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4月16日(水)
シンポジウムで聞き損ねたことを、シンポジウムに出席した建設省河川局開発課
宮本調整官に質問してきた。なんらかの記事をまとめることができたらと思うが、
これはそのメモの一部。

まさの:政府案策定の経緯を聞きたいんですが。
宮本:水政課(法令の起案や水利権の管理をすることが職務)が中心となって、
河川局全体が法案作りに参加した。詳しくは水政課に聞いてもらった方が。

ま:法案が練られる段階で、市民の声は取り入れられたのか?ダム審の在り方で、
住民参加や情報公開がないとう批判を受けたと思う。
宮:ダム審への意見を踏まえた上で、(住民参加や情報公開を)法律としてどん
な制度にすればいいかということを踏まえた議論はあった。事業の計画の早い段
階で意見を聞く、いったん決めた奴でも見直しを断続的にやっていこう、その前
提となる情報の共有化をすべきだと。改正はこの方向で行っていると思う。

ま:しかし、基本方針での住民参加がない。
宮:基本方針では、基本高水など、全国のバランスでみなければならない。基本
整備計画で素案を出す。基本整備計画で決めたことしか決まらない。ここで議論
ができる。市民団体の皆さんが心配しているのは、基本方針でダムをいくつ作る
か決まってしまうのにその段階で意見を言えないのはおかしいということですね。

ま:そうです。
宮:しかし、上流で3000トンためる時、ダム5つで貯めるか7つで貯めるか、遊
水地で貯めるのかが出ていないと、議論ができない。

ま:今回の法案では、その前提となる情報公開がきちんと書かれていない。水量
(と言ってしまったが実際は流量)などをどの段階でどう公表するかが重要だと
思う。今回、それはきちんと法案に書き込まれていない。
宮:整備基本方針は公表するんじゃなかったっけ?

ま:確か定めた後です。
−−法案で今、確認−−
第十六条 河川管理者は、その管理する河川について、計画高水流量その他当該
河川の河川工事及び河川の維持(次条において「河川の整備」という。)につい
ての基本となるべき方針に関する事項(以下「河川整備基本方針」という。)を
定めておかなければならない。
−−−−−−−−−−−−−−
(つまり、基本的データは、河川管理者(=建設省)が決定する。そのデータの
妥当性を基礎の段階で第三者がチェックできる前に、定まってしまう。)

民主党の対案では、こうした部分を決定する際は、「水系委員会」を設置して、
委員会の意見を聴き、案を公衆が縦覧することができ、住民も意見書を提出する
ことができた上でなければ、定めることができないようになっている。公共事業
であるからには、何重もの第三者のチェックをいれようという仕組みだ。

【木頭村の苦悩】
15日、下流の阿南市が、建設大臣に対し、細川内ダム促進の要望書を出した。
要望書では、95年の異常渇水で、80%の取水制限があったこと等があげられてい
るという。説得力がない。雨が降らない時は、ダムは役に立たない。

同じ95年、渇水だった福岡では、首長がお百姓さん達に、今年は水が足りなくな
るので、米作りを控えてくれないかと頼んだことがあった。地域によってさまざ
まな選択肢が検討されていい。一時の渇水のために清流を永遠に失うダム建設を
唯一の解決策であると主張するのは、どうかと思う。

まさのあつこ