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∞∞ダム日記487(失敗は成功の)∞∞

2月11日(木)
唐突ですが、森さんの質問パート4の残り後半部分への回答が延び延びになって
いたので・・。
Q:このような提案をする市民団体もないのでしょうか。あったとして、議員は
それにどのようにたいしょしているのでしょうか。

【議員はどのように市民からの提案に対処するか?】
10の団体があれば10の対処法あり。これに「秘書」と「議員」の組み合わせが加
わり、ほとんど「偶然と運命の賜物」かもしれない。市民と議員を秘書として無
数につないでいますが、今日はちょっと変わったやり方でやってみてまだ成功に
至っていない例を告白します。

【変化球 失敗は成功の素】
あるテーマを持つNGOがウチの事務所へ来た。ボスの得意課題ではない。取り組
み課題山積。新たなテーマを渡しても消化不良になる。他の議員へ振るにしても
どれくらい真剣に取り上げてくれるか分からない。そこで、この件に関しては2
つの対処法を実行した。
1.自分が勉強しておいて、時間の隙間にボスに情報をインプットする。ボスが
取り組む気になったらモウケモノ。2.ただちに取り組んでもらえそうな議員の
事務所をそのNGOに教え、資料を持っていかせる。二刀流の構え。
1.は官僚にレクチャーをお願いして、外部の人、それも、その課題を持ってき
たNGO以外にも協力者を募ってネットワークを一歩広げる。その人に情報発信も
お願いする。他の議員の秘書も誘った。2はNGOのやる気と能力次第。資料を受
け取った議員事務所の対応次第ということになる。

・・・その結果、事態は予想もしなかった方向へ展開した。
資料を持っていかせた先のある議員事務所の政策秘書が極めて積極的かつ協力的
で、「戦略をたてよう!まず秘書で集まりません?」と言ってきた。「いいです
ね」私は答えた。「○○党の○○さんのとこの秘書にも声をかけよう」「じゃ、
私は◇◇党の◇◇さんの秘書さんを知っているから声をかける」と、あっと言う
間に、この問題に関心を寄せる超党派秘書ネットワークができた。少数派だが、
市民の永田町フットワークを助ける秘書が、私も含めて確実に増えていると思う。

超党派の秘書が超党派議員を動かす。新しい試みに手がかかった。やった!と思っ
た。ボスの人脈に頼らず、党の枠を越えた活動ができると思ってワクワクした。
が、調べてみると、この取り組みにはとりあえずのデッドラインがあることが分
かり、一定期限で永田町の中だけで一気にケリをつけようという流れになった。
作戦会議の途中で中座した私は後で了承するしかなかった。「う〜む、気にくわ
ん」とこぼした。が、完璧や理想を追いかけてばかりいては進むチャンスを失う。
「時間がないから今回はそれで行きましょう。」流れに任せた。

・・結果として、期待通りにいかなかった。議員とのコミュニケーションが間に
合わなかった秘書仲間が多かった。試みの進展をボスに伝えた。思い通りに行か
なかったことも報告した。「『成功の素の失敗』だったと思っています!」と私
は締めくくった。ボスは静かに「今回のことは『失敗』なんですかねぇ?」と答
えを求めるともなく聞いた。・・・とりあえず「めげずに頑張れ」という意味に
とった。そうだ。事態は永遠に継続するのだ。

森さん、具体的な話を除いての話で分かりにくいかもしれませんが、一つひとつ
違った提案や問題提起を、どうやって「立法の府」として取り組めるのか、議員
が最初に考えることはそれだと思います。実行の仕方は課題の数だけ存在する。
私は少なくとも、秘書としてボスやボスの同僚にそういう仕事をしてもらえるよ
うにサポートしています。
時々、永田町にいる「まさのさん」を頼ってくる市民や市民団体がいます。まさ
のさんがなんとかしてくれる、という意識は、その団体の成長を妨げるのと同時
に、私自身の機動力の邪魔です。最初は手取り足取り手伝っていましたが、二度、
三度と頼ってくる団体には「一度くらい自分でやって当たって砕けなさい!」と
思いながら突き放すことも覚えました。
すると、安ずるより生むが易し。ちゃ〜んと独り立ちするんですね(^^)。
皆さん、一度覚えた議員へのアプローチのし方やノウハウは、きちんと「次」や
「仲間」に伝えてくださいよ!楽しみにしています。

まさのあつこ