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11月3日(火)
10月31日と11日1日、「揚水発電問題全国ネットワーク」の現地視察および集会
&シンポジウムに参加するため新潟へ行った。関係者は「揚水発電」の問題が一
般の人にほとんど知られていないことを危惧し、目一杯「助け」を叫んでいた。

勉強に行ってよく分かった。「揚水発電」というのは「原子力発電所と二つのダ
ム」のセットであるが、一般には原子力発電所の夜間の余剰電力を利用して下ダ
ムから上ダムに水を汲み上げ、昼の電力需要ピークに上ダムから下ダムへ水を落
として発電をする、電力を有効利用する、と知らされている。

ところが実際は、原発で夜間に余る「電力を捨てるため」にある発電所ならぬ捨
電所だとグループKIKI という団体の人が語っていた。
今回は奥清津発電所(通称オッキー)を見学したが、見学施設の中で、水を汲み
上げるための電力と汲み上げた水による発電量をグラフで見ると、両者は目分量
でほぼ同じだった。差し引きして発電量がほとんどゼロであるならば、「オッキー
」は発電所ではなく単なる「バッテリー」だ。ところがその過程で電力ロスがか
なり出る(その数字は揚水発電所により30%とも45%とも言われる)ため、やっ
ぱり「捨電所」だ。

24時間運転するしかない原発を作れば作るほど、そこから出る電気を「捨てる」
ために揚水発電所を作る。そのために、山や人家を水没させ、川を壊し、イヌワ
シ、クマタカの営巣地を荒らす。都会の人は「知りません」ではすまされない。

それなら原発もやめ、揚水発電もやめ、「電力ロスがでないように電力を使う場
所でのコジェネ(発電をして熱も同時に利用する方式など)を進めるべきだ。地
域での自給を目指すべきだ」と講演者達は口々に語った。
技術はそこまで来ている。あとはやる気だ。
電力会社でなくても企業が電気を作れる仕組みもできた。
国の政策として、より効率のいい発電送電を進める税制などをきっちりと考えて
いけばいい。気の遠くなる作業だけどゆっくりでいいのだ。気の遠くなる作業ほ
ど、ゆっくりでいい。皆がついて来れるように(国民が参加できるように)。皆
がついてくれば(国民が参加すれば)国は一気に変わる。急がば回れ、なのだ。

民主党内ではグリーンエネルギーについて市民団体を招いて一度勉強会もした。
「グリーンエネルギー政策を担当します!」という代議士はいまだ登場していな
い。誰かおらんか、誰かおらんか。心の中で本当は焦る。自民党でも官僚でも企
業でもいい。根本から日本のエネルギー政策を覆すグリーンエネルギー革命に命
をかける人はいないか?誰か一人でも命をかければ10人がついてくる。10人がつ
いてくれば、100人がついてくる(ね?伊賀さん)。命をかける価値のある時代
じゃないか?命をかけなければ変わらない時代じゃないか?
まずは心から念じてみる。

まさのあつこ

P.S. 10月31日11月1日に新潟であった「揚水発電問題全国ネットワーク」の全国
集会に関するお問い合わせは、新潟集会実行委員会代表の三橋まさ子さん(昼02
5-266-9623 夜0256-88-2290 FAX025-231-1358)へ。とても素敵な人だった。資
料代は1000円でした。

P.S. II 余談だが、4月にデンマークへ行った時、飛行機で乗り合わせたデンマー
ク人に「取材旅行」だと言ったら、「デンマークなら絶対に風力発電のことも取
材しろ。しなきゃだめだ。しといた方がいい!私達は皆これはいいことだと思っ
ている。国際的にも話題になっているのだ」と強力に勧められた。自分の国が環
境にいい政策(クリーンエネルギー)を始めると、国民はそれを誇りに思い、自
慢に思い、宣伝にすら「参加したくなる」のだ。
さらに余談。その4月の取材旅行(クリーンエネルギーは取材できなかった)は
「地球のーと」(10月28日創刊全国有名書店にあり朝日新聞10月31日版に全面広
告が出たのでタマゲタ)という雑誌に出てます。吉野川やトトロの記事も書いた。