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村長は同級生1(開発と法律)←  1996年 6月 1日  →審議委員会3(公開性)

∞∞村長は同級生2(講座の始まり)∞∞

【間接民主主義 講座】
はい。一週間お疲れさま。今日は楽しく法律を学びましょう。
今日のテーマは「間接民主制」です。

何故かというと、先日行った「ダム等の審議委員会を問う!」のシンポジウムで
市民側から、「ダムを作りたい人が選んだ委員で構成されている審議委員会はお
かしい」と批判したのに対し、建設官僚の人が「皆さんが『間接民主制』に基づ
いて選んだ道県知事に公正に選んでもらうというのが一番いいと思った。今の法
制度の元では私たちができるのはこれですし、法に基づいたことを行なっていま
す」と言ったから。

その時、私は「間接民主主義が機能していると考えている人はいないと思う」と
反論した。住専問題を取り上げても、自分の意思がこの間接民主主義によって尊
重されていると思わないでしょ?
反論の根拠を言う時間はなかったので、憲法に立ち返って、今言う。

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憲法前文第1項
「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し」
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法律を学び始めた私の目に一番に飛び込んできたのは、これだ。
そうか。日本国民は、自分が選んだ人を通じて「行動」するのか。
まどろっこしいぜ。しかし、これが間接民主主義だな。
そういう主義の国にいるんだ。
忘れていたぜ。

皆さんは覚えていましたか?
もしかすると、忘れていたでしょ?
忘れていたってことは、目の前にそれがなかったからですよね、きっと。

では、どうやって「日本国民は行動している」か?

知らない間に、誰かが行動しているって気がしますよね。
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現代日本の民主主義前文第1項
「日本国民は、たいして気乗りのしない選挙でどこかから出てきた誰かを通じて
勝手な方向に動かされる」
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だから、憲法の「タテマエ」を前提に「審議委員会」の人選をしてもらった困る
わけ。

徳島の木頭村では、こんな「審議委員会」はおかしいと、最初から村長と村議長
が、拒否しているし、細川内ダム計画に反対する県民も、最初から審議委員会設
置には反対という声をはっきり上げ、マスコミも積極的にそれをきちんと報道す
るから設置できない。

しかし、反対運動をやっていても、行政側のアンチ反対運動で揉み消され、問題
意識が低いマスコミしかいない所では、「少数派」として踏みにじられる。

間接民主主義とは、「少数派」を踏みにじるものであるとは、憲法のどこにも書
いていない。「間接民主制の元でも個人の権利は保障されるべきものだというこ
とは指摘しておきますよ」シンポジウムのコーディネータ梶山弁護士は言った。

〜〜引き続き、〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
憲法前文第1項
「国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権利は国民に由来し、そ
の権力は国民の代表者がこれを行使し」
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法律を傘に来て、官僚が権力を行使するのを止めることができるのは、もう一度、
「憲法」という自分の国を動かしているルールを見直し、現実とのギャップを明
らかにし、埋めていく作業を丹念にしていく覚悟をする「私」だ。「あなた」だ。


まさのあつこ