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5月28日(木)
吉野川へ浮気(^_^;)しているダム日記ですが、バンバンと反応が届いています。
今日は、その中から、5月の連休に吉野川に立ち寄った、とレスをくださった渡
辺誠さんのメールを紹介します。渡辺さんは熊本県の川辺川の応援団。前回の木
頭村の未来を考える会の講師をしてくださった人です(転載許可 Thanks)。

【可動堰なんか無くても今は誰も困らない・・・漁協のおじさん】
>この連休に(川辺川の)リバーミーティングに行く途中、短時間で
>したが、実際の第十堰の姿を見ました。すごい堰です。老朽化など
>という前に200年以上も前にこんな巨大な堰を作った技術に感心し
>ました
>たまたま吉野川水系漁協の方がいらっしゃっていたので、ちょっと
>だけお話を聞かせてもらいました。「可動堰ができたら、もう鮎は
>上ってこん。」堰のような構築物があると鮎は、一番上れそうな部
>分に集まり群ができてしまう。鮎はとても臆病な魚だそうで、その
>群をねらってくるトリ達の姿がある限り、まず上っては来ない。結局
>天然鮎は全滅。(気水域が消滅するため?)名田橋から下流の方の
>シジミも全滅だろう。池田から上流にダムがたくさんあるから、可
>動堰なんか無くても今は誰も困らない。でも今、上っている鮎も池
>田までがしかいけない。そこにダムがあるから。そんなおじさんの
>言葉が印象的でした。

【吉野川第十堰はワースト5、しかし、しかし、】
ちなみに、先ごろ、市民団体が「無駄な公共事業」のアンケートを実施して、そ
の結果が出ました。100挙げられていたらしいが(仕事が忙しくて発表の場に行
けなかった)、実際には「ワースト10」という形で、朝日・読売・毎日新聞(5/
27)などで取り上げられていた。吉野川第十堰はワースト5位に、細川内ダムも
8位に入っています。しかし川辺川ダムは入っていません。苫田ダムは入ってい
ません。足羽川ダムは入っていません。日本全国にいる私の友人や先輩達が必死
で守ろうとしている無名の「あの谷」「この山」「あの川」「あの海」も、そこ
に入ることができません。
それらを丹念に丹念に、足で歩いて拾い上げる努力もせず、汗もかかず、市民団
体のアンケートで上がってきた知名度の高い事業が順序よく並んだ所を書く。読
売新聞だけはこまかなリストを挙げている。それでも「あの谷」「この山」は10
0なんかでは足りない。
「一体どういう意味で、このアンケートをしたいのですか?」と主催者に問い合
わせをした人々がいる。「順位をつけたりするのではなく、挙げられた事業を全
部リストアップして欲しい」と要望を出した人もいた。
中央でマスコミの脚光を浴びているほんの一握りの事業以外でも、無数の人が各
地で運動をしている、闘いを繰り広げている。その人々にとっては、今回のラン
ク付けは、何も意味しない。いらないものは要らない。それを書けずに長者番付
と同じノリで取り上げるだけで終わるのなら、そのマスコミはそっぽを向かれる
だろう・・・。
そう考えつつも、「やった〜!今がチャンス!」と、それを取り上げたマスコミ
を始め、多くの報道者や報道機関に、「吉野川第十堰。ワースト5の公共事業で
す。取材してください」と仕事の合間、頭休めに吉野川情報をファックスをして
いた私って、したたかである(^_^;)。

まさのあつこ