TOP 1-100 101 - 200 201 - 300 301 - 400 401 - 500
ダム日記476(江戸)←  1998年 12月 31日  →ダム日記478(執念と愛)

∞∞ダム日記477(意志と道)∞∞

12月31日(木)
今年もさまざまなメールにレスできませんでしたがお許しください。いただいた
メールは皆読んでいます。どうも有難うございました。

1年の締めくくり。「今久しぶりにダム日記を読んでました」と木頭村長からお
電話をいただきました。「第十堰のこと書いておられますね」「そうなんです。
だんだん木頭村のことを書く率が減っています。木頭村がダム日記を必要な時は
過ぎましたから(^^)。寂しいの半分、心底嬉しいです」

おからケーキの会社「きとうむら」が募集した一口5万円の社債を買ってくださっ
た方は日本全国におられ、目標の2千万円を大きく突破し、集計できただけで3,3
35万円集まったそうです。藤田恵村長自身が東京新聞で毎週土曜日に連載を続け
ている「本音のコラム」を読んだり、北海道新聞など複数の地方新聞で紹介され
たりした結果です。
(ダム日記を見て社債を買ってくれた人もいらしたそうで、私自身は買っていな
いのになんだか申し訳ない。大感謝。)

【There is a will】
藤田村長を見ていると、When there is a will, there is a way. (意志のある
所、道はある)という言葉を思い出します。10月くらいに村長にお会いした時、
きとうむらの経営がパッとしない村長は、とても辛そうでした。社債の募集を始
めた頃です。
「帰りの飛行機が落ちたら楽になるなぁ」なんてことを冗談めかして言っておら
れました。私は思わず、「村長、辛かったら逃げちゃってください。私は村長に
幸せになってもらいたいです。村長は幸せになるべき人です」と言ってしまいま
した。

事実、村長は人間が社会のためにできる一人分の仕事をもう十分にやったと思っ
ています。小さな村を背負って国にたてつき、ダム事業を跳ね返した、日本のダ
ム事業の歴史を変えた人だと。一人の人間としてもう充分だと。
ただしこれまでは、「村長があるのは村民があるからだ」という大切な基本スタ
ンスを村長が忘れてしまわないように(というのも村長をチヤホヤする人が回り
に現われるだろうと老婆心に思っていたので)、村長に対する正当な評価を本人
に対して言ったことはありませんでした。ダム日記で書いたこともありませんで
した。読者に村長をヒーロー視してもらいたくなかったからです。偉いのは村長
を村長たらしめている村民です。村民がなくては村長はない。皆も各地の自分の
自治体で、自分達の村長なり町長なり市長なりを選べるはず。心の中でそんなこ
とを念じていました。

藤田村長は日本のダム事業の歴史を変えた人ですから、幸せになるべき人。

唐突ですが、それが今年1年の私の総括です。
そして誰の人生でも、「意志のある所、道はある」。
皆、一人ひとり自分の頭でしっかり考えながら、信じる所を実践していきましょ
う。市民も国会議員も行政も司法も、長く続いたチョンマゲの時代のじゅばくか
ら解け始めたばかり。焦ることはあってもニコニコのんびり一歩一歩歩いていき
ましょう。来年もどうぞよろしくお願いします。よいお年を。

まさのあつこ

P.S.社債、おからケーキのご注文お問い合わせは
(株)きとうむら TEL:08846-8-2212  FAX:08846-8-2277