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ダム日記444(共有地権者)←  1998年 8月 19日  →ダム日記446(大臣の耳)

∞∞ダム日記445(ヨメの休み)∞∞
【ダム日記を初めて読む方へ】徳島県木頭村のダム反対運動を応援するつもりで
始めた日記ですが、今年度から予算もゼロで「完璧な一時休止状態」になり、私
も一時休線状態で(ほんとうはこれではいけない)、寄り道をしまくっています。


8月19日(水)・・・夏休みの過ぎるのが早いこと

【奥只見ダムの、もったいないお化け】
夏休み宣言をした10日に、「博士山ブナ林を守る会」の菅家博昭さんによる「環
境庁」「通産省」「建設省」への申し入れを取材(^_^;)。「特殊法人 電源開発
(株)による越後三山只見国定公園(福島県・鳥獣保護区)内の発電所開発行為
によるクマタカへの繁殖阻害について」だ。申し入れは「総務庁」「会計検査院」
「大蔵省」「林野庁」「国会」にも宛ててある。関係者/報道者で興味のある人
は、自己負担で(!)、菅家さん(QWF03373@niftyserve.ne.jp)から入手する
ことをお勧めします。

菅家さんの省庁交渉は、見なければ「もったいないお化け」が出ると仲間内で言
われる。「イヌワシ保護一千日の記録」菅家博明著3000円(はる書房:03-3293-
8549)でその一部は味わえる。克明な記録に驚くことうけあいだ。
今年の春、本の紹介の仕事で読んでいたら、3行ほど自分が出てきて凍り付いた。
96年秋、木頭村の助役が自殺したことで怒りとも悲しみとも言えない、脳みそ停
止状態で(ダム問題がなかったら助役は死ななかった)、法務省の人権擁護局に
ダム問題を訴えにいった時のことだ。今だから言えるが、助役の死を思って涙が
出るようになったのは1周忌が近づいた頃だ。事実を受けとめきれなかった。助
役の供養は私の中でまだ終わらない。一生、終わるとは思えない。

【野麦峠で、経済と教育と女性の役割を学ぶ】
縁あり。2年越しの願いが叶い、8月10日深夜から14日まで埼玉大学の経済学の
ゼミ合宿に参加した。担当の島岡教授が難病を患い、今年が最後と脅されて(^_^;
しっかり養生して長生きしてくださいよ、先生)、他の重要なタイミングの仕事
と勉強と天秤にかけた結果、教授と時を共有することが重要と考え、それなりに
大きな選択をして野麦峠に向かった。
ゼミのテキスト「共生の大地」(内橋克人著)から引き出された様々な考え方は
もちろん、教育、女性の役割、日本の近代化、官民の考え方の違いなど、ゼミ参
加者(51名)との雑談で、自分になかった考え方を吸収できた。島岡先生、ひろ
こさん、まりさん、有り難いことでした。豪雨と雷の中の峠越えは良い思ひ出で
す。

【きょうびのヨメの夏休み】
自己主張を通し(相棒の両親と涙を流しながらトコトン話し合い)夫婦別姓を通
していることもあり、私はヨメとしてあまり期待されて(させて)いない。しか
し「盆暮れに顔を見せろ」というリクエストは、相棒が存在していることの感謝
を込め、なるべく応えることにしている。
木頭村のダム一時休止の全国ニュースが流れた時に「あっちゃん、やったな!」
と一番に電話をしてきたのは相棒の母だ。しかしこの春、吉野川のことを言うと
「まだやるんか?」とがっくりされてしまった。素直な母なんである。家族にとっ
て何の得にもならないことで、実家に帰れる時間をつぶしてあっちゃこっちゃに
足を運ぶヨメを恨めしいに違いない。そんなわけで、この夏は山からまっすぐ相
棒の実家に行った。が、付近のダム計画予定地と産廃の不法処理現場にフラリと
寄ったりして、やや後ろめたい気分で夏休みが終わった(16日)。

家庭と仕事と活動と勉強の林立の中で、親を傷付けずにどう休暇を自分のモノに
できるかという課題は、これからずっと付きまとう。家族を大切にしながら、自
分にとって必要な時間の過ごし方をするって、諦めと欲望のタグマッチなのだ。

まさのあつこ