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∞∞ダム日記186(心の肥)∞∞

8月10日(土)鎌倉材木座花火の日

今日は、インプットの日と決めて本を読んだ。人が勧めてくださった宮本憲一氏
の「開発と環境」(岩波書店)を返却しに行って、岡部一明氏の「インターネッ
ト市民革命」(御茶の水書房)を借りてきた。両方とも一か月くらい前に鎌倉市
玉縄図書館にリクエストした本。前者は県立図書館から回ってきたし、後者は新
品!図書館って有り難い。
帰ってきて、それを読み初める前に、読みかけだったエリーザベス・キューブラー
-ロス女史の「生命ある限り」(産業図書)を読んでまた泣いた。一辺にダラダ
ラ読むともったいないので、精神状態の安定した時に少しづつ読んで、丁寧に感
動を味わっている。
最近、心の肥になった本に、早川書房の「アルジャーニに花束を」というフィク
ションもある。精薄の青年の知能が手術で飛躍的に高くなる。知能の成長に応じ
て、前には知りえなかった、そして知らない方が幸せだったかもしれない人間の
さまざまな側面を知るようになるが、彼自身の精神的成長はそれに間に合わず、
知性と情緒のあやういバランスの中で、新しいアイデンティティを作り上げてい
く。

おこがましいかもしれないが、「これは私だ」と思いながら読んだ。木頭村の応
援をするには、ダムのことばかり「知識」を蓄えても駄目で、バランスよく私自
身が精神的に成長しなければいけないのだ、きっと。木頭村自身(?)もきっと
そうで、「ダム問題は村にとって一通過地点だ」という村の人の言葉を感慨深く
思い出す。
              ∞
朝、テレビ東京でいい番組があった。「熱論ガラガラにっポン」という奴だ。
司会の他、相川俊英(ジャーナリスト)、岡本雅美(日本大学教授)、大前研一、
みなみらんぼう、コリーヌ・プレ(作家)と言った人が出ており、「緊急告発!
なぜ解決できぬ水不足」というテーマで話をしていた。
・水道料金の話で、最低の37,07円/立法メートル(群馬県水上町)〜最高の341,
42円(茨城県協和町)と、地域差があること 
・水利権の話(農業用水、工業用水、生活用水)
・水に関する監督省庁(厚生省、建設省、農水省、通産省、環境庁、自治省、国
土庁、総務庁)は多数あって縄張り争いをしているという話
・節水は精神論ではなくて、ハード面の取り組みを行政が取り組むべきだという
話
・ボトルで水を売るビジネスがある以上、水道で「うまい水」にこだわることは
ないかもしれないという話
・海水淡水化船というアイデアもある。日本は世界一の技術をもって、中近東な
どの支援をしている。アラビアなどでは、バージ一隻20万トン、30万トンという
単位でやっている(沖縄では4万トン級)が、これを国内でやればいい。(「や
り方は一杯ある。その意欲はあるかだ」と発言者大前さんは言い、私もウムと頷
いた。)
・「水は有り余っている。何故ダムを作るんですか?」「ダムを作ることが目的
だから。ダム計画は70年代に・・」
・人間の話ばかりになったが、川は動植物の回廊だということを忘れてはいけな
い
・溜池や井戸をつぶしてきたが、自己水源という考えを持とう

など、ものの30分の間で、多角的な分析と提言を行ない、明治100年で制度の疲
弊が起きているので、制度そのものを「ガラガラポン」しなければならん。問題
点がはっきりし、答えがあるのだから、「声を皆で大にして制度を変えて行きま
せんか」という結論に導かれていった。凄かった。思わず、テレビ東京に電話を
して「素晴らしい番組だった!」と言おうかと思ったが、寝ぼけていたので身体
が動かなかった(^_^;)。
夜、山の端から見える花火も終わった頃、仕事から帰ってきた相棒に途中から録
画したこの番組を見せたら、さっき、せっせと「素晴らしい番組だった!」と葉
書をしたためていた。普段はこんなことをしない人だ・・・。触発されて、今日
はお休みをしようと思っていたダム日記も書くことにした。
まさのあつこ