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5月25日(月)
【平成7年の建設省の「第十堰」建設目的】
前回は、吉野川の技術報告書(平成7年11月発行)に、利水機能を維持するため
に新しい堰が必要、とあったという話をしました。それと、地元の推進派が「洪
水予防」を訴えていること。

ちなみに洪水予防を訴えている「市民」の人にかぎって出していない意見があり
ます。「堤防の補強」という意見です。皆さんご存じかもしれませんが、「治水
の基本」は堤防の補強だそうです。「高くする」とか、「引く(外側にして川の
遊びを広げる)」とかがベストであると技術者達は言います。「可動堰の新築」
を唱えている人々は、この基本にまるで触れていないのです。「洪水予防が必要
だから(可動堰は洪水の時は邪魔になるだけだけなのにもかかわらず)新しく可
動堰が必要です」とまっしぐらに要望している。へんてこな「市民」です。

【平成9年夏の建設省の「第十堰」建設目的】
さて、「老朽化して堰を新しく作らねば」という建設省の建設目的なんですが、
実は、それ「あっさり」去年の夏、「変わっちゃった」んです(^_^;)オイオイ。
徳島市と他の一市と三町が、要望していた水道用水が要らなくなった。早目浦ダ
ムの都市用水を用途変更する方が効果的というコトになった。

100年、200年使いますと言っている、巨大な堰の「技術報告書」なのに、作らな
いうちから、2年弱で、建設の根拠が変わってしまうって、へんてこな事業です。

水、要らなくなったんだから、堰、要らないじゃない。

それが普通の感覚です。
でも、建設省は同じ徳島県の「木頭村の細川内ダムが作れなくなってしまったの
で、吉野川第十堰はなんとしても作ろうとしている」、とまことしやかな噂話が
イロイロな筋から流れてきたのは、まさしく、去年の夏でした。

そんなトレードオフは許されない。

まさのあつこ

P.S. 次回は、建設省がその後、にわかに力を入れ始めた他の建設目的について。