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6月14日(日)

【吉野川第十堰−−−上空の猛禽類の意味】
先日、吉野川に取材に行った時、案内をしてくれた地元のお兄ちゃんが、「第十
堰の上はね、猛禽類も飛ぶんだよ」と教えてくれた。見上げると、鳥オンチの私
には区別がつかなかったが、絶えず、鳥が旋回したり横切ったりしているのは間
違いなかった。
「鳥を入れて写真を撮ろう!」
シャッターチャンスにまるで苦労はなかった。2秒待てば鳥が来る。

6月2日、議員会館で「野鳥の会」の人にお会いできたので、「第十堰の上空に猛
禽類が来ると聞いたんですが、ナント言う鳥ですか?」と聞いてみた。

猛禽類については、福島の菅家さんに見習って、新潟の奥只見(おくただみ)に
イヌワシの観察に行った時に、「イヌワシ研究会」の人に教わった。食物連鎖の
一番上にいる生物の一つが「猛禽類」だ。「猛禽類がいるってことは、そこの自
然が豊かだって証拠なんです」という説明はとても分かりやすく、私の「生物多
様性学」の基礎になっている。
多様な生物がそこにいて、初めて、猛禽類が暮らせる。
食物連鎖の「底辺」が消えれば、「頂点」ももちろん消えるのだ。
人間も、本来なら、そこで消える運命だ。

「野鳥の会」の人は、鳥の名前をカタカナで教えてくれたあと、こう言った。

「可動堰は今ある堰から1.2キロ下流の所に作る計画なわけですね。この1.2キロ
区間に水が貯まることになる。今の堰の下流側はね、干潟やら砂州が一杯あって、
鳥が一杯なんですよ」「堰ができたら?」「単調な生態系になりますね」

猛禽類もいなくなるってことだ。人間も貧しくなる。

まさのあつこ