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12月27日(日)
4カ月の議員秘書生活でもっとものんびりして再現可能だった1日(12月25日)
の続き。

12月25日9時50分くらい
●民主党の藤前干潟問題プロジェクトチーム(PT)の99年初会合の日程調整のた
め電話を数本かけて設定。会議室予約。座長(PT)の秘書の責任は結構(事務的
に)重い。PT開催の度に複数のキーとなる議員のスケジュールを機関銃のように
「ダダダダダ〜ッ」と攻撃的に電話をかけて把握し、「ここしかない!」という
1,2時間を確保できるとなると「とりゃ〜!」と気合いを入れ、グサグサっと
釘を打っていくようにまたもう一回り電話をかけまくって秘書さんに日程を押さ
えてもらう。
他の議員部屋に電話をかける、という動作も、最初の頃はドキドキしてひとつの
会合をセットするにも他のことをやりながら、折り返し電話を待ったり、半日か
かっていたような気がするが、最近はすっかりなれて「あ”〜だめだ」「う”〜
どうしよ」と発散しながら短時間でできるようになった。他の大先輩秘書さん達
に「お疲れさま!」「いつも大変ですね」と声をかけてもらえるようになったの
もウレシイ。思わず「そ〜なんですよ!(^。^)ノ」と呼応してしまう。「とんで
もございません。ホホホ(^。^)」と言えるようになりたいもんだ。

NGOやマスコミや、同一問題に取り組む他の議員連盟との情報交換(それをボス
に逐一報告すること)は不可欠。しかし優先順序としてはPTがまとまって動ける
ように環境を整える事、次に情報提供となってしまう。有り難いのは、こちらが
忙しさにかまけて情報提供をさぼっていても、NGOや記者さんが情報をくれたり、
取りに来てくれたりすること。「基本的に秘密はないから何でも言ってもいい」
とボスは言うが、情報は時には「怖い」威力を持つので、ヘマをしないように秘
書としてはコワゴワだ。年明けまでPTが開かれない今、それに関する議員の独自
の活動経過をPTの主メンバーに報告することも重要になっている。チームワーク
は大事。縦にも横にも内にも外にも神経を使いまくるが仕方がない。そのように
ボスに教育された。最初はそれができなくてずいぶん怒られた。反論したり口答
えもしたが、徹底的に「教育」と「反論」というコミュニケーションを繰り返し
た甲斐あって、最近、ちょうどいい所におさまっている。

●10時。約束通り、某市民団体スタッフがODA問題を私に教授しに来てくれる。
ボスのいぬ間に勉強だ。先日、某海外メディアに、公共事業に加えODAについて
も議員にインタビューしたいと言われた。ODAについて議員は詳しくないと言っ
た上で取材してもらったらODAには全然触れずに終わった。ODAの本質的問題をフォ
ローしているメディアもNGOも国会議員も日本には少ない。自分の議員がいつODA
問題に遭遇するとも限らない。その日に備えて、とりあえず基礎を勉強しておく
ことに決めた。ちょうど12月24日に電話で向こう(NGO)から働きかけがあった
からだが。
日本輸出入銀行の情報公開度がとても低そうであるという印象を持った。海外NG
Oの地道な対日本政府戦略も理解できた。構想はとてもいい。しかし日本の市民
や立法府にカウンターパートを見つけるのは大変な課題だ。これもまた今の所、
政治家にとって票にならない課題だ。自分のボスになんでもかんでも抱え込ませ
るわけにいかないが他の議員に振るにせよ、必要になった時にすぐに振れるよう
にするためにも中継ぎとして話の筋が話せるようにしておかねば。備えがないと
憂いばかり。人の出入りや電話で邪魔されながら1時間勉強した。それにしても
外国系(?)のNGO資料の難しいこと。もう少しなんとかならないか?議員だけ
じゃなく一般人にも問題を広く知らせたいのであれば・・・。

●内示された予算を各省庁が持ってきたり、年末の挨拶に来たり、人の出入りが
激しい。「予算」の資料をパラパラ見ながら思うこと。8月末に概算要求され12
月に内示されるまでの議論があまりに少なすぎる。何に予算をつけるかつけない
かという議論を国会議員がもっとやらねばおかしい。与党が数で押すなら、野党
は論を尽さねばならない。環境庁の予算なんか一部の例外を除けば、ほとんど野
放し。公共事業を拡大させ、それを環境庁が喜んでいるのは腹が立つ。天下り機
関を作ろうとして喜んでいるのも腹が立つ。他に予算を費やすべき所があるだろ
う?税制改革などと言って二酸化炭素の排出が少ない車の税率を下げてメーカー
と一部の消費者を喜ばせる前に、廃車コストをメーカーに持たせる仕組みを考え
ることを命じるなど、豊島(車を破砕したゴミで埋まった)の教訓を生かした政
策を行政に実行させていくのでなければ、与党にしても野党にしても立法府をな
す意味がない。確かに環境庁は情けない状態だが、立法府はその前からやるべき
仕事をやっていないのだ。動きが遅すぎる。腰を落ち着けて仕事をしなさすぎる。
そして行政は親(政治家)に甘やかされた子どもだ。全部まとめて、それが日本
国民だ。

21日が内示で、22、23、24日あたりが復活折衝と言われても、「野党は幸か不幸
かあまり関係ないんだよね」と先輩に言われる。確かに、「予算」に関して、野
党は関わりが浅すぎる。与党が悪いのか?野党(少数)を選んだ国民の声を考え
ていないからか?8月末から12月にかけて、そばで見ていると野党はあたかも「
予算」に関わる機会も力も少ないかのようだった。しかし機会や力を作るのは自
分達ではないのか?野党同志のあらゆるレベルや分野での協議もなさすぎる。こ
れも不思議。なぜだ?合計した数が多いだけで、すべて与党が決めていく状況は
解せない。野党の方が多いはずの参議院を巡り、本来、衆参野党同志、テーマ別
の協議を行なって戦略的に動けないことはないはず。命がけのテーマを持つ議員
が一人現われ、他を立てながら全野党をまとめることのできるカリスマ的存在が
現われないか、問題はそういう単純なところかもしれない。カリスマ的存在が無
理なら、同テーマで個々の野党議員が団結して戦略を立てるって考えられないこ
となのだろうか?

●11時。某議員秘書に電話。某市民団体に某重要資料を送ったかを尋ねる。まだ
と言うので送る準備。その資料自体、私自身が消化していない。じっくり読み始
める。優先順序を考えると、ボスにはこのタイミングではまだ渡さなくていい。
1ページ目だけ渡すことにして経過報告をボス用にメモる。

●昼。議員会館に来て4回目の、ゆっくりでまともな昼食を取ることにした。も
うすぐ永田町を去ることが新聞でも報道されたA議員の秘書を誘ってみるが、昼
御飯どころではないらしい忙しさだったので、他の人を誘って、地下でカキフラ
イ定食を食べた。

(つづく)まさのあつこ