣の町と比較(概算)する。(朝日新聞徳島版12/24参
考)

自治体  面積  人口  林道整備補助額
木頭村   1  1      1
木沢町   0.67 0,55    7
上那賀町  0,8   1,3      6

普通、上半期と下半期に分けて交付があるそうだが、ダム建設阻止条例で2千万
円減。細川内ダム審議委員就任拒否以降、1千万円減。徳島県は「事業の緊急性
で判断した」と言っているそうだ。この歴然とした「差別」と「タイミング」で
は、いくらなんでもそれは嘘だろ。
普通の人間なら、いじわる、と勘繰られたら損だから、逆にそんなことはしない
けどな。
まさのあつこ