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∞∞ダム日記416(河川哲学と白書)∞∞

6月11日(木)

【木頭村が「環境白書」にデビュー!】
昨日行った喫茶店で「NHKで(6/9)やっていた川紀行「那賀川(なかがわ)はき
れいだった」と他の客が話していた(^o^)/。素晴らしい!その那賀川源流を抱く
木頭村(きとうそん)、先日発売になった今年の「環境白書」に登場しました!

【せき上げ・・・・20センチの河川哲学】
さて、木頭村のある徳島の・・・という表現が一般的になったらいいなぁ。その
徳島の、那賀川より大きな吉野川の話に現在ハマッテいるわけですが、先日、重
要な点の一つを抜かしてしまったので補足します。

今の堰(江戸生まれ245歳)があるために水位が上がると建設省が主張する点の
補足です。同省の計算では、安全水位を「42センチ」越える、しかし堤防の一番
上までは1メートル余裕があるという話をしましたが、「最大が42センチ」とい
うことを言い忘れておりました。平均では20センチ(4キロの区間で)です。

「堤防を高くした方がいいという意見がありますが?」
と先日、徳島工事事務所で尋ねてみたら
「堤防まで何センチ余裕があったらいいとか言う話ではないんです。安全水域を
越えるかどうかということで考える。河川哲学なんです」
と言われた。

【せき上げに関する問題は4つ】
問題は、
(1)今まで危なくなったことは一度もないから今のままでいい、という地元で
暮らす人の意見をどう考えるかだ。(直しながら245年間、耐久しているという
実績は動かしがたい)

(2)水位計算の答えは、地質が粗いとか滑らかとか(水が流れやすいか、流れ
にくいかとか)「係数」の設定の仕方で大幅に違うから、確固たる根拠として使
えない。にも関わらず、一般の人(マスコミも含め)は、そんなことは知らない
から、建設省に好き勝手言われても分からない。それを例えば「河川哲学」とい
う言い回しでごまかされても「ほぉ」としか言いようがない。ましてや、審議委
員会の委員になっている学識経験者と言われる「河川素人」に、反論や疑問を抱
くことはできない。

(3)たとえ建設省の計算が正しくても、150年に一回という確率で(ものすご
い確率です)最大42センチ平均20センチの水位上昇ならば、堤防を高くするとい
う方法が考えられないか?と提案(代替案)が市民側からしつこく出される中で、
建設省もやむなく、「代替案」としてそのアイデアを提示したものの、すぐさま、
費用が膨大過ぎると自らさっさと打ち消してしまったという経緯がある。

(4)堤防に残っている過去の洪水の跡とデータがあっていないという指摘があ
ること。

「せき上げ」に関してだけでも、未解決、未解明の問題がこれだけある(私のア
ンテナにひっかかっただけでも)。言わば、審議委員会をきっかけに、こうした
議論の材料がやっと出そろい始めた所だったのだ。「さぁ、これから議論をする
のだろう。これまでのダム審議委員会の中では最も理想的(まし)ではないか」
と、私は眺めていたわけだ。
ところが、「次回の審議委員会」で答申をまとめるという。

【円藤・徳島県知事へ】
木頭村の細川内ダムを一時休止にし、吉野川河口堰も中止とし、「環境先進県」
となり、21世紀の日本(21世紀の世界)をリードできるチャンスなのだから、も
う少し慎重になった方がいい。アメリカではメーン州で「ダム」の撤去が始まっ
たそうである。

日本の河川行政を変える鍵の一つを貴方は持っている。

まさのあつこ
 ここ数日のダム日記は、瓦勉・建設大臣にFAXしました。今日のは円藤知事へ。

 皆さんもご意見がありましたら是非!
 円藤寿穂・徳島県知事 FAX:0886ー21ー2820