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∞∞ダム日記203(地下水の話)∞∞

10月6日(日)
3つの仕事の内2つが終わったので、一息ついてます。あともう一つの締めきり
は10月1日「だった」(^_^;)オイオイ、ダムニッキヲ、カイテイルバヤイカ(^_^;)。
だもんで、木頭村(日本)の未来を考えるHPに本日載せたレスを継ぎ剥ぎして、
今日は、地下水が地表にでるまでどれくらいかかるか、ということを素人解説し
たいと思います。

〜〜〜〜まず、徳島のたんぼりさんへのレスで〜〜〜〜〜〜
ところで雨が染みだすまでの時間に関すること。参考書を繙く時間ができました
ので、一部引用します。
藤原信著 岩波ブックレットNO.327 「日本の森をどう守るか」
その中の3頁から始まっている「保水のしくみ」から、いくつかを。

「森林の土のなかの隙間に貯留された地下水は、一日に数十センチから数十メー
トルくらいの割合で地中を移動して徐々に下流へと下って、割れ目から渓流に流
れだします。ですから、森林地帯に大雨が降っても、一時的に川の水が増水する
ことは比較的少ないですし、また、一か月くらい雨が降らなくても渓流の水は涸
れません。
このように、森林の保水機能によって雨水の調節がおこなわれて洪水や渇水を防
いでいますが、これを森林の流量調節機能とか洪水防止機能といいます。」

それからこのことに関する他の研究者の名前とやっていらっしゃることの紹介も
あり、

「岩手大学の村井宏教授が、森林の土と他の土とで、水の浸透能がどう違うかを
比較した測定結果がありますが、それによりますと、ブナ天然林では一時間に40
0ミリくらいの浸透能がありますし、林地平均でも、一時間に258ミリくらいあり・
・・・」

「京都大学の赤井竜男教授が三重県の尾鷲でおこなった実験では、密植短伐期施
業の場合、表層の土が侵食されて流れだしたり、地力が低下するだけでなく、保
水機能も低下したそうです」

「森林の土」がどのようなしくみで保水するかなど、大変な研究の成果が、素人
向けに分かりやすく書かれていますから是非買って読んで見てください。400円
です。おつりがきます。

〜〜〜次に、「参考書として手元に置きたい本の一つ」として〜〜〜〜
「どうなっているの?東京の水」(北斗出版)1900円
 東京・生活者ネットワークと東京の水を考える会著

この中に「都市の自己水源『地下水』」という章があって、その1が「地下水っ
て地下を川のように流れているの?」というテーマ。
「地下水というと、地下に空洞があって、そこを川のように水が流れていると思
う人がいますが、そうではありません。岩山のようなところは別して、私たちが
立っている地面の下は砂や砂利、粘土などの土の層が幾層も重なっています。こ
の砂や砂利などの土粒子の間を満たし、流動性のある水が地下水なのです」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
HPの中でZERRYさんが言っていた「地質の違い」のことも説明されており、要す
るに、「そこの地層の透水性(水の通りやすさ)によって」藤原先生の書いてい
るように、1日数十センチだったり数十メートルだったりという速度で流れてい
るのが、地下水なわけですね。

仮に1日50センチしか流れない所の地下水ならば、1年かかってやっと180メー
トル。地表で見れば、人間なら1分ほどで走ってしまう距離を1年。悠久の流れ
の中を行くのが水なんですね。
仮に1日50メートルなら、1年で18キロ。自転車なら半日で行ける距離です。
平均しても、いかにゆっくり地下水が流れるかが分かります。
そして一端川に流れ込んだものが、また流域の地層へと浸透して、中、下流の地
下水を作る。自然の力にはかないません。

先日アップした「忍者の合言葉」で訴えたかったことの自然現象のひとつです。
富士山の麓には「柿田川」という美しい清流があります。富士山に降った雨や雪
が100年かけてしみだしてくる、ということで有名です。

まさのあつこ