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∞∞ダム日記365(村と県は互角に闘える)∞∞

1998年1月6日
皆さま、あけましておめでとうございます。
去年からなんらかの理由で好む好まざるに関わらず、ダム日記を読まされるハメ
になった方もいらっしゃると思うので、これを機会に、「木頭村」のことと「ダ
ム日記」のことを紹介させていただきます。

【木頭村(きとうそん)】
徳島県にある人口約2千人の村です。昭和46年に発表された建設省の「細川内
(ほそごうち)ダム」建設計画に反対をしてきました。村民、議会、首長の長年
に渡る見事な連係プレー、県政・中央政府へのロビー活動、そしてメディアへの
訴えが実り、ついに徳島県は予算陳情をやめ、建設省は細川内ダムを「一時休止
事業」としました。

【ダム日記】
ダム日記は木頭村を応援したいと思った私が1995年2月に突然始めた日記です。
駅の売店で買った毎日新聞で木頭村長の直言を読んだのがきっかけです。かいつ
まんで言うと、「国も県も必要性のないダム計画をゴリ押しをしようとしている!
木頭村はふるさとの川を守りたいのだ!」という反撃に満ちた直言でした。それ
まで好き勝手に生き、そろそろ「誰か」自分以外の人のために「何か」をしたい
と思っていた私は、その「誰か」を木頭村と定めました。(これも「好き勝手」
の延長ではありますが(^_^;))

金も力もないので、パソコン通信で「情報を流す」という方法を取りました。情
報を流すためにダムに関する本を読みましたら、「ダム」はおろか「政治」「環
境保護」に関心がなく、住民運動のウの字も知らなかった私にはもの凄く勉強に
なりました。私ごときが一人で勉強しても木頭村の「力」にはならないので、誰
が読んでいるか全然わからないニフティサーブの掲示板に流してみたのが「ダム
日記」の始まりです。その後、あちこちで誘っていただき、あちこちに載せさせ
ていただいて恐縮の連続です。

時々、コーフンして思わず肩に力が入ってしまいますが、最初のスタンスを守り、
木頭村やダム問題を知らない人、関心が低い人(3年前の私)をヒッカケよ〜(゚.
゜)\☆と思いますので、「社会問題に目覚めた人々」には読み苦しい場面や「
当たり前のこと」が沢山でてくることと思いますが、さっさと読み飛ばしたり捨
てたりしてください。

また、ダム日記は、木頭村にとっては勝手なオシカケ女房であり、私の言論や行
動は私の責任においてなすものであり、木頭村そのものとは一切関係がありませ
んので、あしからず。

【「一時休止」となってもダム日記を続けるわけ】
「一時休止」は「廃止」とは違います。ここまで後退をしたら「中止」と決まっ
たようなもんではありますが(^_^)、ダム計画の息の根をとめてやろうとしてい
る木頭村の方々の応援を、私もまた粘り強く続けようという気持ちです。
前回少し書きましたが、徳島県が来年度の細川内ダム予算を陳情しなかったのも、
元建設大臣亀井静氏が去年の6月に「細川内ダム工事事務所を廃止する」と言っ
たのも、「細川内ダム審議委員会」を設置するための条件をのんだだけ、と理解
している人が県にも国にもいるようです。「休止」では、いつかダム計画の息が
吹き返すこともありえる、と長年の経験から疑心暗鬼でいる村民もいらっしゃい
ます。

ちなみに「ダム審議委員会」は、95年、建設省が「通達」によって定めたダム事
業評価システムです。木頭村(村長と村議会議長)は、事業主体である建設省そ
のものが設置する委員会が正当に事業を評価ができるわけがないと判断し、委員
への就任を拒みました。代わりに、就任の条件を出したのです。審議が終わるま
では予算を陳情しないこと、設置した工事事務所などを撤廃すること、審議委員
の半数を村に選ばせることなど8項目に渡る条件でした。まだ満たされていない
条件があります。その一つが審議委員会を構成する人選です。

木頭村長は、委員全体の「半数」を村が選ぶことを条件にしています。
徳島県知事は、学識経験者の「半分」を条件にし、ダム推進を唱えてくれる可能
性のある流域の自治体の関係者を委員に過半数いれたがっています。
この人選を巡るバトル、もう少し続きそうです。

知事は、地元の反対があればダムは絶対にできないことをご存じのはず。
鉄の意志を持った木頭村がこのまま譲歩しない可能性が高いこともご存じのはず。

問題解決のために、知事はどのような道を選ぶのでしょうか。
亀井元大臣は、政治的英断により、工事事務所の廃止を決定しました。
今度は、知事の英断で、「細川内ダム審議委員会」設置を断念して完全なダム計
画廃止を宣言する日を私は待っています。

まさのあつこ