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ダム日記481(森?)←  1999年 1月 18日  →号外 来て!吉野川シンポ

∞∞ダム日記482(利権と議員)∞∞

1月17日(日)
ダム日記474号にこんなことを書いた。
『 廃車コストをメーカーに持たせる仕組みを考えることを命じるなど、豊島
(車を破砕したゴミで埋まった)の教訓を生かした政策を行政に実行させていく
のでなければ、与党にしても野党にしても立法府をなす意味がない。確かに環境
庁は情けない状態だが、立法府はその前からやるべき仕事をやっていないのだ。
動きが遅すぎる。腰を落ち着けて仕事をしなさすぎる。そして行政は親(政治家)
に甘やかされた子どもだ。全部まとめて、それが日本国民だ。』

【そして森さんの質問パート4】
Q:このように利権に反するような提案は議員はやりたがらないのでしょうね。
このような提案をする市民団体もないのでしょうか。あったとして、議員はそれ
にどのようにたいしょしているのでしょうか。

「利権に反するような提案は」やりたがらないようですねぇ。議員会館で仕事を
するようになる前、政治おんちの私は「利権」という言葉の意味すらよく分かっ
ていませんでした。しかし4カ月もいると、どういうことなのか分かってきます。
う〜、吐きそう。真剣に考えると。

4カ月観察した限りで言えば、議員は2種類に分類できます。
 1.企業その他それに類するものの利益を守る議員
 2.企業その他それに類するものの利益を守る議員にモノを言わない議員
情けないでしょう?
「企業その他それに類するもの」とは「政治家が選挙に勝つための金と票を政治
家にもたらす人達」ことを意味します。すなわちこれが「利権」だと今では理解
しています。また、それをエサに逆に「企業が欲しいものを手に入れること」も
企業側から見た利権ですよね、多分。しかし、「企業その他それに類するもの」
の中に企業の他にどのようなものがあるか、私自身はまだ把握できていません。

2.はさらに細かく分かれます。
 2-1.大なり小なり1に近い議員か1の議員に頭が上がらない議員
 2-2.どうせ変わらない、と諦めている議員
 2-3.モノを言いたいのだろうが、波風を立てる勇気や、突き詰めてモノを考
える習慣がないため正常な言論活動ができない議員
 2-4.無駄な言論で時間を浪費するより、できることを淡々とやる議員
その他にも色々いると思いますが、だいたいこんな感じかなぁ。

ちなみに残念ながら、1の対抗手段として、市民献金や票をあてにできる議員は、
いまだにいないように思います。例外もあると思いますが。見聞によれば、やる
べき国政に専念する代わりに、「地元を丹念に回る」というような(そういうの
をドブ板というらしいです)変てこな活動をしないと、次の選挙で落選してしま
う議員はざらにいるようです。

ちなみに私のボスは、幸いなことに(と言い切っていいのだと思う)、利権に縁
がないらしく、次の選挙で落ちるカテゴリーに入っているらしい。秘書としては、
上記の1の対抗手段を構築する努力をすべきなのか、それともそんなことに構わ
ず、「今」必要とされる議員活動のサポートに刹那的に徹し、その結果やっぱり
落選したら「選挙民の方々に理解されなくて残念でしたねぇ」とボスを慰めるに
とどめるべきか、多少悩みます。実際、ボスの国政レベルの活動を選挙民に知っ
てもらう手段も下地も乏しい。かといって特別に宣伝活動に時間を割けば、本来
の議員活動のサポート時間が減ることを意味し、本末転倒になる。

悩ましい。秘書としてという以前に、真面目な議員が落選する構造は、社会とし
てなんとかしなければならないと思う。前は「良い議員は放っておいても認めら
れる」なんて思っていたが、そんな麗しい話は、現段階では幻のようだ。
・・・ちょっと質問から逸れました。

森さんの質問では、「このような提案をする市民団体もないのでしょうか。あっ
たとして、議員はそれにどのようにたいしょしているのでしょうか。」とのこと
ですが、例に挙げた「廃車コストをメーカーに持たせる仕組み」などは、一般的
にはドイツが持っている「循環経済法」として知られており、日本も同様のもの
を目指すべきだ、というのは、まともな現状把握ができている人なら全員が(議
員も含めて)思っていることです。でもあえてそこだけをポンと提起しにきた市
民団体は、ウチの議員に対しては少なくとも過去4ケ月はいませんでした。皆の
共通認識としてあるのは日々実感しています。
私は環境政策などの担当をしていますから、そこだけに限って言えば、さまざま
な環境保護団体が、自分達の取り組むテーマに応じて、「現状は○○である。だ
から○○してくれ」という形で、議員事務所や党の政策調査審議会の環境担当に
持ってこられます。
毎度のことですが、長くなってしまったので、この辺の「議員はそれにどのよう
にたいしょしているのでしょうか」という話は、市民運動をやっていらっしゃる
方にとってはとても重要なことですから、次で説明できればと思います。

まさのあつこ
P.S.そうそう。森さんへの私の答えはほんの4ケ月かそこらの乏しい経験と観察
によるものだってことを忘れずに読んでくださいね。