TOP 1-100 101 - 200 201 - 300 301 - 400 401 - 500
ダム日記261(河川法改正3)←  1997年 2月 25日  →ダム日記263(河川法改正5)

∞∞ダム日記262(河川法改正4)∞∞

2月25日(火) ふっか〜つ!忙しかったの(^_^;)。ごめん。

「なぜ対案を出す必要があるか」の一歩手前から始めねばなりません。
以下が建設省の出した「骨子」です。去年の12月に出た審議会の提言が元になっ
ている骨子です。「理念」はそこにあったわけです。

【今日のポイント】国会議員になったつもりで、以下を読んでください。
あなたの「責務」は、河川法という法律を「改正」(正しく改めること)です。
その視点で読んでみてください。
もう少し詳しい設定をしましょう。「建設省が法律案の骨子を持ってきた。あな
たは法律の専門家ではないので、骨子で見て判断するしかない。現在の河川法も
読んだことがない。読む暇も読む気もない。したがって河川法の問題点も分から
ない」
国会議員は河川の専門家でもダムバスターでもないので、そのレベルです。

では、どうぞ。「先生、これが改正の骨子です」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
河川法の一部を改正する法律案(骨子)

                  平成9年2月
                  建設省河川局

1、目的に「河川環境の整備と保全」を加え、地域の意向を反映した河川整備計
画を導入
(1)かせんの持つ多様な自然環境や水辺空間に対する国民の要請の高まりに応
えるため、河川管理の目的として、「治水」、「利水」に加え、「河川環境」
(水質、景観、生態系等)の整備と保全を位置づける。
(2)新たな計画制度
・河川整備基本方針(長期的な方針)
計画高水流量等の基本的な事項について、河川管理者が河川審議会の議を経て定
める。
・河川整備計画(具体的な整備の計画)
ダム、堤防等の具体的な整備の計画について、河川管理者が地方公共団体の長、
地域住民等の意見を反映させて定める。

2、異常渇水時の円滑な水利使用の調整のための措置
円滑な水利使用の調整を図るため、水利使用者は早い段階から協議に努め、また、
河川管理者は情報提供に努めるとともに、水融通に許可が必要とされる場合の手
続きの簡素化を図る。

3、堤防やダム貯水池周辺の樹林帯の整備
堤防やダム貯水池の機能を維持・増進するため、堤防やダム貯水池周辺の樹林帯
を河川管理施設として適性に整備または保全することができるように措置する。

4、その他
(1)水質事故処理等の原因者施行・原因者負担
油の流出など水質事故等について、原因者に処理させ、又は費用を負担させるこ
とができることとする。
(2)不法係留対策の推進
河川管理者が不法系留船舶などの売却、廃棄等の措置を迅速な手続きで行なうこ
とができることとする。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
以上です。「先生、何かご質問は?」
さっ。睡眠を削って河川法を読みますか?それとも?
国会議員の場合、てっとり早く、事務方である「建設省」を読んで説明させます。

建設省が作った建設省による建設省が国民のためと考えた建設省の案です。
たとえ、あなたが直感的に疑問点をさしはさんでも、あちらは何年もこの問題を
やっているプロですから、的確に「建設省にとって筋の通る答」が返ってくるで
しょう。
それが建設省に務める人の仕事です。

そして、これが、国会議員が行政に牛耳られる仕組みです。
牛耳るつもりがなくても、牛耳られるつもりがなくても、そうなります。

では、「行政」と「国会議員」だけが河川をいじる仕組みから、「住民参加」で
ことが決まる仕組みに法律案が改正されていればいいのですが。。。
そういう目で、もう一度、一項目から、ゆっくり読んでみてください。
その上で、次回は「なぜ対案を出す必要があるか」に移ります。

まさのあつこ