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∞∞ダム日記161(美しいうんこ)∞∞

4月11日(木)
夕べ、私の帰宅は午後11時。相棒の帰宅が午前1時半。
「うわぁ〜、今日さぁ」と話し始めて、話し終わったのは午前3時半。

何をそんなに夢中になって喋っていたかはともかく、話している内に、「人が出
来事なり情報なり刺激を得て、出力するもの、絵や音楽や、文章も含めて、人が
出すものは「うんこ」なんだよね〜」と言う意味のことを相棒が言った。「出す
からには、しっかりこなれていなければならない。ベシャベシャのゲリうんこじゃ
イカン、美しくこなれたうんこ、美しいうんこでなければイカン!」と前に読ん
だ漫画に書いておった、と、至極神妙な顏で言って、グーと眠ってしまった。

う〜、今日のダム日記は「美しいうんこ」になったかな(^_^;?。

【草の根 ぱーと2】
以下は、FRIVERに書き込みをしていた方あてに今日書いたメールを自分で転載し
ちゃいます。
〜〜〜〜〜Yuniさんへ〜〜〜〜〜〜〜
3月くらいに、「砂防ダムについて教えてください」というメッセージをFRIVER
に書いていらっしゃったと思います。

>山林の手入れをすれば、ダムなどつくらなくてもいいのではと考えたりもする
の
>ですが、あんな奥地の山を手入れする人はいないのが現実です。
>山仕事では金にならないのですが、
     
私が知っている限りでお答えさせてください。と言っても、私は単なる素人で、
徳島県にある木頭村というダム問題に悩む村を応援するためにダムのことを勉強
しては、それをレポートしているうちに、少し知りえたことをお伝えするだけで
すが。

砂防ダム機能の一つは、貯水ダム等に土砂が流入しないように、土砂をせき止め
るというのがあります。ですから、土砂に埋まる運命は最初から決まっているの
です。
下から順に作っていきます。下が埋まるとそのすぐまた上に作ります。
それが埋まるとまたその上に作ります。
ミヒャエル・エンデもまっつぁお!の「ネバー・エンディング・ストーリー」で
す。

その代わり、Yuniさんがおっしゃるように、山の手入れをすれば、砂防ダムもダ
ムも、今ある以上には、もう必要ないと考えられる理由は沢山あがってきていま
す。そして、またおっしゃるように、山奥では仕事がないために、賃金収入手段
として、砂防工事が行なわれるということは日常茶飯事です。
これは、国のお金のばらまき方が、おかしいからです。
本当なら、一時しのぎの砂防ダムやダムに、億単位のお金を注ぎ込む分を、山林
の手入れをする人件費に流用すればいいのですよね。山を崩すことではなく、守
ることにお金を使おうという意識に関しては、国という単位は動きにくいデクノ
ボウなので、住人が気づいていかなければなりませんが、これはあくまで、自主
的なことでなければならず、都会から「やめろ」と言った所で解決できない。し
かし世論を高めて、その時代に適した考え方を広めていくのは、気づいた者の義
務だと思います。

その前段階として、Yuniさんや、私も含めて、何も知らないからといって引っ込
んでいないで、どんどん、分かる人に助けを求めていく、疑問を発していくって
いうことが、回りを刺激し、相互作用で、う〜ん、頑張っちゃうぞ〜、という動
きにつながるような気がします。のんびり頑張りましょ〜ヽ(^_^)/。

さて、余談かもしれませんが、日本の山林が荒れているのは、戦後、林野庁が林
業政策に失敗したからです。
戦後、杉や桧を植えるために、ブナ原生林を切り倒し、杉の植栽に補助金を出し
ました。林業家は、お国のため、と「ブナ退治」をしました。
おそろしい言葉ですが、そんな言葉があったんだそーです。

さて、その植栽した杉や桧の間伐等に手がかかるころになると、木材の価格が暴
落しました。安い外材が入ってきたのです。手をいれても金をかけても、金にな
らない。林業家は、山を放置しました。そして、山が荒れた。

針葉樹は、根が浅い。植栽された針葉樹は、自らの重みに耐えかねず、そしてま
た一つには、広葉樹と違って、針葉樹は葉を落とさないため、腐葉土ができず、
表土が雨の度に現われ、ますます、脆弱な土を作り、、、すべての要素が重なっ
て、山の崩壊が始まりました。山の急瞬な斜面が、ぼっこり、土をみせている所
があったら、それが、そういう崩壊面です。一度崩れたら、そこは、ますます風
雨に叩かれて、未来永劫的に、崩れていきます。
私は、山形への現地視察に参加して、これらを学びました。

悲しい笑い話をひとつ。
森林開発公団という林野庁の外郭団体が20年前に杉を植栽した所(山形県朝日連
峰山中)を見た時のこと。そこは標高の高い寒冷地なので、基本的に杉の植栽は
無理です。年の半分は雪に埋まっています。
20年たって、ほぼ90%が、風倒木(読んで字のごとし)となっているか、小さな
木のまま立ち枯れをしていました。それ以上は育たなかったのです。
残りの10%も、20年経ったというのが信じられないくらいの小さな、葉の貧しい
木で、同行した先生は、「あれは、これ以上育ちませんね。いづれ倒れるでしょ
う」とおっしゃいました。そして、足元を指して言いました。

「ごらんなさい。今ごろになって、こんなものを植えている」
先生の指の先には、ブナの苗木が植わっていました。そこにもあそこにも、20年
かかって杉が立ち枯れた同じ場所に、その昔「ブナ退治」といって、林業家を指
導して伐採させた同じ種類の木を、森林開発公団は植え始めたのです。
「根付くでしょうか?」
現地視察に同行した誰かが、先生に質問をしました。
「さぁ、どうでしょうかねぇ。もともとブナ林が原生していた生態系とは、全然
違ってしまいましたからねぇ。やらないよりいいですね。歓迎すべきことなんで
しょうけど・・・」

森林開発公団のしていることをホレ見たことか、と笑いたくなる一方で、悔しい、
やり場のない気持ちは、「もう、これ以上は許さない」という気持ちに持ってい
くしかないという実感を覚えました。

さて、林野庁は国有林を管理しているわけですが、この失策を引きずって、大借
金を作り、その借金返済のために、国有林を伐採し、さらに、砂利まで売って金
を作るってことを始めました。
私達って大変な国に住んでいますよね。
ではでは、はっきりしないメールになってしまいましたが、Yuniさん、今後とも
よろしくm(_ _)m。

まさのあつこ