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ダム日記135(EM菌とヘドロ)←  1996年 1月 23日  →ダム日記137(サグリと妨害)

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1月23日(火)
「風邪なんかひいてないでしょうね」と親からチェックの電話がかかってきた。
「ひいてるよ。やっと風邪ひく暇ができたんだもん」
「あんた、そうやって気ぃ抜くと、ずるずるいくのよ」
「ずるずるなんかいかないもん。だいたい気ぃ抜く暇なんかないんだから!(本
当はダラダラしていて、図星だったから(^_^;))」
「まぁ、そうねぇ」
母は結婚パーティやその他のことを言っているのである。
私はダムのことを言っているのである。

【許せない】
ケニアから叫びが届く。本当のことを言うと、考えただけで、気持ちが萎える。
土建国家日本は、この狭い日本の国土をあらかた片付けてしまい、私たちが、ど
れだけ胸をかきむしっても取り返すことのできない素のままの自然をもつ国に、
札束をもって忍び寄る。

【ODAはもう古い。時代遅れだ!】
政府開発援助(ODA)と言うばかりで、儲けているのは、依然として日本のゼネコ
ンだ。
木頭村へのサイクリング大会で、サポート隊の北野さんは「くたばれゼネコン」
というノボリを用意した。「そういう過激なイメージはちょっと」と私は躊躇し
た。
しかし、あの躊躇は余計なものだった。
外圧により、黒字の埋め合わせに膨れ上がったのがODAであるならば、今、日本
が、先進国としてやるべきことは、ODAをやるならやるで、きちんとマナーを守
ることだ。その国の人へのマナーであり、未来の人類へのマナーだ。ダム建設に
よる悪影響の説明、環境アセスメント、ダム建設の必要性・妥当性・環境への負
荷がより少ない代替案の検討などは、行うべきマナーだ。マナーも守れずに先進
国ズラするな!

日本でやっていないからといって、他国でもやらないなんて野蛮すぎる。
先の戦争で隣国に対して行なった戦争犯罪に謝る気があるなら、遠方の国でも
「今」罪を犯さないで欲しい。やめてくれ!もう沢山だ。ENOUGH!
10代あとの総理大臣に謝らせるのか?20代あとの外務大臣に謝らせるのか?
今止められるのに!

政府環境保全援助(OECA)の時代が来たと思う。それなら、私の税金が使われて
も構わない。日本の企業が儲けて、他国の財産(山、川、空気)を切り崩すODA
は許せない。許さない。許さないためには何ができるのか。自分の内側に向かっ
て叫び続けている。

【国営放送への提案】
日本には国営放送がありますね?これを、私達に見える形で、日本という国が、
国内や国外でどんな事業をやっているのか見せてくれる番組はできませんか?
私達には、知る権利があり、国には、知らせる手段がある。
積極的に知らせてください。悪いことも、悪いことも、悪いことも、たまにやる
いいことも。

【新番組の提案】
ニュース・ショーは、完全に市民権を得た。今度は、国の事業をどんどん紹介す
る、それだけをテーマにしたテレビ局やテレビ番組があってもいい。北は北海道
から南は沖縄まで、近くは韓国から、遠くは南半球の国々まで、ネタにはつきま
せんよ。絶対。
ちまたは、政治家や官僚にやっていることに腹を立てている国民ばかり。
高視聴率間違いなし。視聴率が高ければスポンサーだって文句なしです。
お試しあれ。圧力をかけてくる人間がいたら、突っぱねる覚悟で、しかしジワジ
ワと。

では、環境をテーマに月一程度集まる「オカピの会」の野口利佐子さんが神戸
(かんべ)俊平氏から取材した話を以下に転載します。転載してもいいかとお願
いの電話をした時交わした言葉、「もう、嫌になりますね」「なっちゃうわね〜。
もう何からやったらいいのか」無力感を分かち合うのに、言葉はあまり要らなかっ
た。
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【緊急報告!ケニアでも日本と同じダム建設が】
ケニア山を水源とするタナ川では、電力確保のため水力発電所のダム建設が予定
されている(もちろん日本のDAによる日本の某ゼネコンがすすめているもの)。
西暦2000年には着工し、2005年に完成予定のこのダムは、完成から約30ケ月間ダ
ムに水をためなければならないため、その下流には自然な状態で水が流れないこ
とになる。進めているゼネコンは、人工的に水は放流すると説明しているが、半
乾燥地を1000キロメートル流れているこの川の水より支えられている生態系に影
響が無いとはとても言い切れない。この流域には、年に2回の雨期の増水を頼っ
て、約20万人の農耕民や牧畜民が、作物を作ったり、乾季には家畜つれ、生活し
ている。また河川林には、この地域でしかみられないサル(タナリバーマンガベー
とコロバス)の貴重な2種が生息している。
川・水はあらゆる生命にとって生きるための根元。まして、サバンナでは特に。
オルマ・ボコモ・マラコテ・ソマリア等の人々の生活を脅かし河川林の生態系に
影響は深刻な問題となる。先生は何よりもダム建設そのものが必要なものかいな
かを考えている。下流域の人々や動植物達を犠牲にしても必要なものかどうか。
現に、地域のあるコミュニティ誌によると現地の人々はこれ以上の電気の供給を
望んでいないという。では、誰が何の為にこのダム必要性を訴えているのか....
日本が海外でおこなっているODA政策にもっと私たち日本人が目を光らされなけ
ればならない。私たちの税金で行なわれているのだから。BY 野口利佐子
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野口さんが書き、谷口さんが打ち込んだのをいただいた鼻水小僧まさのあつこ