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∞∞ダム日記439(法を守れ)∞∞

7月25日(土)
21日の閣議後の会見で吉野川河口堰について瓦建設大臣が語った内容を入手した。

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質疑
Q:大臣、吉野川の可動堰についてなんですが、方針は決まりましたか。
A:ご承知のとおり、吉野川第十堰についてでございますが、先般、地建局長よ
り経過のご説明を受けましたし、また14回に上る慎重な審議が行なわれたうえ、
審議会の意見を取りまとめられたものをお受け取りをさせていただきました。
 これらの意見は、ご承知のとおり慎重に各委員のご審議が行なわれましたり、
それぞれ公聴会等開かれた経緯も踏まえて出されたものでございまして、私とし
ましては尊重してまいりたいと考えております。また、この一連の中で、環境の
保全と創造に万全の措置を講ずることや、情報公開のもと、関係住民との対話と
調整を図ることなどの配慮事項が出されております。これらを踏まえて、たとえ
ば環境影響評価でございますが、新しい法律に基づきまして手続きを実施する、
そのことが必要だと思っております。これ以外の事項につきましても順次具体化
してまいる、そういう方針で今後対処してまいりたいと考えております。
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これが吉野川河口堰事業審議委員会の「答申」に対する建設省の公式方針だ。

入手したのは、河川局開発課が報道機関に「環境アセスメントの方法書の準備を
できるだけ早く進めたい」と語っていることに気づいたからだ。おかしい。マス
コミはいたずらに急ぎ過ぎている。アセスは早すぎる。吉野川河口堰には基本計
画がないのだ。開発課に電話した。「この発言はそう(本当)なんですか?」と
聞くと、「そうです」という。

まさの「吉野川第十堰は基本計画もできていないのに、なぜ、環境アセスができ
る?どんな事業になるかも分からないのに、環境アセスなんかできないではない
か?それに大臣は、先日、竹村議員が『私達は事業中止を求めるが、万が一』万
が一ですよ!仮定の話で『推進する場合は環境アセスは新法で?』と確認をした
ことに『新法で』と答えたのであって、『アセスをする』という話ではなかった
でしょっ!!」
久しぶりに怒鳴った。昨日の夕方だ。
開発課「いや、それは大臣が会見で言ったんですよ」
と言ってもらったのが、上記のメモだ。

まさの「絶対おかしいです。基本計画もないのに環境アセスだなんて」
開発課「いえ、そうなってます」
まさの「それはおかしいです」
開発課「環境アセスメントは『事業認定』の前にやることになっている。基本計
画は事業認定と同等のものと見なす。だからアセスを先にやるという考え方をし
ます」
まさの「考え方をする?誰の考えですか?」
開発課「河川局開発課です」
まさの「計画を作る際には、新河川法により住民参加しますね」
開発課「はい」
まさの「住民参加で、例えば第十堰の修復だけでいいと変更になったとしますね?
そうしたらアセスはどうなるんですか」
開発課「・・・・」
まさの「もしもし」
開発課「え〜っと仮定の話ですからねぇ。変更になったら、もう一度環境アセス
をしなければなりません。事業内容が新しくなれば、環境アセスはやらなければ
ならない。それはアセス法の方に書いてあります」

どう考えても、おかしい。考えてみると、「基本計画がない」のに事業審議委員
会をやったこともおかしい。「基本計画がない」ことになっているのに事業の内
容が審議されたなんておかしい。「基本計画がない」なら、それを作らなければ
事業審議委員会はできなかったはずだ。なんせ、事業の「変更」「中止」「実施」
のどれかを判断するための事業審議委員会だったのに、じゃ、一体何を審議した
んだ?

・・・と考えて気づく。
建設省が「通達」という「裁量」で設置した「事業審議委員会」の審議のテーブ
ルに挙げていたのは、建設省による単なる「規制事実=裁量」としての「計画」
だったのであり、法的手続きをとられた「基本計画」ではなかった。
まんまと「河口堰を作りたい」建設省の「夢」の計画書に、阿呆な審議委員会が
のせられて「建設省の夢」を審議してしまった図だ。
以前、建設省は「地方自治体がその事業を欲している」という言い方をしていた。

最近、建設官僚は「私達が推進していている」と言うようになった。後退してい
る、というべきか、本心を語るようになったというべきか、いずれにしても嘆か
わしい。

「通達」は昨年度1年で、建設省から403件出た。
官僚は、「裁量」なんていう法の隙間や裏側で一体いくつ罪を重ねていくつもり
なのか。法を隠れみのに使った仕事をいくつ重ねていくのか。

この議論を分かる人が日本に何人いるのか、最近、そういうことが気になる。
3年半前は、隣人に、徳島に「木頭村(きとうそん)」という村をあげてダムに
反対する村があることを知ってもらいたかっただけだった。

「最近は政野さんも大臣に会う人になりましたからねぇ」と開発課長補佐に言わ
れた。
そんなこと、あんたたちにしみじみ言われたくないわいっ!
そんなこと言う暇があったら、吉野川を徳島県知事から守るのを手伝ってくれ。
新河川法は「河川環境の保全」が目的の一つだ。
あなた達が必要とする、あなた達が日頃、守らなければならないと二言目には言
う「法律」の御旗が立ったのだ!法律を守れ!

みんな(仲間)も、川を守りたかったら法律を読め!
しんどいのは分かる。でも読め!

まさのあつこ