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∞∞ダム日記421(建設省の進化)∞∞

6月18日(木)
「これは建設省の作戦か?」と思う時がある。ダムバスターは団結して闘うこと
を学んだ。インターネットやパソコン通信を駆使するようになって以来、どこか
のダムの運動がピンチになると声を直接届けよう!と皆で張り切ってハガキやメー
ル作戦を展開するようになった。最近、各地のピンチが重なるようになったこと
にわずかに気づく。皆が一斉に「ダム・ダム」とダム情報を発信する。すると現
場を持たない人間にはその叫びは雑音と化して一歩そこから退きたくなるし、現
場を持つ人間は他の現場の応援にエネルギーを割くことができなくなる。

市民が進化すれば、建設省の闘いも進化する。

逆に言えば、建設省も、前は赤子の手首を一ひねりでダムができたものを、闘わ
なければ作れなくなってきていることを意味する。しかし、いまだに、都会に住
む人の多くがそうしたことも、その変化も知らないんだろうな、と思う。
ダム日記の新規読者の方々も、その多くは、ダムができる話も、建設省との闘い
なんて話も、あまりリアルに感じることができないかもしれない。でも日常触れ
る水はほとんどダムの水だ。誰かが闘っていた可能性がある。何かの生物が犠牲
になったことは間違いない。覚えておくべきだと私は思う。なんせ木頭村に出会
う前の私も、そんなことろくすっぽ考えたこともなかった。

・・・毎日新聞(東京12日、大阪13日)を読んだ方からのメールが続いている。
これまで新聞や雑誌に様々な切り口で取り上げてもらったのに、今回だけ反響が
高い。「環境」という括りで関心の高い人が多いということかな、と思う。
本当を言うと、私は環境保護の立場からダムの情報を発信しはじめたわけではな
い。一つの村(木頭村)の村長が、ふるさとの川を不要なダムから守りたいのに
村民の声が、県や国に届かないと叫んでいた、その声をほんの少しばかり大きく、
「一人でも多く」の人に届けることができれば、と思っていただけだ。村の人々
に喜ばれ、他の運動体から頼りにされているうちに、それじゃ、電子媒体だけじゃ
なく、紙媒体でも頑張ってみるか、と去年からジャーナリストになっちゃった。
駆けだしです。まだまだ食べていくための仕事に半分以上の時間が取られる。勉
強をするための(つまり未来の自分へと前進するための)時間が必要になる。そ
の残りの時間をダム日記に費やしている毎日です。多くのことはできない。けれ
ど諦めたくない。

同じように諦めたくない仲間がいる。直接彼らとネットワークしてください。各
地で今も行なわれている建設省との無名の闘いに力を貸してください。エネルギー
を少しばかりわけてください。

●岐阜県の徳山ダム予定地では、6月10日に「強制収用」の手続きが始まった。
皆さんは、「徳山村」で撮れっきりカメラで水没する村の写真集を出したお婆さ
んの話を新聞やテレビで知っているだろうか。あの村です。「強制収用」とは国
が、個人の土地を、個人の意志に反して取ってしまうことです。「いまどき強制
収用」と岐阜に住む私の友人は怒っている。彼女からの情報を欲しい人は、近藤
ゆり子さん(VYV01462@niftyserve.or.jp)へ。抗議作戦を展開中です。

●徳島の吉野川情報をあれこれ交換するメーリングリスト(ML)に参加したい人
は、伊 賀 公 一 iga@amr.co.jp さんへメールを。このMLはたった数日前に開
設したにも関わらずすでに190人の登録があった。ミニコミの力は、時としてマ
スコミの力を凌ぐ。今、登録なさるとダム日記397号(吉野川のことを書き始め
た号)からバックナンバーがもれなく転載されるそうだ。伊賀さん、間違いがあっ
たら指摘しながら転載してくださいね〜(^_^;)。

●神奈川県の相模大堰情報を受け取りたい人は金尾さん(VER00204@niftyserve.
or.jp)へ。相模大堰は最近完成。15日、水門が閉じられた。私はこの日、朝で
かけ、昼に着いて、日没まで一部始終を眺めた。この体験はダム日記とは別の形
で訴える。水門がしまったからと言って闘いは終わりではない、これからだ、と
相模川キャンプインシンポジウムの金尾さんは訴えている。私も、この運動はこ
れからだと思う。裁判もある。

そんなわけで、結局いつも睡眠時間を潰すことでダム日記を続けている。忙しけ
れば忙しい時ほど、実は「次はいつ書けるか分からない」という思いで書く。ひ
とつだけ言えることは、やればやっただけ、望めば望んだけ「何らかの結果」が
出るということです。少し頑張れば10人の人が元気づく。10人は100人を、100人
は1000人を意味します。

まさのあつこ
12日の報告がまたしても伸びた。次回はなんとしても!