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2月22日(土)その2
そろそろ、頭が「河川法改正モード」になったでしょうか?
「河川法市民会議」のことを紹介しておきます。五十嵐敬喜先生の立法学ゼミ有
志と、水源開発問題全国連絡会(水源連)の有志、その共通項人間で構成されて
います。

第一回会合。河川法を「建設省が川が管理するための法律」ではなく「環境庁が
川を保全するための法律」にしたいという過激な主張が出たが(→私(^^;)... )
、
「今回それは無理。今回は1カ月で仕上げる実現可能なものにしよう」というこ
とに意見がまとまった。対案を出すまでのタイムリミット3カ月ということは、
市民レベルで1カ月。「対案」として実現可能な視点で問題点をあげた水問題専
門家の嶋津暉之氏の案を中心に、議論することになった。

意外な「壁」が自分達市民の側にあることをここで学んだ。「環境を優先順位の
一番にあげる」という考えは、政治の力関係で負ける。法律を変えるということ
は、それだけでは実現しない。法案を作ることはできても国会を通過しない。通
過したとしても機能しないということをさらにその後の議論で学ぶことになる。

ゴタクはこれくらいにして【お願い】を述べます。
昨日チラリと書いた「自治体から政府への意見書の提出」のことです。

【市民による法律の作り方の手順...地方自治体を動かす編】
日本には地方自治法があります。それに基づき、「地方自治体から政府に意見を
上げる」という手法で、「国民の声」ができあがります。
間接民主主義の技です。具体的には、町議会とか村議会とか、市議会、県議会で、
「意見書」を決議してもらうのです。
努力する利権集団はこの技を使って、「○○ダム建設推進決議」というような意
見書のフォームを作ってアチコチの議会に一斉に話を持ちかけ、議員達に決議し
てもらう。そういうのを毎年繰り返している。その時点でそれが「国民の声」と
いうことになる。

私達「河川法改正市民会議」もフォームを作りました。まずは転載します。
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河川法の改正に関する意見書

川、湖、沼は、いずこにおいてもかつては豊かな自然を育み、人々の生活に多く
の恵を与えてきた。
しかしながらダムや河口堰の建設、河川改修工事、湖沼の水ガメ化などの工事が
生態系と自然にほとんど配慮せずに行なわれてきたことにより、川、湖、沼の多
くがその様相を大きく変え、自然とともにあった昔の姿を失ってしまった。
これは、人間の側からだけの治水、利水のみを目的とする河川法にもとづく開発
が続けられてきたことによるものである。
私たちは、豊かな自然を子供に引き継ぐ責務を負っている。そこで、今なお多く
の自然が残されている川、湖、沼を守り、またかつての姿と生態系そして自然を
取り戻すために、以下の観点に立った河川法の改正を求めるものである。

一、河川の良好な自然環境や生態系を保全するため、開発を必要最小限にとどめ
ることを河川行政の基本理念とすること。
二、河川は地域の共有財産であり、住民参画による河川管理を行なうこと。
三、河川に関する土木事業の必要性とその正当性、代替手段の可能性などが住民
の意思を反映しつつ科学的に検討されるように水系ごとに委員会を設置して、市
民と専門家の参画のもとに充分な議論を行なうシステムを作り、河川行政をガラ
ス張りにすること。
四、河川水利用者に対して必要最小限の水を利用するよう節水の徹底を義務づけ
ること。
五、河川情報を全面的に公開して河川行政の透明性を高めること。

右、地方自治法第九九第二項により意見書を提出する。

平成八年 月 日
           ○○○議会議長

内閣総理大臣
建設大臣 あて
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あなたの町(村、市、県)の議会に「内閣総理大臣と建設大臣あてで河川法改正
に関する意見書を上げるように」働き掛けてください。

仲間のいらっしゃる方は、上記を参考にして自分なりの意見書フォームを書いて、
働き掛けてください。多様な意見がでれば出るほどいいのです。

シロウトの方は、、、ドキドキして「そっ、そんなことできない!」と思うでしょ
うが、役所に電話をかけて、「議会事務局」の連絡先を聞いて、「河川法改正法
に関する意見書をあげていただきたいので資料を送る」と伝える、または知り合
いの議員さんなどがいたら、直接働きかけて、上記の意見書フォームをドシドシ
活用してください(鵜呑みにしないで、問題点がないか検討してね)。
「自治体から意見書があがるかあがらないかで、国会での力の入り方が違う」と
立法のセンパイは言う。

そうそう、去年12月の時点で、建設省案の河川法改正に関する意見書をあげてく
れという要請は、各議会に一斉に出ている(が、議題になって決議されているか
どうかは分からない)ので、その辺は「河川法改正に関する意見書の決議はもう
出ているか?」というチェックを一番さきにした方がいいかもしれない。
次回は、「なぜ対案を出す必要があるか」を説明します。

まどろっこしい説明でごめんなさい。
事務局の代表連絡先を書いておきます。
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「河川法改正市民会議事務局」TEL: 03-5375-3338(渋谷修事務所)
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まさのあつこ