TOP 1-100 101 - 200 201 - 300 301 - 400 401 - 500
ダム日記325(川のほとり)←  1997年 8月 3日  →ダム日記327(ダム審設置)

∞∞ダム日記326(岩手)∞∞

8月3日(日)
内輪のMLで「疲れたぞ〜」と愚痴を言ったら元気が出た。みなそれぞれの励まし
方がツボにはまって、ウグググ、針灸に行ったみたいな効果(^^)。は〜元気元気
(<^^>)。

【北海道に次ぐ2番目に大きな面積・岩手】
市民団体「大規模林道問題全国ネットワーク」の事務局が、東京の森林開発公団
に「大規模林道の川井−住田線の現地を、一緒に見に行きませんか?」と誘った
ら来なかった。7月26日、現地へ行ってみると、工事区間の入り口にショベルカー
やブルドーザーやら3台の重機で、バリケードがしてあって「道路工事中」「立
ち入り禁止」の看板が立っていた。妙なコミュニケーションだ。なぜ、こんな時、
一緒に歩き、一緒に物を考えることができないのだろう?
「平成9年度 川井、住田線第6工区舗装工事」の行なわれている「岩手県下閉
伊郡川井村」に私達は立っていた。

幅7,5メートル舗装道路「大規模林道」。林野庁の特殊法人「森林開発公団」の
事業。スーパー林道などと違って、「費用対効果」についての規定が何もない。
つまり、大規模な林道を使って、どれくらい木が切り出せるかは考慮しなくても
いい。過去2年、福島と山形の大規模林道(住民の取り組みによりどちらも途中
でストップした)を見てきたが、今回の岩手の大規模林道にも共通することがあ
る。
大規模林道が通った後に「林業」に利用されている形跡がまるでないことだ!
なんせ切り出す木など残っていない。7,5メートル舗装道路の大規模林道に達す
るまでの県道やら町道は、細く、未舗装だったりする。それに加え、今回もっと
驚いたのは、これから大規模林道が来る!という所(2日目に見に行った岩泉か
ら山形村へ抜ける道)で、今、現在進行形でジャンジャン皆伐(一本も残らず森
を切り倒してしまうこと)をして、山をツルッパゲにしている最中の所に遭遇し
てしまったことだ。その切り方の是非は別として、「おいおい。せめて大規模林
道が来てから切るくらいの節操は持てよ」と思ったら、そこは民有地だった。
民間がやる林業に、これから作る大規模林道は何も役に立たないという証拠だ。

未舗装の林道にドでかいトラックが入り込み、網の目のように山を切り刻んでい
た。ツルッパゲになった山の後に、私達の税金で、特殊法人が、山をさらに削り、
道を広げ(7,5メートルの舗装道を作るために結局20メートル以上の幅で山を切
り裂く)、その土砂で谷を埋めるのだ(こういうことも、スーパー林道辺りの規
格では、環境への影響が大きすぎるということでやってはならないことになって
いるが、大規模林道ではそういう自主規制もない。)舗装する意味は「林業」に
とってない。地元の人も用事のない山の上だ。百歩譲って「生活道」というなら、
それなりの場所にそれなりの作り方があってもいいだろう。だが、今の作り方で
は、クマゲラやクマタカが生き残っているわずかな緑の帯を分断する、みじめで
情けない結果しか生み出さない。

3日目、沢をはさんだ向こう側の山の端に、クマタカがいた。大規模林道の予定
地も私の視界に入っている。クマタカは枝の上にとまったまま動かず、「私を見
ている」と思った。次の瞬間、「杉良太郎とファンじゃあるまいし(^_^;)」と思っ
て笑った。目が合ったのは望遠鏡のレンズの中だ。でもやっぱり彼は私を見てい
たと思う・・・^^;。

まさのあつこ
P.S. 宿泊した所に「ガロの森通信」6月25日号を10部くらい置いてきた。細川内
ダム水没予定地に始まった「立ち木トラスト」を広める通信で、6月15日時点で3,
0341本。1,696名が参加している。私もやっと5月に1本分参加した(^_^;)。宣伝
するだけしてそれまで参加してなかったのだ(^_^;)。立ち木トラスト連絡先:08
86-54-4554(みわたしさん)