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∞∞ダム日記279(駆け込みアセス)∞∞

4月8日(火)
奥只見ダムに関する懇談会に行った。
巻町の原発に限らず、東京首都圏に電気を送るために新潟の人が泣かされている。


今回の懇談会の焦点は、佐梨川総合開発事業の環境アセスメント。
懇談会に出席したのは、通産省、資源エネルギー庁、環境庁、建設省、文化庁、
電源開発株式会社(株式会社と言っても、資金源は郵便貯金など第二の国家予算
と言われる「財政投融資」であり、国策会社だ)、新潟県ら。

感想を一言でいうと。「出るわ、出るわ。開発側の嘘とごまかし。出るわ、出る
わ。市民側の筋の通った追及」。開発側に、グウの音も出させない追及をやった
のは、イヌワシネットワーク、博士山ブナ林を守る会、水没予定地に暮らし人権
を脅かされている桜井恭一さん、新潟大学の鷲見一夫教授などなど。公共事業チェ
ックを実現する議員の会がバックアップ。

【環境アセスメントのやり方がひどい】
・国有地での環境アセスメントには「許可」を得るのに、桜井さんの土地へは無
断で入る。
・桜井さんは電源開発(株)らに、再三「口頭で」立ち入りを断っている。
・電源開発(株)は、「説明会を終え、許可を得たと認識しているという担当者
の話で調査をした」という。この行為は違法だと桜井さんは訴えている。「その
担当者との話の録音がありますよ。お聞ききになりますか?」と桜井さんが聞く
と、電源開発の常務はグウの音も出ず、話題をそらしてごまかした。

【いい加減な言い逃れがばれる】
博士山ブナ林を守る会の菅家博昭さん「○○にノスリの巣が3個所あるのは確認
していますか?」電源開発「・・・(担当者とゴニョゴニョ相談)・・ガイドラ
インに沿ってイヌワシやクマタカを重点的に調査しているのでノスリの巣は確認
していない」菅家「では○○のクマタカの巣は確認したか?」電源開発「・・
(担当者とショボショボ相談)・・クマタカの巣は確認していない」
耳を疑ってしまった。今、「クマタカを重点的に」って言ったばかりだろ〜。
人間って、仕事のためにこんなに悪人になるんだろうか。

【環境アセスメントは何のためにやるのか?】
奥只見ダム付近のみあげ屋の主人、「環境アセスメントは環境を保全するために
やるのが主旨だと思うが、その結果によっては事業は止ることがあるのか?」
通産省「データの取り扱いは難しい。データの出し方によっては、環境に影響を
与える場合がある。先月の説明会ではある程度、専門家が判断できる程度の資料
を出した」菅家「私、それに行きましたが、OHPだけの説明でした」通産省グウ
の音もなし。それに「データの出し方によっては」って、データは操作するもん
だっていうふうに聞こえた。アセスによって事業が止ることがあるのかの答えは
なし。はぐらかし。

【既成事実の積み上げ方】
上記のおやじ平成6年8月17日に調印された「佐梨川総合開発事業佐梨川ダム建設
工事に関する基本協定書」を突き付けて、「環境アセスの結果も出ていないのに、
なぜ、こんな工事の協定書を取り交わす?談合ではないか!」と、新潟県に問い
正す。手続き上だけのこととかなんとか、県がゴニョゴニュ言うのに対し、「で
も協定締結の日から効力を生じるって書いてありますよ」と桜井さんがつっこみ。

要するに、これが既成事実のか?
予告。水源連は、建設省に対し、河川法改正建設省案の修正を求めた!消流雪用水事業者(湯之谷村長、小出町長)電源開発
(株)の人々は、これまでのやりうと、私達が進めた一歩を、誰も認めないわけにはい
かない。のだろう。悪人自動製造機。それが公共事業なのか。

昨日の2時間の懇談会でボロボロでてきたゴマカシや、言い逃れや、嘘は、まだ
まだある。去年、奥只見の「現場」を見に行っておいて良かったと思った。

【佐梨川総合開発事業の環境アセスメントはいい加減だ】
いずれにしても、佐梨川総合開発事業の環境アセスメントは、法治国家の元でや
られたとは思えない。小さな一個人の人権はまるで無視されている。
新潟から木頭村へ声援を送ってくれている桜井さんに、勝手ながら、私から、声
援を送る。頑張れ、桜井さん!

まさのあつこ
P.S.水源連の河川法シンポの報告は次回v(^^;)。そっちを先に書けってか?
予告。水源連は、建設省に対し、河川法改正建設省案の修正を求めた!!
市民が法律で闘える時代が近づいている。たとえ、それが一万歩のうちの一歩で
あろうと、私達が進めた一歩を、誰も認めないわけにはいかない。