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12月9日(水)・・・干潟へ行ったらそこは海だった、の続き

【片仮名ヲナントカシテ】
「埋め立て」って誰がどうやったらできるか知ってます?
「公有水面埋立法」という法律があって、それに基づいてやることが「埋め立て
る」ことです。大正10年にできた法律で、時々改正されてきたけど、いまだに大
半が片仮名で書かれていて、めちゃ読みにくい。
「片仮名の法律はX年までにすべて平仮名に直す」とか、法律つくればいいんだ
けど。一行で済むし(^^)、と同僚と話したりする。じゃないと読みにくくて仕方
ない。

【モット早ク求ムベシ】
その公有水面埋立法によれば、「埋め立て」とは、川とか海とか湖とか沼その他
で「公共ノ用ニ供スル水流又ハ水面ニシテ国ノ所有ニ属するモノヲ謂ヒ」とある
(ネ、読ムノ疲レルデショ?)。つまり国の所属であって公の水面を埋め立てる
ことだ。
埋め立てするものは免許の申請が必要で、市町村議会で議決するとか、ダ〜ッと
手続きがあって、やっと第四十七条で、主務大臣が環境庁長官の意見を「求ムベ
シ」とある。全ての手続きが済んだ所で、やっと環境庁のおでましだ。その意見
を受けて主務大臣が埋立を許可するのだ。最後の最後、「環境に影響があるから
といって文句を言えるワ〜ケがない。カンラ、カンラ」というのがこれまでの
「開発」と「環境庁長官の意見」の常だった。

【思ッタヨリモ早ク】
こういういわゆる「手続き法」とか言うものには、その手続きの順序が、ほとん
どちゃんちゃらおかしい順序で仕組まれて、環境保全に役立たないものが目立つ。
全部丹念に変えねば・・・なんて思う矢先、環境庁が突如、名古屋市のゴミ埋立
計画地である藤前干潟に関しては、「代替案を検討せよ」と確固たる意志表示を
した!(12月8日の朝日新聞や東京新聞にもデッカク出てたヨ。見てね)

【ナイス牽制球】
環境アセスメントで「環境への影響は明らか」と出たのに、名古屋市は計画はそ
のままで「人工干潟」を作るという策でお茶を濁そうとしていた。環境保護団体
や住民団体からさんざん非難され、国際社会からは「え?うっそ〜。環境アセス
メントで『影響が出る』って答えがでたんでしょ?なんでなんで?なんでそれで
計画を進めるの?日本の環境アセスメントって何?」というメッセージが送られ
続けてきた。
にも関わらず、上記の「公有水面埋立法」の手続きすら全然終わらない内に、
(新聞によれば)名古屋はそれを規制事実化しようとしていたらしいのを環境庁
が察知して牽制した形だ。ナイス牽制球(スバ〜ン)!ひゅっひゅ〜(口笛)。

【57億円トイウ海面】
それはさておき、名古屋市がゴミで埋め立てようとしている藤前干潟は、実は、
公有水面埋立法に基づいて手続きが進められているが、致命的におかしな所があ
る。実は、名古屋市はこの干潟を所有しているのだ。57億円を出して買ったのだ。

「干潟へ行ったらそこは海だった」ことにこの問題の本質が存在するみたいなこ
とを、このシリーズの最初に言ったのはそういう意味だ。
「なんでこの海面が57億円?」と私はビックラコイタ。結果的に名古屋市が埋め
立てをやめて、日本最大の渡り鳥飛来地を守るのなら57億円は安いかも、という
優しい市民もいる。そうかもしれないが、事実関係は明らかな方がいい。

なんせ、名古屋市当局の人は、干潟は1年の内で数十時間しか頭を出さないのだ
から鳥への影響は少ない(本当は大きい)と強調していた。だったら何故、57億
円もの税金を費やしたか?公有水面として放棄するものに57億円の巨額投資は適
正か?ちなみに、57億円を受け取った私企業は、名古屋市港管理組合が埠頭計画
を発表してから2年して干潟を買った。

つまり、藤前干潟に埠頭計画ができる→私企業が干潟を買う→ゴミ埋立計画がで
きる→名古屋市が57億円で買う。金の臭いがするミステリーなのである。

まさのあつこ
(もうちょっと続く...かも)