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5月8日(木)
河川法改正案の審議が、昨日、「建設委員会」で行なわれた。「本会議場」では
ない。生命の源である川の問題なのに、建設委員30名だけで審議されるのだ。
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解説:法案の大半が、与党から出される閣法であるのが現状。野党からの「議員
提出法案」が国会を通過する率は、1%に満たない。「河川法改正案」は、その1%
に入ることを目指し、私達市民が昨年12月末から作業を開始し、民主党に託した
ものだった。
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【議員ウォッチ】
30名中、午前中の欠席者11名。一日中欠席が6名。本を読んでいた議員1名。新聞
を読んでいた議員1名。マンガを読んでいた議員1名(ずっとではない)。退席し
たり、席を外したりした議員多数。それらすべてをクリアして席をほとんど立た
なかった3名は、大半おとなしく寝ていた。(今、マル・バツ・三角・Z印でつ
けていた記録を見て驚いてしまった)傍聴人多数。小さな議場だったので椅子が
足りず、最初は立って見た。

【気づいたこと】
●武山百合子(新進党)与党案への質問:「民主党案の方がいい」のに、今回は
「与党案に決まってしまって」と言う。審議が始まったばかりなのに、「決まっ
てしまって」と言う。良い方を支持すればいいものを出来ないのは、「党議拘束」
があるからだ。議員個人の「思考」は排除される。国会で法案を「審議」をする
のは自分であるという自覚がない。与党案を批判しているのだが、自分がその案
を審議し、修正する立場にあるということが分かっていないようだった。
●増田敏男(新進党)与党案への質問
河川法にかこつけて、事業を陳情している。信濃川の分水嶺を越えて水を持って
くる事業。「ダメだ。血の雨が降るぞ」というヤジが、利害の対立している県選
出の議員から飛ぶ。亀井建設大臣に好き勝手言わせるステージを作った。「フナ
やハエも大事だが人間の命はもっと大事だ」彼は、これをこの日、3回以上言っ
た。耳にタコができた。増田議員だけではない。誰ひとり、「しかし、人間の命
は、生物の多様さに支えられている。フナやハエを大事にしない人間は滅びる」
という当たり前の事実を反論できなかった。私達は一体、なんて知的レベルの低
い議員を選んでいるのか。橋本首相には、生物学的知識を持たない人を建設大臣
に選んだ責任がある。

●午後、石井紘基(民主党)が与党への質問をした。石井議員はGW中に木頭村へ
足を運び、写真パネルを用意して亀井大臣に細川内ダムに関して質問。亀井大臣
は答えの中で、自分もダム水没予定地出身で、20年も30年も計画があって、「や
るのかやらないのかはっきりしろ」と言ったら、「やめます」と言って中止になっ
たと豪語。ところが、木頭村に関して言えば、地元が反対だからやらないという
わけにはいかない、と意地になった餓鬼大将のような答え方をしている。地元は
「反対だから中止」にしろと言っているのではない。「不要だから中止」しろと
反対しているのだ。
●続いて、川内博史(民主党)、辻第一(共産党)、中西績介(社会党)が質問
に立った。民主答案への質問に答えて「民主党案であれば、細川内ダムは中止だ」
と石井議員が明言した。

午前、午後を通して、河川局長が答える場面が多かった。それらの質問は、審議
前に、官僚に聞いておけるものがほとんどで、本来なら、それをもとに、国会議
員どおしで議論すべきだ。国会のスタッフをやっていた人の話では、「与野党案
がでたから、それでもまだましな方だ。いつもは与党案しかでないんだから」と
言う。

まさのあつこ

P.S. 下流から、木頭村への総攻撃が始まっている。阿南市では、洪水被害の写
真をいれたパンフレットを各家庭に配り、洪水への恐怖心を煽っているという。