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10月5日(日)
10月3日「質問主意書を書こう!」セミナーの報告です。今回、講師を引き受け
てくれた栂坂英樹さんは、現在古川元久衆議院議員の秘書ですが、民主党の環境
政策を主に担当しています。その前は新党さきがけで高見裕一氏の秘書でした。
栂坂さんのテーマは「環境」です。

【質問主意書を勧めるわけ】
その彼が「質問主意書」を勧めるわけを要約すると、、、
市民運動の継続は困難を伴う一方で、行政側は仕事を継続してできる。そうした
不利な条件の中で闘わなければならない状況の上に、情報は行政が握っている。
その状況を打ち破るために、国会で質問してもらうこともできるが、その場合、
議員に相当勉強してもらわなければならない。市民は自分の声を代弁してもらう
ために議員に勉強させる必要がある。議員にレクチャーをするために地方から出
てくることは大変だし、議員と会うためのスケジュール調整も大変だ。勉強して
もらってなお国会で議員 VS 役人では勝負にならないことでも、一生懸命勉強し
活動している市民 VS 霞が関なら勝てることはある。「質問主意書」が出しにく
い状況(党を通さなければ出せない等)もあるが、政党によっては、一議員を通
して出せる。市民が自分で質問主意書を書き、一議員に共感してもらえるテーマ
であれば、その議員を通し、国会質問よりもやや楽な形で、行政に食らい付く手
法として使える。

【その際注意すること】
・質問主意書は、「国家法に根拠を持つ、各国会議員が議長を経由して内閣に対
して行なう質問」(栂坂氏作成のテキストより)、つまり「国が行政権」へとい
わば三権分立のひとつからひとつへ出すわけで、非常に重い意味を持つから、い
い加減なものではいけない。質問の中に盛り込むデータ等はもちろん正確でなけ
ればならない。内閣法制局が間違いないかどうかチャックを入れるので、もし間
違っていれば作業が滞る。
・出すのは国会会期中でなければならないという慣例がある。
・「○○を出せ」というストレートな形での情報公開は要求できない。質問の形
で書かれている内容を聞く。
・回答は「7日以内」が原則だが、質問が多かったり、主意書が何本も出ている
と、それ以上に時間がかかることがある。(経験的に20問で1カ月100問で4カ月
くらい。)
・薬と同じで、使い方を間違えれば危険。

【Q&Aで明らかになったこと、ならなかったこと】
Q:情報公開法ができたら、質問主意書は要らなくなる?
A:質問主意書は情報を公開させるだけでなく、例えば、憲法の解釈に関するも
のなども聞けるのでなくならない。
Q:地方自治体レベルでも質問主意書に相当するような手法はあるのか?
A:聞いてみます。

【今回のテキスト】
その他にも重要な論点や質問が参加者から出ましたし、栂坂さんからは具体的な
質問主意書の書き方(テクニック)も披露されました。後者に関しては、栂坂氏
が作成したテキストがありますので、希望者に送付したいと思います。メールで
住所をお知らせください。届いたら封筒に張ってある切手と同額の切手をご返送
ください。(今、いくらかかるか分かりませんので。目安:12ページ分)

【主催者として今回の反省点】
・金曜日(平日)の夕方「6時」始まりという時間設定は無理があることに気づ
きました。(自分自身仕事からかけつけるのが大変だった(^_^;)。)次回は「7
時」始まりという設定にしようと思います。遅れて来られた方にも、講師にも大
変失礼してしまいました。
・「立法補佐スタッフ」としての栂坂さんの話にも触れてもらい、永田町と参加
者の距離を縮める機会にできればとも考えていたのですが、私の時間(余裕)不
足ですっとばしてしまい、残念でした。

【「木頭村の未来を考える会」の会計報告】
7,8月収入        第一回セミナー・会費収入           18,408円
          レジメ郵送分代金+会費+カンパ        17,500円
7,8月支出      第一回セミナー支出合計      14,280円
         レジメ郵送切手代+コピー代                3,630円
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小計                                        17,998円
10月3日参加 13名 x 500円 +カンパ      6,300円
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総計                       24,298円
これで、第3回の勉強会の講師を京都から呼ぶ交通費ができましたヽ(^<>^)ノ。
「木頭村の未来を考える会」は、実にお恥ずかしいほどの稚拙なNPO(非営利組
織)ではあります(^_^;)が、あっけらかんと開き直って小さな一歩を踏み続けよ
うと思います。

【「NPOサポート」という事業】
それから、今回開いたような「市民活動(非営利組織活動)の手法の伝授」は、
アメリカでは「NPO(非営利組織)サポート」というひとつの確立された分野で
す。それ自体が、NPOに力をつけてもらうために行なう非営利事業です。また「N
POサポートセンター」など、それを専門にするNPOも存在します。
それから、今回、栂坂さんの好意により謝礼なしで講義をお願いしました。これ
を、NPO用語で言うと、「インカインド・ドーネーション(寄付)」といいます。
栂坂さんから「知恵」と「時間」を寄付していただいたという考え方です。今回
はコピーまでしてきてくださいましたので、それも有り難い寄付です。
こうして「会」として出費を抑えて、参加者から「資料代」として一人500円を
集めることができましたので、今回の勉強会は「活動資金作り」の機会となりま
した。このようなものを「Fund Raising(資金作り)」といい、これまた確立さ
れた「非営利活動」の一つです。
日本の市民団体も同じようなことをやっているのかもしれませんが、理論体系が
あまり明らかにされていないせいか、そういう部分は「秘め事」になったり「遠
慮がち」になっている場合もあるように思います。上にあげた「NPOサポートセ
ンター」は、こうした「資金集め」の技術も教えてくれます。
細く長く、、、忘れた頃に時々、ではありますが、今年の3月に私自身がサンフ
ランシスコで学んだことを体現しながら発信できればと思っています。しっかし、
あまりに不器用なやり方なんで、これをアメリカで読んでいる私の師匠達(Eiss
a &カツジ)は笑っているかもしれません(^_^;)。ちなみに私が参加した米国NPO
インターンシッププログラムに興味のある方がもしいれば、jucee@jucee.orgへ
お問い合わせください。

長文で大変失礼しました。まさのあつこ