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∞∞審議委員会3(公開性)∞∞

6月7日(金)

「それはね」
建設省河川局開発課宮本氏は答えた(この会話は長いので、カットして論点をつ
なげます)。
「私もね、透明性があり、意味のある、機能する審議委員会にするためにも、透
明性を高めるということは重要だと思うんです。そこでね、審議委員会のことを
通達した時に、どんなことが審議されたか、必ず記者会見してくださいというの
はお願いしんたです。ただし、マスコミを入れるとか一般を入れるとかは、審議
委員会のご議論で決めて欲しいと。今まで、こうした審議を公開することはなかっ
た。何が審議されたか分からんという状況だった。しかしそれをちょっとでも良
い方向に近付けようとした。そりゃ、『全面公開でないなら駄目だ。ゼロだ』と
いう見方が一つにはあるでしょう。それから全く公開しないやり方、全面公開と
いうやり方、この両極端がある。じゃ、全面公開をすればいいのかっていうこと
なんですが、私達はそれは違うと思うんですよ。公開ということに慣れていない
審議委員の先生方もいらっしゃる。衆目の前で喋ることはプレッシャーに感じる
という方もいた。構わないとう声もあった。そこで、どの辺をとるか、私共が『
全面公開』だと一斉に言うのはね、ちょっとどうかなと、思うんですよ」
ま「そこまで気を使う必要はないんじゃないですか?一つには、審議委員会に来
る人は謝礼をもらっていらっしゃるんですよね」
み「そうだと思います。交通費とかね」
ま「そうですね。つまり、『仕事』として来るわけですから、『仕事の条件』と
して『公開する。それが嫌なら引き受けるな』ということができると思うんです。
本当の本当に透明性ということだけでも徹底するなら。ではきゃ、納得できませ
んよ」
み「それは、今やっている審議会をご破産にするということですね。知事さん達
に委員を選んでもらって、すでに動きだしているわけで、今から『全面公開をす
るんだ。嫌な人がいたら止めてくれ』というのは、ちょっと・・」
ま「それがいいですよぉ〜」
み「いやいや、それは余りにも・・・」
ま「いや、それは余りにも、秩序を重んじる官僚には無理かな、と私も内心思う
んですけど。はははっ(~_~メ)」
み「ははっ。内心(^_^;)? 透明性を高めることは確かに重要です。しかし、そ
こでね、もう一つ重要なポイントがあるんです。審議はしっかりやっていただか
なくては困る。公開してもいいんではないかという声も聞くが、全部が全部そう
ではない」
ま「はい。でも、その審議なんですが、苫田ダム(岡山県)からの発言者からも
あったように、学識経験者はダムのことを何もしらない、どういうデータを求め
たらいいのかも、例えデータがでてきても読み方を知らない、これでは審議はで
きない、という声がシンポジウムで出ていました。それから、公開された所から
は、『まるで説明会であった』という声があった。つまり公開されてもされなく
ても実質審議は行なわれていない」
み「うん。説明会のようであったということに関してはね。今、おっしゃったよ
うに審議委員の方の中には、何も知らない方もいらっしゃるので、事業を説明す
るという過程が必要で、そこを取られて説明会と言われるということはあるでしょ
うね」
ま「はい、それはあるでしょうね」(と私はこの時答えたが、よく考えれば、審
議会でダム事業について初めて説明を受けた人から、その場で本質的な質問が飛
び出すわけはないからやっぱり審議にはなりえないのだ(=_=;。はぐらかされて
しまった。)
ま「しかし、この件に関しては、鶴の一声で、『公開しろ〜』の一言でいいと思
うんですけど。住民の不信感をなくしていくには、住民が求めていることは何か
ということに焦点を当てていくのがいいと思うんですね。何故かというと、設置
する元々の理由が、住民への透明性を高めるってことでしたよね。そこでいきな
り審議委員会の方が慣れていないからっていうことでやっていくのはどうかなっ
ていうことは一つあると思うんですね」
こうして、「密室性/公開性」を巡る話は、延々続いた。

感想は沢山あるが、ひとつだけ言う。
彼らが、すべてを自分達が決める責任があるとと考えていることは悲しい。
結論の一つとして、ダム事業をやるかどうかは、「審議委員会の結論に従う」と
言った。そう言う時、彼らは、「審議委員会の結論に従う」と決定したのが、自
分達であることにまったく気づいていない。結局は彼らの決断なのである。それ
を「他の人が結論を下したものに従う」のだ、と頭の中で論理がからまってしまっ
ているのを、現時点では誰も是正することができない。
法的に彼ら官僚の独断を是正する手段を私達は持っていないのだ。
(ただし、彼らは常に河川六法を手元に置き、法に照らした行動を取っている。
市民は負けるしかない。法の元で、人は平等でない。)

まさのあつこ