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∞∞ダム日記202(議員達の奮戦)∞∞

皆さんごぶさたしています。後もう少しで個人的時間が取れるようになります。
ニュース23はご覧になりましたか?私は見そびれてしまったのですが、木頭村が
出ましたヽ(^。^)ノ、とアルバトロスさんがHPで知らせてくださった。有難うm
(_ _)m。

10月3日(水)

あなたは、自分の住む地方議会で、何が起きているか知っていますか?
議会が何をすべき所かを、知っていますか?
議会にはどんなことができるか、知っていますか?

私は、五十嵐敬喜教授を先生にもって以来、目から鱗が300枚くらい落ちた。
彼は、政治への住民参加を叫び始めた市民が、情報公開じゃ住民投票じゃ環境ア
セスじゃとムードばかりで盛り上がることを絶えず戒める。「ワシは、すかん」
という言い方をなさる。彼の信じるのは科学と法律と議会だ。

議会は、私達が選んだ議員が行なっている。私たちがしっかり選ばないから、日
本は根底から変わっていかないのだ。この問題点は、勉強すればするほど大きく
見えてくる。

私が脳味噌の掃除をしている内に、机上の勉強とは全然関係なしに、あっという
間に、「たかが一議員と言えども何ができるか」というたくましい証明を突き付
けてくださった議員さんがいる。またしても徳島県板野郡藍住町(あいずみちょ
う)の喜田敏夫議員だ。

【ステップ1】
吉野川の北岸に徳島県板野郡がある。この板野郡には、「清流会」という土建屋
議員が作る会がある。その会では、今年、郡内の各議会で第十堰改修の促進決議
を出そうと決めていた。(「議会の外」で、こうした決定がなされたこと。呆れ
ますね。しかしここまでは単に利潤を追及する市民の集まりです。本来、眉をひ
そめたり、恐れるべき存在ではありません)

【ステップ2】
喜田さんは、一町議員として、「決議する前に長良川に勉強に行こう」と提案を
し、第十堰改修の促進決議が出されるのを春の議会で回避した(ダム日記で紹介
済み)。

【ステップ3】
9月の議会を前に、20人いる藍住町議員の間で、「全員協議会」が開かれた。
そこで、藍住町の議長が、第十堰事業を推進することを表明した。これに、喜田
さんは「反対」を表明した。ここで、喜田さんに賛同する議員が現われた!
(前回の提案で、長良川視察をしなかったら、どうなっていただろう?)

【ステップ4】
本会議が始まり、20人の議員の中の5人が一般質問に立った。
その内、3人が河口堰建設に対し、反対の立場で質問をした。
(ここからが、民主主義で選ばれた議員が、議員の仕事として行なっていること
である。ここで「清流会」の勢力や、議長の権威や、大勢に流されて、意義を唱
えることを3人の議員がやめてしまえば、どうなっていただろう?)

【ステップ5】
議会の外で、喜田さんは、議長と腹を割って話をすることにした。
この時点までに、もしも、事業推進決議の提案があれば、反対討論をするという
議員が7人現われていた。喜田さんは議長に言った。
「7人が反対討論をする。賛成討論をする人がおるんですか?」
すると、一人もいないことが分かった!

反対討論をする人が20人中7人もいるのに対して、一人も賛成意見をいう者がい
ない。
「それでも多数決ということで推進の決議を出すのは具合が悪いんやないか?」
「具合悪いな」
「それでも推進の提案をするんか?」
「せん」
ということになった。

一議員が腹を据えたらどんなことができるか。そのきっかけを作った喜田さんに
再度熱狂的な拍手を、喜田さんと共に良識ある仕事ぶりを見せてくださった他6
名の藍住町議員さん達に感謝したい気持ちです。小さな単位の議会が、元気に良
識をもって仕事をすれば、日本は足元から良くなっていく。そんな便りを日本中
に届け続けてくれる議会であり続けて欲しいです。

まさのあつこ