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審議委員会1(変わる建設省)←  1996年 5月 30日  →村長は同級生1(開発と法律)

∞∞審議委員会2(密室性)∞∞

5月30日(木)

【挨拶】
昨日、建設省河川局開発課へ行ってきた。お会いしたのは、先日シンポジウムに
参加してくださった建設専門官の宮本氏。途中から開発課長補佐の大西氏も加わっ
た。

「この運動(木頭村の応援)を始めてから、私自身、(「建設省は極悪卑劣だ」
という)先入観で動かされている部分もありました。反省も含めて、これからは、
変だなと思うことがあっても、そこはあえて疑問として聞いていくというやり方
で、(現実との)ギャップを埋めていく、というふうにしたいと思います」
と、まず、建設省を訪れた意図を説明した。それから、「建設省は変わろうとし
ているという所も伝えていきたい」という気持ちで始めた「審議委員会」という
シリーズを書くための取材だ、と(^。^)。
「それはもう大歓迎です(^ー^)。うんうんうん」と宮本氏。

だから質問の内容は、先日の「ダム等審議委員会を問う!」シンポジウム以降に
沸き起こった疑問に関することなのだ、というと「あ、細川内ダムのことかと思っ
て」と準備していた小冊子「那賀川の治水計画」を引っ込めて、帰り際にくださっ
た。

実は、疑問が沸いたらドンドン本人に聞きに行く、と決めたので、その中には徳
島県の円藤知事も含まれる。那賀川(なかがわ)については、円藤知事の話を聞
きに行こうと思っていた。質問状を出しても「なしのつぶて」だったし、せめて
読んでもらえたかどうか、それくらいのレベルのことは聞かねばなまい。丁度、
今度、6月16日(日)に木頭村の「ガロの会」が那賀川の掃除をするから来ま
せんか?というので、「ハイ」と行くことにしている。その機会にと、知事に面
会を申し込んだらば、「16日17日18日は上京しているのでおりません」と秘書さ
ん。ハイ。じゃ、またね)。

【では本題(^_^)】
宮本さんや大西さんに約10コ質問した中で、「ダム事業等審議委員会」の「密室
性」に今日は焦点を当てる。

この審議委員会の目的は、彼らの言葉では「透明性と客観性のあるシステムをつ
くる必要がある」ことだった。
だから、「公開性」は非常に大きなポイントであり、また、これこそが、各地か
らの報告をもって集まった市民と建設省の噛み合わない部分の一つだったのだ。
どこがどう噛み合わないか。突き詰めてみた。

【市民側の不満:密室性】
建設省が出した資料「ダム等事業審議委員会の開催・公開状況」によると、すべ
て「審議:公開」となっている。私なんかは、これを見て「うっそ〜!」と叫ん
でしまった。実態では、「全面公開」となっているのは、富山県の宇奈月ダムし
かないからだ。(それでも「※委員会判断で非公開とすることあり」という注釈
が入っている)。

10名を一般公開した吉野川河口堰以外の所では、すべて、「公開」の後に(関係
記者クラブ)という括弧書きで添えてある。その中で一番、「閉鎖性」を露呈し
ているのが岡山の苫田ダムで、「公開(県政記者クラブ、津山市記者クラブ)」
となっている。記者クラブまで「ご指名」なのだ(~_~メ)。

これが、建設省の言う「公開」だ。
マスコミに公開すれば、それで「公開」なんだという理屈である。
関心のある住民がいても、彼らには「非公開」という態度だ。

「監視の目が利かない」と市民が不信を抱いていることを、建設省は最重要視し
ていないことは困ったことだ(それよりも何を彼らが重要視しているかは、後で
述べる。)
今のままでは、逆に「公開すると不都合があるから公開しない」のだ、と勘繰ら
れても仕方がない。監視の目が厳しい所(足羽川ダム、川辺川ダム、苫田ダムな
ど)は公開せず、監視の目が厳しくない所(上記の宇奈月ダムがそう)では公開
もあるという状況では、不信感は募るばかりだ。)

マスコミに対して公開、という状況で市民が満足しないのには、ダム問題を理解
している記者は少ない、という落とし穴があるからだ。つまり、審議委員会に何
か問題があっても、それを批判的に書いてくれる記者は存在しないかもしれない
ということだ。
こういう市民の危惧を理解し「批判を受ける準備」ができていれば、こんな生温
い公開状況にはならなかったはずだ。元々、「透明性を確保する」ための審議委
員会なのであるから。
これでは実は「隠れ簑」を準備している、と言われても仕方がないのだ。

だから、このことを質問した。
「苫田ダムの場合だと(審議委員会の)『議事録を出してくれ』と市民団体が要
請すると『議事録は作っていない』と言って新聞の切り抜きを送ってきた、とい
う報告がありました。作っていないというものは公開しようにも透明性を確保し
ようにもできません。こういう事実が上がってくると不信感が募ると思うんです
よね。どうだ〜、やっぱりお墨付き機関じゃないか〜、という声にやっぱりなっ
たと思うんですけど、そういう不信感をどう埋めていくか、どう思われるかを率
直に聞いてみたいんですけど」

長くなったので、宮本さんの回答は次回に。
まさのあつこ