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1月9日(木)

【神技なのだ〜】
前回、「内閣総理大臣宛てで出された質問書の回答」という言い回しを使ったら、
「それって何?」と質問が来た。
質問書といういい加減な言い回しをしたが、正確には「質問主意書」というもの
だ。
これは、国会議員から内閣総理大臣宛てに出されるもので、那賀川の農業用水に
関しては、去年、新進党の草川昭三(愛知県)代議士から出された。

その結果、農業用水のデータが作成されていないことが分かったのだ。細川内ダ
ムの建設目的の一つは「農業用水が足りないから」というものだ。
「足りない」という基準は科学的なものではない。ダムは神技ではない。技術だ。
その技術は、科学的データに基づいていなければならない。

【質問主意書】
さて、回答は、関係省庁の役人が準備することになるが、あくまで、その回答は、
大臣の責任において内閣総理大臣名で返ってくる。

質問主意書の質問の立て方は独特で、あいまいな返事が返ってこないように、す
べては、具体的に書かれる。逆に言うと、あいまいな返事が返ってくるような質
問はできないから、質問を考えるのは結構骨が折れる。
先日、管直人の「日本大転換」を読んでいたら、「門外不出のエイズ薬害資料が、
なぜ出てきたのか」という個所に、枝野幸男議員の出した質問主意書のことが書
かれている。質問主意書の「威力」がどのようなものか具体的に見たい人は、こ
の個所(119ページ)を読むと良いかもしれない。

「情報公開っ!情報公開っ!」と、法案を一個も作れずに、壊れたレコードのよ
うに繰り返す議員やマスコミがいるが、中には、こうして、工夫をして今ある制
度を使って情報公開を迫り効果をあげる議員もいる。だが、それまでに、議員本
人が相当な時間とエネルギーを使って勉強をしなければ、官僚とやり合うことは
できない。
そうできる議員が少なすぎる。議員の尻をたたける市民が足りないのだ、とも言
える。国会議員なんて、ひとりでできることは何もない。

【すべての制度を武器に】
先日、木頭村の人が、リコールという方法で意志表示をしている模様を書いたら、
よくメールをくださる東大の学生さんから、現行の制度を使った上で、「今の制
度が充分でない」というのは説得力がありますね、というコメントがきた。
本当ですね(^^) 。

熊本県川辺川周辺でも、今ある制度を駆使して闘っている人達がいます。
川辺川ダムにからむ国営土地改良事業への賛同のさせられ方に、手続き上の誤り
があったことが分かり、そのまま泣き寝入りするのは嫌だ、そんな事業は要らな
い、と農民が農水省に訴えたのに、農水省は却下。それならば、第三者に、農民
が正しいか農水省が正しいか判断してもらうしかない。「それは裁判だ」と言い
ます。

【国が誤る時】
「司法権」というものが、国を変えうる力になることに皆さんは気づいていまし
たか?
私は、去年、少しづつ理解しました。
国が誤りを犯した時に、司法権を握るものが、「国は間違った」と判決を出す時、
国は、変わらざるを得ない。
「裁判」とは人を裁くためだけのものじゃない。国を変えるのだ。

まさのあつこ