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7月16日(火)

【要請の仕方マニュアル】
前回に引き続き、今日も大臣要請のためのノウハウ伝授編です。何故たった一回
やっただけで、偉そうにすぐに「伝授」するかというと、このことを知っている
人が少な過ぎるから。
自分で力をつけながら後継者をどんどん生むこと。これは運動をしていく上で、
最も重要だと思うから。自分がまだ実行できないでいることをも伝授することも
(←私のはこればっかりだったりする(^_^;))。
それに、こんなもんは工芸家の修業ではないので、人に聞いたり、人の活動を見
て習わなくても、いざという時に力のないNGOがオロオロしなくても済むように、
「要請の仕方マニュアル」があってもいいと思うので作る。
失敗や、様々な段階で与えられた助言を総合して、いい所をつないで大風呂敷を
広げる。応用してください。
それから、余談ですが、要請に伴って「世論」が作れたら、それは一つの「効果」
なので、その要請の最初のとっかかりの所から最後までをマスコミの人達に、リ
アルタイムで知らせていくことを忘れないように。これも重要なことです。

【ポイント2】(前回のがポイント1だから)
要請に行く前の段階。普段から、いざとなったら助けてくれそうな議員に情報を
流しておくこと。これが結構ハードルが高い。でも、頑張って!
普通の国民は、大臣になかなか会えない。特に、彼らにとって都合の悪いことで、
易々と会ってくれるわけがない。
だから、自分と共通の関心を持つ代議士を見つけ、いざ、と言うときに瞬発的に
力になってくれるように、自分の関心事に関し、常に情報を送って、動向を知っ
ておいてもらうこと。これが徹頭徹尾、武器になる。否、武器はそれだけしかな
い。
「情報」とは5W1H(誰がどこで何をいつどうした)がつまった客観的な事実(新
聞記事でもいい)。それで十分だしそれ以上は要らない。

【ポイント3】
味方の国会議員の見つけ方。
●その1 あなたの属する選挙区から出ている代議士●
彼(彼女)は、地元(身近)に事務所を構えているから、あなたが遠くから「永
田町」に来なくても、話に行ける。地元民の意見を反映するというのは、大概の
代議士の公約だから「私の意見を聞け!」と大いばりで言える(と思う(^_^;))。

いざとなってから時間を浪費することのないように、機会を見つけて、自分の所
の代議士が、自分の関心事にも興味や知識を持っているかどうか、個人の言うこ
とや客観的事実や常識に耳を傾ける人か、企業や党との結束ばかりを重要視する
ようなタイプの政治家かを見抜いておこう。
●その2 自分と同じことに関心を寄せている代議士●
新聞やテレビの読み込みにかかっている。地元の議員が箸にも棒にもかからない
人の場合、必要だ。普段から、どういう国会議員が自分の関心事に関心をもって
言動しているか、監視していることが必要。活動していれば、こういう情報も人
脈も少しづつ手の届く範囲に入ってくるが、できたら、一緒に勉強してもらうと
いうようなつもりで、新しい人をどんどん開拓したいもんだ。
●その3 分からないことはどんどん聞こう●
思い込みで動かずに、分からないことがあったら、どんどん聞こう。これは私の
経験だけれども、市民の声を聞こうとしている議員の秘書さん達の中には、その
議員さんの姿勢を色濃く反映していて、時間のある限り、いろいろと教えてくれ
るもんだ。そんな人に出会えたらラッキーだ。

【ポイント4】
永田町の常識とも言うべきもので、これを知っているときっと右往左往しなくて
照準が定まって楽だ。
●その1 会いたい大臣と同じ党に属する国会議員にロビイングに行こう●
例えば、建設大臣が自民党である場合は、自民党の議員がよろしい。自民党同志
の横のつながりがあるので。今は連立なので、同じ党でなくても、「与党」議員
であることは、「野党」であるよりいいようです。余談ですが、「党」というの
がいかに政治に作用しているのかというのが見えますね。
●その2 要請に行く時期は、国会会期中にしよう●
大臣も含めて、国会議員は、国会の会期が終わってしまうと選挙区に帰ってしまっ
て、永田町にはいなくなってしまうのだ。大臣や同行してもらう議員をつかまえ
ようと思ったら、この辺のタイミングが結構重要だ。
●その3 役所の人事異動や予算組みの時期は避けよう●
大臣と共に役人も同席させて、などと考える場合、人事異動やなんやかんやある
と、それを「会わない」口実に使われてしまうので、避けられるものなら避けよ
う。

大臣や役所に対して、「出席しろ」「しない」の無用なエネルギーを使う暇は、
国民にも役所にもないんだから、せめて上のコツだけでも覚えてしまえば楽では
ないか。(...と、全部ひっかかってしまった経験者として助言する(^_^;))

【ポイント5】
要請に行く側の心構え。
●その1 要請文に関して●
感情論的な形容詞は避けよう。法に基づいて動いている「役所」が受け取るのは
「事実」だけだ。いや、機能的に彼らはそれ以上の受け止め方ができない。「組
織」として決定していることを「個人的感情」において受け止めることは、「仕
事」としてできないし、やらないはずだ。(良くも悪くも、個人的感情で仕事が
できるような人達が役所でおとなしくしているとは思えないもんね)
彼ら自身が「言っていること」と「やっていること」の違いを「事実」として指
摘すること以上のことは要請文には盛り込まない方がいい、ということになる。
要請文が「非難」の言葉でちりばめられてで終わってしまっては、こちらは気分
がいいかもしれないが、相手の感情を変に害するだけで得るものはない。
●その2 現実的な獲得目標を必ず持っていこう●
今の段階では、NGOの意見が易々と通らないことも事実だが、理論を積み上げて、
客観的に正しいとしか言いようのないことに関しては、役所も意固地になってい
られるほど、堅固な立場の人々ではないのだ。だから、これなら、相手方ものめ
るのではないか、というような獲得目標「も」持っていこう。次へつなげる。こ
れが大事なのだと思う。

長くなったので、今日はここまで。おそまつでしたm(_ _)m。
まさのあつこ

(今日始めてこれを読んで何のことか分からなかった人へ:「ダム等事業審議委
員会」という法律的にまったく根拠のない建設省河川局「通達」によって設置さ
れた機関により、苫田ダム建設(岡山県)の推進が決まったことに対し、「そん
なものは無効」にしてくれという要請をしに先日7月11日、建設大臣に要請に行っ
た(けど、出てきたのは河川局開発課長達だった)経験を元にしています)