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∞∞ダム日記197(環境経済評価)∞∞

9月19日(木)

友人からメールが来た。それは先日見そびれてしまった番組の報告だった。
驚いた。いろいろ驚いた。

まず、「日本のダムのページ」を作っているドン・パパスさんから事前にHPに書
き込みがあった。

ーーーーーーードン・パパスさんの書き込みーーーーーーーーーー
 北大の栗山さんって方からE-MAILいただきました。以下の番組をぜひ見て感想
を聞かせて欲しいとのこと。紹介します。
================転載はじめ===============
==

日時          9月18日(水)20時
タイトル等    NHK教育ETV特集
               「ダム 失われる自然の値段(未定)」
内容
 ダム開発によって失われる自然について、「環境経済評価」の観点から考察し、
その問題点を探る。「環境経済評価」とは、開発によって破壊された自然環境の
価値を評価する方法である。例えば、ダムが建設されたときの生態系に及ぼす影
響が何億円かを評価する。
 この番組では、アメリカと日本とでダムについてそれぞれ評価を行い、比較検
討した。アメリカ、ワシントン州のエルワ川にあるダムが生態系に悪影響を及ぼ
しているとして、環境保護団体が撤去を求めていた。そこで、ダム撤去がもたら
す環境価値を
Loomis(コロラド大学)がCVMにて評価を行った。
 一方、函館市松倉川ではダム建設計画が浮上したが、地元住民はダムは不要で
あると反対している。そこで、ダムを建設したときに生態系に及ぼす影響をCV
Mにて評価した。ダム開発の利益と損失を調べたところ、ダム開発は社会にとっ
て明らかに損失となることが判明した。
 これらの評価結果をもとに、我が国のダム開発に関わる問題点を示す。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
=-=-

日本では、環境アセスの制度化が議論されているところですが、アメリカでは環
境アセスに加えて「環境経済評価」を制度化するところまで来ています。これは、
開発が環境に及ぼす影響を「金額」で評価する方法であり、これを用いれば生態
系を破壊した開発業者に対して損害賠償を請求することが可能となるわけです。

環境問題に関心のある方をご存じでしたら、お手数ですが、この番組の案内を伝
えて下さい。また、番組をご覧になった方は、御感想をお聞かせいただけると幸
いです。

栗山 浩一 kuri@hipecs.hokudai.ac.jp

================転載おわり==============

ところが、20日放映のはずが19日になってしまい、途中からしか見ることができ
なくて、とても悔しく思っていた。すると、たまたま見た友人が、偶然この番組
を見ていてメールでレポートしてくれた。驚いた。こんなに丁寧にレポートして
くれたことに驚いた。
かく兵衛さん、ありがとう。
〜〜〜〜〜〜〜〜かく兵衛さんのメール〜〜〜〜〜〜〜
先日ちょっと面白い番組をみましたのでメール
致します。
NHKの3チャンネルでやっていたのですが。番組名が
「失われる自然の値段」という番組です。
まさのさんなら勉強してご存じかもしれませんが、もし
ご存じでしたら、私の老婆心からのおせっかいと思って
笑って下さい。(^^)
つまり、ダムを建設をすれば、いくらの予算が必要で将来
電力等でいくらの恩恵をうることが出来るという数値を
うることができますよね。ところが破壊される自然に値段
という数値に置き換えることが従来出来なかった。だから
同じ土俵で2つの問題をどちらがいいか検討出来なかった。
でもアメリカでは60年代からの自然破壊がきっかけに破壊
される自然を数値化する手法が発明され環境アセスなどに
取り入れられたそうです。
これをCVMといいます。Contingent Valuation Methodの
略です。日本語に訳すと仮に値段をつける方法とでもなりますか?
これを創った方はコロラド大学のジョン・ルーミス教授です。
ざっとどんな手法かといいますと、案がい簡単なやり方です。
基本的にはその柱はアンケートからなっています。国民を対象に
アンケートを行います。例えば、"もしこの自然を守る為に
あなたは年間いくらの税金を拠出するとかんがえますか"という
質問で ○5,000円 ○1,000円 ○500円 に丸をつけて
もらいます。これで得たデータを住民数にあてはめて算出
します。ですから
◆ダムを作らない場合は
 税金→ 500円(例)×住民数×10年間=○○○○億円
 漁業益→○○○億円
 観光益→○○○億円
の3項目を加算してその価値をはじきだします。
◆ダムを作った場合は
 ダム建設費→−○○○億円
 電力益  →○○○億円
 水資源益 →○○○億円
の項目を加えたものです。
これでどちらが徳かがわかるわけです。米国らしくなかなか合理的ですね。
この手法はアメリカでも採用されたケースがありかなり信頼性がある
やり方だと評価もされているようです。
日本でも、この手法を採用したケースがあります。函館の松倉川です。
このアンケートを実施したのが北海道大学農学部 栗山浩一(字が違うかも)助手
です。もし有益な情報でしたら、また調べなおして下さい。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
調べなおしどころか、ご本人にお会いして弟子入りしたい気分です。
まさのあつこ