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∞∞ダム日記475(無駄かも)∞∞

12月27日(その2)
長くなってこれ以上読む人もいないだろうが、永田町にいる議員秘書A(私)が
1日中何を考えて過ごしているか一度くらい切り取っておきたい(いつもは書き
きれないスピードで事が起こる・対処するので不可能)ので、極めて利己的で申
し訳ないけど「ひょっとしたら何かの参考になるかも」という思い込みで書かせ
てください。興味のない人はどうか捨ててください。エネルギーを無駄にしてご
めんなさい。

●12月25日1時。某市民来る。来た目的がよく分からない。挨拶に来たという。
挨拶で終わると思えば、Aという話題、B、C、グルリと回って、佐藤議員に期待
しているとヨイショするが、何についてどうして欲しいかまったく見えない。
午後一で、先日国会会期末日に提出した質問主意書を議案課に取りに行き、郵便
局へも行こうと思っていたのに行きそびれる。予定が狂って少しイライラする。
今回出した質問主意書も「残留農薬」2-4Dなどに関するものだ。同じテーマで
2度目。9月に1回、12月に1回。ボスの得意分野ではない。質問主意書を出しな
がらジリジリと勉強している。そうしながら厚生省のやり方と今後の取り組み方
を見極めようとしている。HIV、ゴミ処理、農薬。−−人の命と厚生省。閣議決
定を終えての回答は1999年1月14日。

●先輩秘書到着。郵便を持ってきてくれる。届いた資料に目を通す。中に11月に
議員が視察に行った福井県の中池見湿地の運動団体からの資料があった。数多く
代議士が視察に行った中で、この問題だけフォローが遅れている。早くしなけれ
ば手遅れになる。地元の人にとっての身近で豊かな里山が大阪ガスのLNG基地で
つぶされる。「環境保全エリア」と称する場所に希少植物を移植をしているが、
「破壊」にしかなっていない。ほとんど冗談のような泥のプールだった。トラス
ト運動もやっているが、大阪ガスは沖縄の「象の檻」の逆(?)ようにトラスト
地を囲んでそれ以外の所で工事を進めるつもりかもしれない。企業もまた「経済
成長」の中で甘やかされた存在でしかない。自分に厳しい企業は存在しないのか。

企業を誘致する自治体の責任は重大。問題が起きてから国会議員に訴える前に、
住民は常に自分の一番身近な行政区域の議会を監視しなければ。しかし自分自身
を見ても、鎌倉市議会をつぶさに監視することなんて今や不可能に近い。自分に
できないことを人にやれと私は言うのか?どうやって誰もが自分の住むまちを十
分に監視できるだろう?開発と自治体。28日は中池見の資料をもう一度あたり、
関係省庁からも情報収集することを再出発点にしてボスにレポートしよう。

●神奈川の某住民から電話。開発問題。代議士に話を聞いてもらいたいと資料を
前に送ってくれていた。年明けにもう一度ボスにプッシュか。メモ作成。

●徹底的に理解しておかなければならない課題と向き合う。いよいよ廃掃法を徹
底的に勉強しなければ、議員をサポートできない。これまで「環境六法」を片手
に独学でふんばってきたが断念。厚生省に頼んでレクチャーしてもらうことにし
た。一瞬考え、勢いに任せて日本輸出入銀行の概要、融資事業、財源について教
えてください、とこれは大蔵省に頼んだ。年明けに勉強開始だ。他にもいくつか
の法律を徹底的に理解しておかなければならない。時間が欲しい。ODA問題をやっ
ていそうな議員事務所に電話をかけてふれそうかどうか感触をつかむ。

●動物愛護の人が来た。10月だったか、東京都の政策に関するものを訴えに来た
ので「都議さんに話をしましたか?まだ?」と追い返したことがある。「では都
議を紹介して」と食い下がったので数日あけて紹介したら「とてもよく対応して
くれた」とお礼を言いにみえた。今度もまた動物愛護問題。テキは国の某機関だ
という。目に涙をためている。自力での運動のノウハウを伝授。自分達でできる
ことをやったらまた来るという。

●ゴミ捨てに行く。大量のゴミが出ている。他の事務所は、それなりに大掃除を
しているようだ。触発され、机の上に折り重なって未消化の資料を整理・分類し
ていると、記者が様子を見にくる。動いている事態に関し互いに情報交換をし、
「う〜む。そうか」とボスのためにメモる。

●ふと気になって通産省のPRTR(有害化学物質移動排出登録制度)の予算をチェッ
ク。法律が通ればつく予算・・・。情報をいただき、必要な人々にシェアする。

●資料を整理しながら、年内(28日まで)にやり残し、年明けにすぐやらねばな
らないことリストを書き出すと14番まであった。

●夕方6時半。週末前にボスに渡しておいた方が安心な資料を持って、横浜事務
所へ(ちなみに私はめったに横浜事務所に行かない)。ジャーナリスト横田一氏
が書いた「ダイオキシン汚染地帯 所沢からの報告」(緑風出版98年12月出版16
00円)を電車中で読み耽っていたら、乗り過ごしてしまい、一駅引き返した。現
状の徹底取材を元に解決策まで提示してある。ダイオキシン汚染のなんたるかを
理解したい人は必読だ(私もジャーナリストを目指し続けるのであれば、こんな
取材、こんな解決策の提示ができるジャーナリストへ成長したかった、と思う)。
ボスにも必ず読んでもらおう。7時45分。12月25日の仕事終わり!

まさのあつこ

P.S. 1日最低一回は無力感にとらわれる。げっそりする。うんざりする。自分
の素人加減が嫌で穴があったら入りたくなる。善意や情で動く世界ではない。で
も精一杯やっていれば何かが起こる。走り回ることで見えてくることがある。そ
う信じて犬のように走る。救いは、ボスが最近とても楽しそうに仕事をすること。
ボスの笑顔に救われる秘書であった。