TOP 1-100 101 - 200 201 - 300 301 - 400 401 - 500
ダム日記421(建設省の進化)←  1998年 6月 20日  →ダム日記423(バレバレ)

∞∞ダム日記422(金のかかる情報公開)∞∞

6月20日(土)

12日(金)に議員会館で建設省と住民とのやり取りで分かったことのひとつは、
せき上げ(川底に堰がある体積の分、水位が上がること)の「危険を軽減するは
ず」の可動堰のせき上げ計算を、建設省が公開しない、ということ。

15日(月)に私は神奈川の相模大堰のゲートを見た。支柱はすごい太さ。流れを
遮って立ち、思い鉄鋼のゲートを支えるものだから太い。何本も立ある。それは
「危険」とみなさないのか?そういう議論です。

そのやり取り(住民VS建設省)・・・建設省の逃げること逃げること!住民と議
員の追い詰めること、追い詰めること!略式メモです。あしからず。

【可動堰のせき上げ「非公開」はなんのためか】
姫野(吉野川シンポ):可動堰の場合(せき上げは)どうなるのかと四国地方建
設局で聞いたら、計算式を出すと約束した。しかし出さない。出すと言ったもの
のを出さないのは、出したらまずいのかと誰でも思いますよ。
・・略・・・
建設省河川局開発課専門官:(可動堰の支柱によるせき上げは)道路橋と同じだ
と考えている。
徳島県議:暴論だ。
公共事業チェックを実現する議員の会の国会議員:今の堰はせき上げして危ない
から撤去して新しくするという。じゃぁ、新しい堰のせき上げの計算は当然出し
て示せばいい。
山下(第十堰の右岸「佐野塚地区」住民で「撤去不要」論の地区住民全戸代表):
そう!それで1000億払う価値があるかどうかを判断したい。
建設省:水位は1メートル下がる。安全になるので価値がある。
(口々に「価値を判断するのは私達だ!」と徳島住民)
山下:10キロ区間で1メートル下がると言い方は問題でしょ。くさび型で、最後
はゼロメートルだ!
建設省:水位を下げるというのは(・・とゴニョゴニョ煙に巻く説明)
姫野:計算はしてあると四国地建は言っている。これは第十堰を撤去する(せき
上げをなくす)計画じゃない。「新しく作る」(新たなせき上げが起こる)とい
う計画だ。その(メリットがあるという)根拠をしてしてもらいたい。さっき言っ
たような、利水目的を撤回したのは時代に合わせればいいという問題ではない。
計算過程を出してもらいたい。
建設省:今は知らない。(まさの補足:あらかじめ質問は送ってあるにもかかわ
らず)
姫野:作る計画なのに分からないままでは問題ではないか。支柱は5メートルあ
る。川幅がせまくなる。洪水の時にせき上げを作る。
国会議員:川の中に邪魔物を作るんだから影響がないわけがない。素人目に見て
も。
建設省:・・・
姫野:何故出さないのか全くわからない。流下能力が3000トンから1700トンに変
わった時も要望して要望してやっと出た。(第十堰のせき上げの)水位計算も吉
野川シンポが独自計算をしてやっと(建設省の計算が)出た。新しい堰について
も疑問点に応えてもらわんと住民は安心できんですよ。きちんと住民に理解して
もらった方が建設省のためにもいいと思いますよ。そう思われませんか。
建設省:今は私は知らない。
国会議員:「私が」の話ではない。
姫野:四国地建に出すように確約とれるか?
国会議員:読み上げましょうかね。(吉野川シンポが公開を要求している数々の
未公開データの種類を読み上げて)これが出るか出ないかです。
建設省:把握していない。答えを集めて出すようにしたい。アカウンタビリティ
がある。(会場からは嘲笑)
国会議員:急ぐんだから。審議委員会がもう終わるってのに。せき上げは計算さ
れているのに、私個人は知らないでは済まない。
建設省:それ(新しい可動堰によるうせき上げ)は"起こらない"ということで計
画を進めている。
会場一杯:爆笑と嘲笑(どわぁ〜っはっはっは)
国会議員:阪神大震災みたいな災害が起こることもあるでしょう。
建設省:あの時、○○の可動堰は大丈夫だった(と誇らしげに)
姫野:では尼崎の港門が動かなかったのはご存じか?
建設省:それは知らない。
宮崎(ダム・堰をみんなで考える県民の会):たまたま大丈夫だったのを例にあ
げて大丈夫、動かなかったのは知らないと言われても困る。
建設省:事業者に任せている。地方分権の流れ。こうした議論は地元でやってい
ただいた方がいい。
(まさの:隣で議事メモを打っていた某大手環境保護団体のお兄ちゃんが「痴呆
分権」と誤変換をして指をさして見せてくれた。彼はこうした場に初めてきたら
しく、「面白い。これは面白い!」としょっちゅうクスクス笑いながらキーボー
ドを叩いていた。)
山下:じゃ、計算を出すと確定してくれるか?
建設省:それは審議委員会でやっている。現場の対応のことは分からない。
姫野:審議委員会ではこのことは説明していませんよ。
国会議員:審議委員会は通達を出して始めたんだから通達でもなんでも出して、
(計算を)出させたらいいじゃないですか。
建設省:通達行政をやれっていうんですか?
会場一堂:爆笑と嘲笑(どぁ〜っはっはっは)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この問答はまだまだ続くのです。一端ここで切ります。住民は情報を公開させる
ために、いつも・いつも・いつも、こんな不毛な闘いをくり広げるために、往復
5万円もの飛行機代と時間を費やしているのです。早く情報公開法を通せ!政策
過程の情報も公開するように明記せよ!抜け道は許さん!

まさのあつこ