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ダム日記450(ヘロヘロ)←  1998年 9月 19日  →ダム日記(451の訂正)

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9月19日(土)
【寝てましたが、起きました】
徳島県の木頭村は当分安泰、吉野川の運動は順調・・・と思ってホームベースに
戻らず外野で昼寝をしていたら、まず、木頭村で一時休止になっている細川内ダ
ムに関しては...

【「ダムが欲しい」と「水が足りない」の久々の合唱】
阿波の商工会議所(全然、木頭村を源流とする那賀川と関係ないんですけど)と
那賀川工業用水利水協議会らが、「一時休止中」の細川内ダムをわざわざ建設大
臣に推進陳情。それに合わせるかのように、建設省と徳島県が、那賀川で「渇水
対策本部」を設置して取水制限を発表。農業用水を9万トンから7万トンに、工
業用水を3.44トンから2.74トンに取水制限。

つまり商工関係の人が、「ダムが欲しい」という声を挙げ、県と建設省が「水が
足りない」と宣言をする。おめでたいマスコミが考えもせず、批判的精神も持た
ず、両方を並べて書く。「ダムが必要」というサブリミナル効果の演出をさせら
れていることに気づいていない。あるいは気にしない。
久々の風景に出会った感じだった。3年前くらいは、そういう学芸会の「お遊技」
みたいな報道ばかり細川内ダム関係では目についたが、まだやっているとは。。。
情けない。

【ちっとは考えろ】
●那賀川下流では農業用水にいくら水を使っているのか、実は明らかになってい
ない。これは以前、愛知選出の草川昭三代議士が出した質問主意書で明らかになっ
ている。したがって、「取水」が9万トンから7万トンに取水が減った所で、
「利用」にどれだけの不足があるのかは、県や建設省は把握していない。田植え
の時期は終わっている。9万トンから7万トンに「取水」は減っても「利用」に
不都合は起きていないことは推測できる。推測は裏付けられなければならない。
●それならば、県の仕事は、それを正確に把握することであって、「取水制限」
の看板を立てることではない。看板を立てても何も変わらんことが分からんのか。

●農業用水がどれだけ余っているのか、正確に把握したら、余剰分を工業用水の
取水量に追加できる。単純に農業用水から融通して工業用水で制限される0.7ト
ンに回せば、誰も困らない。ダムもいらない。

そうか...、企業に対しても、水利用量の情報公開を求める仕組みを作り、デー
タベース化すれば、どこの企業が無駄な水を使い、自然を破壊するダムを促進さ
せるか、私達は知ることができるのだ。その代わり、一生懸命な会社は評価され、
社会から歓迎される。情報公開による企業の自然淘汰が起きる。

そんな「ダムバスター法案骨子」を作ってみよう。代議士は「そんな法案はつぶ
される」と言うかもしれないがやってみよう。失うものはない。一緒にやる人い
ませんか?
建設省の仕事が、企業の水を確保することから、無駄のない水利用を監督する仕
事へ転換していけば、健全な社会に向かう。

それにしても、徳島県の役人さん、「仮説を立て、情報を集め、事実を把握し、
対策を立てる」という基本の「基」も守れないでどうする!

・・・最初の一週間、佐藤謙一郎代議士に「まぁまぁまぁ、怒らない怒らない」
「抑えて抑えて」とか「いきなり掴み掛かっていかないように」とか「ドアをバ
タン!と叩き付けてでて来なかっただろうね?」とか、官僚さんたちや族議員と
の付き合い方について、冗談半分に牽制されつつ仕事をしていた私でした。

【おまけ:農業用水の転用。河川法改正の時に】
農業用水は季節によって変動するので(田植え時は沢山いるし、農閑期に水はい
らない)、融通の利く水利用者だ。
96年末から97年に改正河川法案が水面下で議論されている時、建設省案にですら、
実は、最初は農業用水からの転用がスムーズにできるような仕組みが容易されて
いた。建設族が負けて、農水族が勝って、水を融通する仕組みの条項が削除され
た。
この部分、私は建設省の努力を評価している。合理性を追及したから。

そこへ行くと、農水省は質(たち)が悪い。一度つかんだものは放さない、とで
も言うように、慣行水利権(昔設定された農業用水で最優先される)を手放さず、
「減反」して水の利用が減っているのに何故か、「慣行水利権」を確保したまま、
新しい利水事業を行なって「水利権」を増やそうとする。農水省を変えなければ、
日本は変わらない。

まさのあつこ