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∞∞ダム日記367(腰が抜ける)∞∞

1月11日(日)
徳島県と木頭村の「ダム審議委員会」人選バトル情報追加!
去年の暮れのバトル。県側の「下流と中・上流域の自治体から首長2人、議会代
表2人」という主張に対し、木頭村は「下流中・上流域の自治体から1人づつは
NGO」という画期的なアイデアを提示しました。
木頭村、すり足で一歩前進。(すり足:足を地面から離さず進むこと)

・・・今日は、情報公開の本を読んでいて思い出したことをメモっておきます。
年末に農水省に廃止になったダム事業のことを聞きに行って色々びっくりしたこ
とです。

【ダムの写真を壁から外したら?】
部屋に入るとでっかいダムの写真が壁中に張ってある。洗脳的だ。異様だ。ダム
のある風景が当たり前になってしまう。この人達にとってはこれが日常なんだ。
清流の写真を張りにこなきゃいかんなぁと思った。

【基礎データを隠すな】
「で?いくら費やしたんですか?これまでに?」と廃止になったダム事業に費や
されてきた額を聞こうと思ったら、「ここでは分かりません」「どこで分かりま
すか?」「○○○です。あぁ、なんだか書かれる記事が目に見えるようですねぇ。
あんまり悪く書かないで下さいよぉ」「????」
私の「????」の部分は、もちろん、「なんで額を聞いたら、書かれる記事が
分かるんだ?」ということだった。たぶん、その人が想像した記事は「農水省が
○○年間で○○円の無駄使い!!」みたいな記事なのだ。
きっと、そういう書き方をする報道者が多いのだ。一過性の事象を追いかける報
道者さんから、フリーのジャーナリストは、バトンを受け取ってもっとこう・・・
なんというか口ではうまく言えないが、そんなのは単なる基礎データであってだ
なぁ、あばかねばならないのはその背景であり、根っこであって、でてきた結果
ではないのだよ、と思いつつ、基礎的なことをネチネチ聞いた。その結果、担当
者が宣ったことに私は驚いて腰が抜けるかと思った。
「今にね、そういうことも情報公開法ができたら、皆紙でやりとりするようにな
るんですよ。何何の情報が欲しいとかね。紙で。」「え?そんなことはないんじゃ
ないんですか?(情報公開法ってそういうためのものじゃないでしょ?の意味だ
が、あまりにも驚いてしまったので『アワアワ』としてしまって正確に言えなかっ
た)」「いや、そうなりますって」
本当にそう思っているようだった。「恐ろしい!」と思った。口頭でやり取りし
て瞬時に回答をもらうべき取材で、一々、「はい!紙で請求して!」と言えるよ
うになるのが情報公開法であると思って楽しみにしているフシもあった。
そんな使い方をされるなら、情報公開法なんか要らないっ!
そんな認識を一体どうやったら持つことができるのか?おそるべし農水省!
でも情報を公開することに関して、もの凄く歪んだ認識を持っている官庁は農水
省だけじゃない。ジャーナリストをめざして丸1年。法律よりも変えることが難
しいのは、きっと官僚の脳味噌だなぁとシミジミ思う。頼む、官僚さん達、自主
的に脳味噌をバージョンアップしてくれ〜。

【農水省への捨て台詞】
必要な基礎情報をもらって(現場でなければわからない、と事実関係を明らかに
してくれないものもあった)帰る前、ひとこと捨て台詞させてもらった。なにせ、
帰る直前に再度アチラが気にしていたからだ。「あぁ(~_~)、どんな記事を書か
れるか想像がつくなぁ・・・」と。不気味にナイーブ過ぎる。同じ省内の他の部
署にもの凄く気を使い、他の省庁のことをもの凄く意識している(他の省庁の方
がもっとひどいと言うのだ)。なんだか気の毒だった。私の残した言葉はこうだ。

「ご理解いただきたいんですが、農水省を叩くために記事を書こうとしているの
ではありません。無駄な事業を廃止するという良いニュース、農水省が始めた良
い動きを書きたいんです。良いことは書かれた方がいいでしょう?農水省内部に
だってこれではいけないとか、良くしようと思っている人だっていらっしゃるで
しょ?そこに焦点を当てられれば、もっと良いことがしやすくなる。相乗効果が
生まれるじゃないですか。そういう記事を書きたいと思っているんです」
自分の目指している方向を説明したが空しかった。なぜなら、良いニュース・・・
ならばいいのだが、どんなに「良い所探し」をしても、それはちっとも良いニュー
スではないことに取材中に気づいてしまったから・・・。そういうときゃ、やっ
ぱし、叩くことになるんだろうなぁ(^_^;)。ベシッ!

まさのあつこ
P.S.半年ぶりでエンジンがかかり始めた、と思う。
待ってて!(誰に言っているのか分からないが・・)